【学生時代に読むべき新書10選】新書から「教養」「生き方」を学ぼう!「大学生に読んでほしい新書10冊」 #あつまれ!_おどおど学生。

大学生読者の皆さんは読書をしていますか? 「何を読んだらいいのか分からない」という人もいらっしゃるかもしれませんね。大学時代にはできるだけ幅広く教養を身に付けるのが良いので、新書を読んでみるのをお勧めします。
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「新書」とは? 教養を得るのに最適です
いわゆる「新書」とは、新書判(173×105mm、およびそれに近い判型)のサイズで刊行されている本のことです。書店さんに行くと、新書の棚があって、今話題になっている言葉やトレンド、政治、経済、歴史、哲学、思想などのジャンルにさまざまなテーマの本が並んでいます。
新書を皆さんにお勧めするのは、ほとんどの新書が1冊ワンテーマで、専門家が一般読者のために分かりやすく書いたものだからです。初心者にも理解しやすく、しかも適度な厚さで1~2時間程度で読み終わります。そのため、短時間で概要を把握し、ある程度の専門知識を身に付けることができます。いろいろなジャンルの新書を読めば、幅広い教養が身に付くというわけです。
新書がお勧めな理由は、次々と新刊が出ている点にもあります。新しく提唱された学説、発見された史料などに基づいた本が出ますので、最新のトレンドに沿った知識を得ることができるのです。
大学生にぜひ読んでほしい新書10冊

上記のような理由で、大学生の皆さんには新書をたくさん読んでいただきたいのですが、何から読めばいいのか迷うかもしれません。そこで、多くの良書を刊行している『筑摩書房』『講談社』に大学生におススメの新書を5冊ずつ推薦していただきました。
『筑摩書房』のお勧め新書
まずは『筑摩書房』「ちくま新書」からお勧めの5冊です。編集長の松田健さんに「大学生の皆さんにぜひ読んでほしい理由」を語っていただきました。
「大学に入ると、レポートを書けという課題が出されます。でもどうやって書いたら良いか面食らってしまうはず。そんなとき、この論文を執筆する際の基本書としてロングセラーのこの本が必ず役に立ちます。大学での授業の受け方から専門の論文の書き方まで広く学べる内容になっています」
「フェミニズムの大家として知られる上野先生が東京大学で長く教えていた情報生産のための講座のエッセンスを惜しみなく公開した一冊です。問いの立て方から情報のアウトプットまで、新たな知を発信する方法を伝授してくれます。大学生活だけでなく、きっと生涯役に立ちます」
3.『聞く技術 聞いてもらう技術』著:東畑開人
「大学生になると、世界が広がって人とのコミュニケーションの取り方に悩む人も出てくるでしょう。そんなとき、現在、大ベストセラーになりつつあるこの新書が参考になります。「沈黙に強くなろう」「7色の相づち」「傷つけない言葉を考えよう」「何も思い浮かばないときは質問しよう」など、具体的で面白いノウハウを人気カウンセラーが教えてくれます。コミュニケーションの基本と奥義はこれからの人生に長く役に立ちます」
「これから学生として、また社会人として生きていくには要約する力が必要不可欠です。要約が苦手と思っている人も、基本トレーニングから教えてくれる入門書なので、必ず要約ができるようになります。すぐれた教育学者である斎藤孝先生は、他にも『思考を鍛えるメモ力』『恥をかかないスピーチ力』などのちくま新書があってどれもオススメです」
「この本の著者、北村先生はこう言っています――『入学時点でほとんどの学生はそもそもどうやって本を読んだり、映画を見たりすればいいのかわからず何も手がつけられないという状態なので、そういう学生に読んでもらうための本です』。映画、小説などの作品をよく理解し、分析するやり方を解説した本ですが、とにかく面白い! 大学に入った皆さんに、是非この本を読んで知的な世界の歩き方を理解してほしいと思います」