俳優・鈴鹿央士が“春からの君に伝えたいこと”「やってみたいことや興味があることには手を伸ばしてみて」(サイン入りチェキプレゼント)

編集部:あこ

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人生の先輩である著名人の方々から、春から新生活、新しい学年が始まる大学生のみなさんに、エールを送る「春からの君に伝えたいこと」。

今回登場していただくのは、介護問題を描いた映画『ロストケア』に出演した鈴鹿央士さん。実際に大学時代に経験したことを振り返り、学生へのアドバイスをくれました。

▼板垣李光人さん、もーりーしゅーとさん、莉子さんが登場!
学生の君に伝えたい3つのこと

俳優・鈴鹿央士が<春からの君に伝えたいこと>

1.やってみたいことや興味があることには手を伸ばしてみて

――学生のうちにやっておいたほうがいいと思うことはありますか?

興味があることは全部やってみていいと思います。チャレンジして失敗が許される期間ってすごく短いですし、学生のときってトライアンドエラーを繰り返していい時期だと思うので。僕は間違えることも当たり前くらいの感覚でやっていたので、やってみたいことや興味があることには手を伸ばしてみるのが大事かなと思います

――鈴鹿さんが学生の頃に興味があったことは?

バイトです(笑)。仕事もなかったですし、大学に行ってバイトしてという日々だったときに、頑張ったらどれくらい稼げるんだろうと思って、朝7時から10時くらいまでバイトして、大学に行って授業を受けて、夕方から夜もバイトしてみたいな日々を過ごしていたことがありました。それでお金を稼ぐってこういうことなんだと学んだ気はします。やっぱり大変ですね(笑)

『ロストケア』を観て自分が何を大切にしていたか、自分ならどうするか少しはっきりした

――3月24日に映画『ロストケア』が公開されますが、原作や脚本を読んで、どんな印象を持たれましたか?

介護や家族ということに、「自分ってどういう意識を持ってたっけ?」と考えるきっかけになりました。ただ(松山ケンイチさん演じる)斯波の自宅介護のシーンを見てどう思うかとか、「自分が思う正義ってどこにあるんだろう」というのは、映画が完成したときに自分はどう思うんだろうとは疑問を持っていました。

――「観終わった後には、なんだか視界が明るくなり、大切な人に会いたくなるような、不思議な力を持った作品です」とコメントされていましたが、実際にご覧になってどう感じたのでしょうか。

視界が明るくなったというのは、自分が何を大切にしていたかとか、自分ならどうするかというところが少しはっきりしたような感覚で。自分がいつ親を介護するようになるかは分からないし、そのときに老人ホームに入ってもらうのか、自分の手で介護するのかも今の状況だと分からないですけど、やっぱりできることはしたいな、自分を育ててくれた親という存在には感謝してもしきれないなと思いましたし、同時にはっきりと斯波を悪とは言い切れなくて。台本を読んだときはやっぱり僕は検察側の人間で、事件を「斯波のやったひどいこと」として考えていたんですけど、斯波にも家族がいて、ひとりの人間として育って生きてきた中で、自分からそうなったわけではなくて、劇中の言葉だと社会のシステムの「穴に落ちてしまった人」で。いつの間にか斯波を救う方法はなかったのかなと感情移入しちゃったので、難しい問題だなぁと思いましたね。初めて見てからもう何ヶ月か経っていますけど、ずっと長く考えていくべき問題でもあるし、すぐに答えを見つけようとしなくていいのかなと思っています

――鈴鹿さんが演じた椎名の活躍で事件解決に繋がることもあれば、観客に近い視点で事件を見守るシーンもありましたが、演じる上でどういう役割を担っているのかなどを考えることはありましたか?

観客の方と近いというのは僕もそうだなと思います。椎名が涙を流しているシーンというのは、なんとなく観てくださっている方も涙を流すかな?というタイミングで。あと作品の中に男子高校生が介護をしているシーンがあって、ヤングケアラーについても少し描かれていたんですけど、やっぱり僕ら世代が『ロストケア』を見てどう感じるかというのは、長澤(まさみ)さんとの最後の雨のシーンで僕が喋っている言葉の中に、まあ答えとまでは言いたくないんですけど、ひとつのヒントが入っていると思うんです。やっぱり僕らの世代だと「介護はもっと先の話でしょ」と考えちゃう感じはあるんですけど、同世代の方たちに伝える役割というのもあったなぁと思っています

――鈴鹿さんがこの作品に出演することで、ファンの方にとっても考えるきっかけができるんじゃないかと思います。

そうですね。そうなってもらえると、嬉しいですね。『ロストケア』は重いか軽いかと言われたら重たい作品になるかもしれないですけど、僕的にはネガティブに引きずる作品だと思ってなくて。やっぱり心が沈むときもあるんですけど、見終わったあとに「家族に連絡してみよう」「自分だったらどうしようかな」と前向きに考えるのは何かポジティブなものをもらったという証拠だし、すごく不思議な力があるなぁと思うんです。だから同世代の人たちに見てもらうときに、重たい作品とはあんまり思ってほしくないなという気持ちはあります

長澤さんも松山さんも全身でお芝居されているんだなと感じた

――松山さん演じる斯波と長澤さん演じる大友が取り調べで対峙するシーンが印象的ですが、鈴鹿さんが一番近くで見ていて印象的だったことはありますか?

