星野リゾート若手が感じる仕事のやりがい「人事には会社の仕組みや運営に関する学びが集約されています」【星野リゾート】

編集部:ゆう

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プロフィール:唐沢 勇気(カラサワ ユウキ):2021年新卒入社

所属部署:人事グループ(ワークプレイス・デザインユニット)

経歴:2021年4月に新卒入社。8カ月間、沖縄県の「西表島ホテル」でレストランサービスと調理の業務に従事。特に衛生管理に注力し、衛生管理の水準レベルであるHACCPランク向上に寄与する。その後4カ月間、北海道最大級のリゾート「トマム」でフロント業務に従事。課題の一つであるゲストの待ち時間に着目し、時間短縮ができるよう業務効率化に尽力。現在は人事グループ、ワークプレイス・デザインユニットで労務管理・給与を担当し今後施設運営をするうえで必要な知識や視点を養っている。

「将来の“なりたい自分”がまだわからない」ーーそんな悩みを抱えるみなさんに、いろんな企業で活躍する先輩たちの姿を通してロールモデルを見つけてもらう企画「#お仕事図鑑」。

今回は「星野リゾート」で働く先輩社会人にインタビュー。

将来の「マイスター」を目指し、「Management Meister Course」でキャリアを積んでいる唐沢勇気さんに、日々の仕事内容や学生時代に取り組んだことについてお話を伺いました!

学生時代編学生時代は「イエスマン」になってみることも重要

――唐沢さんはどんな学生時代を過ごしていたんですか?

引っ越しや旅行など、ひとえに拠点の移動が多い学生時代でした。引っ越しは年に2回のペースでしていましたし、生まれたときから親の海外転勤も多くて、これまでトータルで20回は引っ越しをしています。大学はアリゾナ州で国際社会学を学んでいて、学校が休みの間は車でアメリカ中をロードトリップして周りました。

※大学時代(旅行中風景)

――学生時代に一番頑張ったことはなんでしょう?

英語の勉強と中国語の勉強に力を入れていました。中国語を学んだ理由は、高校時代に親の転勤で中国に在住していたことがあったのと、アリゾナにも中国人の学生はたくさんいたので、中国語が話せるだけでコミュニケーションの幅が広がると思ったからです。

――仕事で役立っている学生時代の経験はありますか?

私は日本人学生会(サークルのようなもの)で広報を担当していたのですが、そのときの経験は今も役立っていると思います。学生時代はどうしても自分の気持ちで行動することが多いと思いますが、会社に入ると団体を代表して行動することが多くなってくるので、学生時代から団体を代表し、団体の考えを代弁するのはとてもいい経験になりました。

――何か、就活前にやっておいたほうがいいことはありますか?

手の届く限りいろんな事柄に触れてみることが大切だと思っています。社会に出てからだと、チャレンジしたくても思ったようにはできないということもあるかもしれません。。ですから、就活前に一度ノーを言わない人間、つまり苦手なことにでも積極的にチャレンジする「イエスマン」になる機会を作ってみるといいと思います。

――唐沢さん自身、イエスマンになったことがあったのでしょうか?

そうですね。例えば私は大学卒業後、自分が将来何をしたいのかわからない時期がありました。そのとき、知人から「スイスの大学院でホテル経営を学んでみれば?」とアドバイスをいただいたんです。その場で「イエス!」とは言えなかったのですが、彼の意見を頭ごなしに否定せず、一度その話を持ち帰って、じっくり考えてみました。

じっくりと咀嚼した結果、それまでは大学院に進む事、ましてやホテル経営を学ぶ可能性なんて1ミリも考えていなかったのですが、きっと知人も何か意図があって言ってくれたんだろうと思い考えを整理しました。ホテル業界は自分の海外在住経験や、言語が生かせる、そして何よりゲストに喜んでもらう事を大切にする業界は自分に合っていると考え、ホテル経営の勉強に挑戦したい気持ちが芽生えました。

もし咄嗟に「ノー」と言っていれば、きっと自分のキャリアを狭めていたと思います。

――今の会社を選んだ理由を教えてください。

自分の目指すところとマッチしていると思ったからです。星野リゾートは「世界で通用するホテル運営会社」というビジョンを掲げているのですが、自分のスキルや興味と照らし合わせたときに、日本ならではのおもてなしを通じて海外との架け橋になろうとしている星野リゾートがとても魅力的に見え、自分も挑戦してみたいと感じるようになりました。

社会人編人事グループには会社の仕組みや運営に関する学びが集約されている

――今のお仕事の内容について教えていただけますか?

