【最大勾配20%の峠って⁉】はじめての「心臓破りの峠」10選 #あつまれ!_おどおど学生。

江戸時代ではないので「峠を徒歩で越す」という人は、現在ではほとんどいないでしょう。しかし、自転車では「ヒルクライムに挑む」という方が日本全国に数多くいらっしゃいます。また、自分の力の限界を試し、峠を制覇するぞという意気に燃えたロードバイカーが挑む峠があります。今回は、そのような「心臓破りの峠」をご紹介します。
日本「心臓破りの峠」10選
訓練していない普通の人が挑むと「もう嫌だ!」となり、プロのレーサーが挑んでも大変という「峠」をご紹介します。
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▼「峠」おどおど解決ポイント
1. 雲石峠
2. 幌見峠
3. 風返峠
4. 和田峠
5. 三国峠
6. 太良峠
7. 渋峠
8. 十国峠
9. 前ヶ畑峠
10. 暗峠
併せて「最大勾配:○%」も付記していますが、これについてはご存じない方が多いでしょう。勾配の%というのは、100m進んだときに何%上がるのかという表記です。例えば、100m進んで100m上がれば100%ですが、角度でいうと45度ですね。しかし、そんな坂は登れません。峠の場合、6、7%でも普通の人ならきついです。これがずっと続くと……。また、もし14%あるいは20%になるともう必死でペダルを踏まないと進めません。また、峠の勾配は、例えばヘアピンカーブなどの曲がりくねった道の場合、内側に入るほどきつくなります。どこを通るかでこの最大勾配が変化しますので、各峠に付記している%は参考値としてご覧ください。
●雲石峠(うんせきとうげ)
最大勾配:11.1%
北海道檜山郡江差町から二海郡八雲町は国道277号線が結んでいます。八雲町熊石大谷から同町鉛川の間が雲石峠です。標高は427mとそれほど高くなく、全長10.0kmですが、最大勾配11.1%とかなりきつい難所です。
●幌見峠
最大勾配:20%
北海道札幌市中央区円山西町にあり、北海道道82号西野真駒内清田線と北海道道89号札幌環状線を結んでいます。標高280mですが、最大勾配は20%。峠にはラベンダー園があって眺めは最高ですがたどり着くまでが大変です。
●風返峠(かぜかえしとうげ)
最大勾配:25%
茨城県つくば市と石岡市の境、茨城県道236号筑波公園永井線(筑波パープルライン)と、県道42号笠間つくば線、湯袋観光道路が合流する峠です。 標高412mですが、石岡市からスタートすると最後のくねくねした山道が勾配14、15%ざらでくじけそうになります。
●和田峠
最大勾配:18%
東京都八王子市と神奈川県相模原市緑区の間の陣馬街道にあります。距離3.7kmで平均勾配は「10.4%」というきつい峠で、最大勾配が18%もあります。峠のヘアピンカーブは熟練者でも苦労するつらさです。
●三国峠
最大勾配:18%
三国峠は、神奈川県、静岡県、山梨県の県境である三国山にあります。静岡県道147号山中湖小山線から北上すると、明神峠を通って三国峠に入ります。明神峠・三国峠の入り口から三国峠の頂上まで約6.8km。最大勾配18%というきついコースになっています。
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●太良峠(たらとうげ)
最大勾配:20%
山梨市と甲府市を結ぶ山梨県道31号甲府山梨線にあります。平均勾配は約7%で最大勾配は20%というきつさ。甲府市側からスタートして峠のてっぺんまで約12km。仲川を越えてからが勾配は10%超となり苦しくなります。
●渋峠(しぶとうげ)
最大勾配:6.9%
群馬県吾妻郡中之条町と長野県下高井郡山ノ内町の間にあります。国道292号線の一部となっており、標高2,172mの日本国道最高地点を通ります。最大勾配は6.9%、平均で5.7%なのですが、長野県側から最高地点まで約26kmと全長がだらだら長いのです。自転車で行くと途中で心が折れそうになります。
●十国峠(じっこくとうげ)
最大勾配:22%
静岡県熱海市と函南(かんなみ)町との境、伊豆・相模・駿河・遠江・甲斐など十カ国を望めるというのが名前の由来です。熱海市側、熱海峠IC近くから登ると距離は約8.5km、峠の頂上は標高774m。平均勾配7.1%、最大勾配22%というかなりきついコースです。
●前ヶ畑峠(まえがはたとうげ)
最大勾配:23%
京都府京都市左京区大原、国道477号線にあります。標高627m。国道477号は何度も鋭角に折れ曲がり、場所によっては舗装が荒く「酷道」と呼ばれます。国道367号線との分岐点から出発し峠の頂上まで約5.2km。しかし、最大勾配23%で12~15%の坂が連続する試練の道なのです。
●暗峠(くらがりとうげ)
最大勾配:37%
奈良県生駒市西畑町と大阪府東大阪市東豊浦町との間、大阪府と奈良県をつなぐ最短ルートとして知られた古道が現在国道308号線となっており、ここに急坂「暗峠」があります。
「最大勾配37.0%ってなんだ!」な急坂で、現地に行くと「これ壁なんじゃないの」と思ってしまうほどです。あまりに急な坂であるため「日本一の酷道」といわれていますが、自転車、オートバイ、自動車などで挑戦する人は後を絶ちません。
番外ですが、東京都にある急勾配の「坂」をご紹介します。
●胸突坂(むなつきざか)
最大勾配:29%
東京都文京区目白台一丁目にあります。椿山荘と和敬塾の間を通り、目白通りから神田川に向かって下っている急な坂です。胸をつくようにして登らないといけないためにその名が付いたといわれています。泣きそうになるくらい急な坂で、途中には休憩スペースが設けられています。
解決!!「心臓破りの峠」おどおど
きつい峠は他にもたくさんありますが、今回ご紹介した中では「暗峠」こそがラスボス的な存在です。これまでに多くのヒルクライマーが挑戦してきました。しかし、プロの方であっても必死にならないと登れません。皆さんの住んでいる近くには「心臓破りの峠」はありますか?
文:高橋モータース@dcp
編集:学生の窓口編集部