やっぱり緊迫感のあるシーンというのは、なんとなくスタッフさんも雰囲気を作ってくださるんですけど、それ以上におふたりがお芝居したときの力というか、エネルギーのぶつかり合いがすごすぎて、そこにいる人たちみんなが圧倒されて出来上がっていった感じはありますね。長澤さん、松山さん以外にも綾戸智恵さんの取り調べのシーンもすごかったです。だからレベルの高いお芝居がずーっとあって、誰かがお芝居をしているシーンで気を緩めるタイミングは一度もなかったですし、特に松山さんと長澤さんのお芝居にはその空気に包まれた感じがありました。

――2人の気迫に飲み込まれそうになったり?

ありましたよ。もうパソコン打つの、忘れちゃいましたもん。パソコンでどこまでメモを取るかというのは資料をいただいて、なんとなく頭に入っていたんですけど、おふたりの話を聞いて頭で整理していると「あ、そういうことか」とのめり込んじゃうことがありました。

――同じ俳優だから分かるおふたりのすごさはどういったところにあるのでしょうか。

長澤さんは、松山さんと対峙するシーンを積み重ねていくごとに揺れ動くものがあったり、僕からは顔がほぼ見えないんですけど、斯波によっていっているというか、引き寄せられているのが伝わってきて。お芝居って顔でするだけではなくて、やっぱり心や体というところもあるんですけど、本当に全身でお芝居されているんだなと思いました。松山さんも現場にトマトジュースを持ってきて「これ、みんな飲んでね」みたいな感じで配ってくださったんですけど、取調室に行ったら全然雰囲気が違うから(笑)、「わ、すごいな」と思いましたね。お芝居になったときに取り繕うんじゃなく、まとう空気感や出るものが普段とは違うエネルギーや雰囲気になって、おふたりともめちゃめちゃプロだなと思いました

――作品を見て、自分や家族の将来、幸せのあり方を考える人は多いと思います。今の鈴鹿さんにとって、幸せを感じるのはどういうときですか?

音楽ですね。レコードを聞くようになって、レコード屋さんでジャケ買いしたアルバムが好きな音楽だと幸せだなって思います。最近だとフェアーグラウンド・アテンションとか、松尾和子さんの「お大事に」がよかったです。あとは家族と離れてひとり暮らしをしていると、人の温もりを感じるタイミングがかなり減って、寂しくて。地元だとお隣付き合いとかがあったけど、東京って同じマンションでも隣に誰が住んでいるのかをあんまり把握していないし、なんでこんなに孤独なんだろうと思うくらいで。だから事務所の人や、長く付き合いがあるスタイリストさん、ヘアメイクさんとたまに深い話をして「あ、こうやって見てくれたんだ」「こう思ってたんだ」と愛情を感じたときは幸せ者だなと思います

鈴鹿央士さんから学生のみなさんに手書きのメッセージ!

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PROFILE

鈴鹿央士

2000年1月11日生まれ。岡山県出身。映画『先生!、、、好きになってもいいですか?』(17)にエキストラ参加したことがきっかけでスカウトされ、芸能事務所に所属。2018年「第33 回 MEN’S NON-NO専属モデルオーディション」にてグランプリを獲得る。映画『蜜蜂と遠雷』(19)では第44回報知映画賞を始め、数々の映画新人賞を受賞。近年の主な出演作に映画『星空のむこうの国』(21)、『かそけきサンカヨウ』(21)、『バイオレンスアクション』(22)、ドラマ「六本木クラス」、「silent」などがある。

『ロストケア』3月24日(金)全国公開

早朝の民家で老人と訪問介護センターの所長の死体が発見された。捜査線上に浮かんだのは、センターで働く斯波宗典(松山ケンイチ)。だが、彼は介護家族に慕われる献身的な介護士だった。検事の大友秀美(長澤まさみ)は、斯波が勤めるその訪問介護センターが世話している老人の死亡率が異常に高く、彼が働き始めてからの自宅での死者が40人を超えることを突き止めた。真実を明らかにするため、斯波と対峙する大友。すると斯波は、自分がしたことは『殺人』ではなく、『救い』だと主張した。その告白に戸惑う大友。彼は何故多くの老人を殺めたのか?そして彼が言う『救い』の真意とは何なのか?
被害者の家族を調査するうちに、社会的なサポートでは賄いきれない、介護家族の厳しい現実を知る大友。そして彼女は、法の正義のもと斯波の信念と向き合っていく。

https://lost-care.com/

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取材・文/東海林その子
撮影/三橋優美子


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食べることと寝ることが大好き。休みの日は家にこもって、ひたすら映画やドラマを見たり、漫画や雑誌を読むのが幸せ。

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