私は現在、人事グループのワークプレイス・デザインユニットに所属し、社会保険の取得のサポートや毎月のお給料の処理などをしています。

――この仕事ならではの特徴的な作業はなんでしょう?

毎月、何千人もいる社員の労働時間を見ながら、「この人は◯◯時間働いているからこの給与」と広い範囲でチェックするので、大きな責任感が伴います。タイピングをひとつ間違えれば給与の桁が増えたり減ったりしますし、私のミスひとつで社員の生活に大きな影響が出てしまいますから、本当に失敗が許されない仕事だと思います。

――実はあまり知られていない仕事の「秘密」はありますか?

給与は記録された勤務時間に基づいて単純に計算され、無機質に振込処理がされているわけではない、ということでしょうか。私が所属するユニットでは、個別の条件や確認事項があるスタッフについては最終的に手作業でチェックするという工程も行っています。完全にシステム化できない部分もあるのだということは、私も人事グループに来てから初めて知りました。

――人事グループで働いていることの意義をどう感じていますか?

基本的に、私は現場で働くことにやりがいを感じるタイプです。でも、人事グループには会社の仕組みや運営に関する学びが集約されているので、ここで得た知識は今後、どこで働くうえでも使えるはずです。将来は、人事グループで得た労務知識を元に、社員みんなが現場で楽しく働けるような環境づくりをしたいと思っています。

――仕事のやりがいについて教えてください。

人事グループも、現場のゲストをサポートする立場なんです。私たちはこれを間接的に現場のサポートする「間接部門」と呼んでいるのですが、私たちの仕事も最終的に行き着く先は"お客様一人ひとりに合わせた滞在の演出”です。私たちの仕事がゲストに楽しんでもらう、喜んでもらうことに繋がっていることにやりがいは感じますね。

――この仕事の面白いと思う点や魅力をどのように感じていますか?

この会社はフラットで風通しがいいので、新入社員でも意見があったり、改善案が思い浮かんだりすれば、自由にアイデアを出せるカルチャーがあります。どんな意見でもまずは受け止めてくれますし、常に自由な感覚があって楽しいんですよね。自分からアイデアを出せる社風は本当に魅力的だと思います。

※星野リゾート トマム ザ・タワー(フロント接客風景)

――この仕事に求められるスキルはなんでしょう?

コミュニケーション能力と計画力だと思います。例えば、現場では半年前からイベントの計画を立て、準備をする必要がありますし、クリスマスイベントのような、露出上も顧客満足度上も重要度の高いイベントについては、前年のイベントが終わった段階から次の計画が始まるということもあります。

――これまで一番印象に残った仕事について教えてください。

私は以前、西表島のホテルで働いていたことがありました。西表島は台風がよく直撃して、唯一の渡航手段である船が運行できず、お客様が予定通りに帰宅できないということが時々起こります。

短期的な収益という観点では、、帰れなくなった1〜2組のお客さまのためにフルでサービスしていると赤字になってしまうのですが、星野リゾートはお客さまが1〜2組しかいなくても全力でサービスをします。それどころか、お客さまが退屈しないよう、追加でアクティビティを用意したり、より親密なコミュニケーションを心がけるんです。

想定外のアクシデントが起きたときに、中長期的な視点で適切な判断と対応を行うというのは、運営会社としての実力を試される機会だと捉えています。また、そういった場面でこそやる気が湧いてくるのが星野リゾートの社員の特徴のひとつかなと思っています。

※西表島(朝食レストラン接客風景)

プライベート編友人や家族との会話はアウトプットの練習にもなる!

――オフタイムの過ごし方についても教えていただけますか?

昔から日光浴が好きなので、よく公園に椅子やマットを置いて太陽の光を浴びています。これが私にとって必殺のメンタルケア法ですね(笑)。

――プライベートの中で仕事に活かされていると思うことはなんでしょう?

友人や家族との会話がアウトプットの練習になっていますし、頭の中を整理することにも繋がっていると感じています。その効果は絶大だと思っていて、会社での出来事を身内に話すことで、仕事に行く前に頭が整理されて、よりいいパフォーマンスが発揮できていると思います。

――最後に、大学生の皆さんにメッセージをよろしくお願いします。

就活中は不安がつきまとうと思いますが、私から伝えたいのは「正解はない」ということです。時代や背景によって価値観は変わってきますから、そのときの最善の判断を選ぶといいのではないかなと思います。頑張ってください!

記事内容及び社員の所属は取材当時のものです。

文:猿川佑
編集:学生の窓口編集部
取材協力:星野リゾート

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学生に「一歩踏み出す勇気」を持っていただけるような記事を届けたいです。

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