京大生のまち探訪!歴史のロマンが織りなすまち「長岡京市」でウォーキング&謎解き #学窓ラボ
こんにちは、学窓ラボのふなっぴ(京大2年)です。学生ライター京都担当として、京都のあれこれをレポートしていきます!
日本史で、都が平安京になる前に長岡京というものがあったということを知っている人は多いでしょう。その昔の都の名前を地名に持つ、長岡京市に行ってきました。
長岡京市で行われているリアル謎解きゲームを解くために来たので、ところどころ謎解きの話が挟まります。ですが、謎解きを抜きにしても、長岡京市に何があるのかなど、長岡京市の魅力が伝わる記事になっていると思います。長岡京市での謎解きの様子及び長岡京市の雰囲気を知りたい人はぜひお読みください。(概要はこちら/このリアル謎解きゲームは現在終了しています)
目次
・1、雑草地帯と思いきや実はすごい場所、勝龍寺城土塁・空堀跡
・2、 勝竜寺城公園、外から見るか?内から見るか?
・3、二つの難読地名と出会いながら、長岡天満宮へ
・4、銅像の謎を解け! 長岡公園
1、雑草地帯と思いきや実はすごい場所、勝龍寺城土塁・空堀跡
JR長岡京駅からスタート!
普通の道路にしか見えませんが、「ガラシャ通り」という立派な名前がついています。 ガラシャって何やねん?といいますと、明智光秀の娘、細川ガラシャのことです。細川忠興と幸せな結婚生活を送っていましたが、光秀による本能寺の変が起こってからは、人生が一変します。私もガラシャについてはよく知らなかったので、もっと詳しく知りたい人は自分で調べてみてください。
おしゃれなマンホール。
これが目的地その1。勝龍寺城土塁・空堀跡です。説明書きがなければ、ただ柵の内側で雑草がぼーぼーになっているようにしか見えませんがね。
土塁とはなんぞやと言いますと、「敵や動物などの侵入を防ぐために築かれた、主に盛土による堤防状の防壁」のことであり、空堀とは「水の張られていない堀」のことです(Wikipediaより)。
割と最近(2021年)、市の史跡として認定されたすごい場所です。土塁の構造が当時のまま残るという極めて貴重な遺構なのだそうです(参考:「勝龍寺城土塁・空堀跡」が市の史跡に指定されました | 長岡京市公式ホームページ)。歴史ファンでなくても、「ここにお城があったんだな~」となんとなく感動しておくとよいでしょう。
最初の目的地についた時点から雨が降ってきて悲しいですが、謎は至って簡単でした。
2、勝竜寺城公園、外から見るか?内から見るか?
目的地その2。勝竜寺城公園。立派なお城です。先ほどの土塁は歴史マニアでないと楽しめないかもしれませんが、こちらはわかりやすくお城の形をしているので、いろいろな人が楽しめるでしょう。
実は奥に見える建物の一階が休憩所的な場所になっています。雨宿りができてありがたい……!
窓から景色を一望できます。この公園は「日本の歴史公園100選」にも選ばれているそうです。この公園は外から見ても、屋内から見ても綺麗です。
細川ガラシャと細川忠興の像です。二人はこの勝竜寺城で幸せな新婚生活を送っていたそうです。
謎は解くのに時間は多少かかりますが、問題としてはシンプルでした。
3、二つの難読地名と出会いながら、長岡天満宮へ
神足商店街を見つけました。向日市から引き続いての謎解きということもあり、寄り道をすると疲労がひどくなってしまうだろうと思い、入りはしませんでした。
「神足」。何と読むかわかりますか?京都に住んでいると自然と読めるようになるのですが……。 かみあし? しんそく?
正解は「こうたり」です。
もう一つクエスチョン。これは私も知らなかった地名、「片泓」。なんと読むでしょう?
正解は「かたふけ」です。泓なんて漢字見たことないぞ。
頑張って歩いて3つ目の目的地、長岡天満宮に到着! 春にはツツジが綺麗に咲き、秋にはもみじの名所となる場所です。
菅原道真はこの地域で、在原業平(伊勢物語の主人公のモデルとなった人)とともに詩歌管弦を楽しみました。道真が太宰府に左遷されたとき、ここに立ち寄り、名残を惜しんで木像を贈りました。それをご神体として祀ったのが長岡天満宮の始まりと言われています(参考:長岡天満宮 )。
そういえば以前、京都市内の天満宮記事を書いたのでよかったら見てみてください。
▶北野天満宮だけじゃない! 京都の天満宮おすすめ3つを厳選紹介!
お参りします。4年で無事に卒業できますようにとお願いしました。
天満宮ならではの牛さん。 謎は簡単でした。
4、銅像の謎を解け! 長岡公園
おされなマンホールその2。
最後の目的地は、長岡天満宮のすぐ近くにある長岡公園です。 3月には梅園の梅が見ごろを迎えます。6月にはアジサイが色づくのだとか。
さすがに雨だから誰もいないか……。
誰だろう?
文章が達筆すぎて読めねえ! 「真是」でググった結果、中国語だと「実に呆れた」、日本語だと「まちがいなく正しいこと」らしいですが。人名じゃないのか?
後日調べてみると、この人は佐藤真如さんという人だと判明しました。佐藤さんは所持していた広大な土地を無償で長岡京市に寄付し、名誉市民となった人です。その寄付された土地が整備され、長岡公園になりました(参考:佐藤真如さんとは | 長岡京市観光協会のブログ)。
緑に囲まれたいい感じの公園です。
銅像に関する謎は現地では解けませんでしたが、ゲームの謎はそんなに難しくなかったです。多少時間はかかりましたが……。
大山崎にも行きたかったですが、あとに予定もありますし、疲れてきたのでそろそろ帰ります。全体的な難易度は簡単めですが、4つの謎を結集させて解く最後の問題が手こずりました。「あ、そういう感じで見るのか」となるような問題でした。
平安京のあった京都市は言うまでもなく歴史が深いですが、長岡京市も素晴らしい歴史を持っていることがわかりました。旧都である長岡京の史跡が中心なのかと思っていましたが、平安時代の人物である菅原道真や、戦国時代の人物である細川ガラシャなど、幅広い時代に関する歴史的な建造物があることに感心させられました。京都市の歴史をたどるには人が多すぎるかもしれませんが、長岡京市ならば静かな環境で歴史に思いを馳せることができます。日本史好きの人はぜひ行ってみてください。
阪急長岡天神駅から帰ります。所要時間は約2時間でした。お疲れ様でした。
これより前に行った向日市の様子はこちら
⇒全国3位の小さい町が京都にあった!小さくても魅力は大きい「向日市」でウォーキング&謎解き
向日市で食べた昼食の様子はこちら
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文:ふなっぴ
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