先行研究の探し方 「どこで探すの?」「 見つからない場合は本でもいい?」

レポートの作成や卒業論文の作成をおこなうとき、教授から「先行研究をしっかりと読むように」と言われたことがある方も多いでしょう。
「先行研究?どうやって確認するの?」
「先行研究って何?絶対読まないとだめ?」
先行研究は、論文を書く際に必ず読んだ方が良いものであるため、教授たちは「先行研究を読め」と口酸っぱく言います。
しかし、先行研究がどのような物なのか、どうやって探せば良いのか分からない方もいるのではないでしょうか。
ここでは、先行研究そのものについて、さらに先行研究の効率的な探し方について説明しています。
先行研究とは?
先行研究とは、 そのテーマに基づいて先に研究をしている人たちの論文や研究テーマのことを指します。
たとえば、「ある宿主因子Aが〇〇の機能を向上させる」ことが研究テーマだとしましょう。
その場合、先行研究として確認しなければならない内容は、具体的には以下のとおりです。
- ・宿主因子Aについて
- ・宿主因子Aが□□や△△の機能を向上させた例
- ・宿主因子Aに関わる宿主因子Bについて
- ・〇〇の機能について
宿主因子Aや「〇〇の機能」にまつわるもの以外にも、先行研究としてみなすものがあるでしょう。
自分の研究テーマや論文のテーマが決まり次第、まずは テーマに関わるものを手あたり次第調べることをおすすめします。
下図に分かりやすくまとめてみました。
確認してみましょう。

▼以下の記事も参考にしてください。
先行研究とはなにか・どこまでなのか ない場合はどうすれば?
先行研究の書き方・まとめ方・引用方法 具体例付きで解説
どこまでを先行研究とみなす?
先行研究は、あればあるほど自身のテーマを手助けする重要な情報となります。
そのため、 掘り下げられるところまでのすべてが先行研究と言えるでしょう。
たとえば、上記と同じように「ある宿主因子Aが〇〇の機能を向上させる」というテーマの場合、「宿主因子A」や「〇〇の機能」、「〇〇」についてなど、 テーマに関わるものすべてに関する論文や研究が、先行研究となります。
もっと詳細に説明するのであれば、仮に「宿主因子Aは記憶向上を手助けする」というテーマであったなら、「宿主因子A」だけではなく以下の内容も調べなければなりません。
- ・記憶機能について
- ・記憶を向上させることについて
- ・記憶を向上させるほかの因子について
- ・ほかの因子はどのように記憶を向上させているのか
一つの大きなテーマだけではなく、 付随するものすべてを先行研究とみなしましょう。
先行研究はどうして見つけないといけない?
先行研究は、 論文やレポートの本文の内容を詳細に説明できる唯一の武器です。
突然研究テーマを伝えても、発表を聞いている人は疑問に思うでしょう。
なぜそのテーマにしたのか、何故そのテーマで論文を書くことになったのか、他ではどのような結果があったのか、それらを詳細に説明できるからこそ、自身のテーマを伝えることができます。
何事も順序立てて説明しなければ、物事は伝わりにくいです。
起承転結の「起」部分が先行研究だと言えるので、しっかりと伝えるためにも先行研究は熟読しましょう。
先行研究を効率よく探す方法

先行研究を効率よく探すための方法は、本や論文のサイトなどさまざまです。
ここでは、文系と理系、さらに文理共通でおすすめできる先行研究の探し方について説明します。
- ・文系:先行研究の探し方
- ・理系:先行研究の探し方
- ・文理共通:先行研究の探し方
▼以下の記事も参考にしてください。
論文データベースおすすめ6選 CiNii以外の論文サイトや使い方も解説
文系:先行研究の探し方
文系が先行研究を探す際は、論文のサイトや図書館を確認すると良いでしょう。
論文には、文系用の論文サイトもあるため、文系の方でも見つけやすい可能性は高いです。
たとえば、以下のようなサイトは文系に特化した論文検索サイトです。
他にも、 大学の図書館には理系より文系のほうが論文が多く保管されている可能性が高いです。
そのため、文系は上記の論文検索サイトのほかに、大学の図書館で見つけるのも良いでしょう。
理系:先行研究の探し方
理系は、本よりは 論文検索サイトで探す方が効率的に見つかるでしょう。
理系に特化して、論文が掲載されている検索サイトは、具体的に以下のようなものがあります。
理系は論文検索サイトが多くあるため、さまざまなサイトを利用して探しましょう
文理共通:先行研究の探し方
文理共通で、論文がおかれてある掲載サイトは、以下のとおりです。
文理共通していえることですが、 先行研究を効率よくみつけるためには、一つの論文の参考文献からたどっていくと良いです。
参考文献は、その論文が先行研究として確認したり、参考に読んだ文献が多く掲載されています。
そのため、ひとつでも先行研究を見つけた場合は、参考文献を確認していくと、効率的に先行研究を探していくことができるでしょう。
先行研究に上限はありません。
掘り下げていけるものは深く掘り下げて、たくさんの論文をみつけてください。
先行研究が見つからない!どうしたら良い?

先行研究は基本的に、絶対にあると断言できます。
先行研究がなければそもそもテーマをつくることができないからです。
特に理系は、必ず先行研究があるはずです。
見つからないとしても、根気強く探すしかないでしょう。
一方、 文系の場合は先行研究がない場合もあるでしょう。
たとえばアンケートを基にテーマを作りたいと考えている場合は、事前に作成したアンケート結果が先行研究となります。
論文を書く際は必ず何か、参考となる内容があるはずです。
そのため、 万が一先行研究がない事態に陥ってしまった場合は、自ら作り上げるようにしてください。
【例文】先行研究の書き方やまとめ方は?
論文は、先行研究の説明があり、初めて本文の執筆が可能になります。
そのため、 先行研究は「本文の前」にすべての内容をまとめて書くと良いでしょう。
先行研究の説明があることで、本文を詳しく書くことができます。
逆に言うと、本文は先行研究ありきで書く内容だと理解しましょう。
先行研究は、「〇〇氏が発表した△△によると」などと軽く著者などを説明してから内容に触れると、論文を読んでいる人も分かりやすく感じるはずです。
具体的には、以下のように書くと良いでしょう。
【例文】
- ・近年、△△という事象が頻発している。1995年〇〇氏が発表した□□(論文名)によると、△△は~~といった特徴があり~~。
- ・□□(論文名)では宿主因子Aには三つの特徴があり、さらに宿主因子Aに似た宿主因子Bにも同じ特徴があると発表されている(■■参考)。そこで本論文では〜。
上記のように 先行研究について触れながら、本文の説明をしていけば分かりやすい論文が完成するでしょう。
▼以下の記事も参考にしてください。
先行研究の書き方・まとめ方・引用方法 具体例付きで解説
先行研究を確認してこそ論文の執筆ができるようになる!

先行研究は、論文を作成する上で必ず必要な論文と言えます。
論文の内容を決めるのは、先行研究の結果があるからこそなので、論文を執筆する前に必ず確認しておきましょう。
また、理系は実験をする上で必ず先行研究の実験手法や結果を確認することになります。
自身の研究テーマの結果が、先行研究の結果と比較してどのような変化が生じたのかなど、詳細に確認することで予想することもできるでしょう。
自分の論文を上手に執筆するためにも、研究テーマを滞りなく進めるためにも、 先行研究については深く掘り下げて、自分のテーマと同様に詳しくなってください。






















