女優・小芝風花が“学生の君に伝えたい3つのこと”「自分が好きなものや夢中になれるものを探してみて」

編集部:あこ

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人生の先輩である著名人の方々から、まだまだ自由に使える時間が多い大学生のみなさんに、“学生のうちにやっておいたほうがいい3つのこと”をアドバイスしてもらおうという連載「学生の君に伝えたい3つのこと」。

厳しい現実に打ちのめされたヒロイン・澪と妖怪たちとの暮らしを描き、人気を集めた『妖怪シェアハウス』。第2シリーズを経て、6月17日から『映画 妖怪シェアハウス―白馬の王子様じゃないん怪―』が公開されます。妖怪たちと生活し成長していく澪を演じた小芝風花さんに、学生時代を楽しむアドバイスをいただきました。

▼西野七瀬さん、広瀬アリスさん、本田翼さんが登場!
学生の君に伝えたい3つのこと

女優・小芝風花が<学生の君に伝えたい3つのこと>

1.いっぱい遊んで楽しい思い出を作る

――学生のうちにやっておいたほうがいいと思うことはありますか?

いっぱい遊ぶこと。大人になってお仕事をするようになると、周りの目を気にしなきゃいけなかったり、友だちと遊ぶこともどんどん窮屈になっていくじゃないですか。それを気にせずにいろんなことをできるのが学生の強みだと思うし、いっぱい写真を撮って、振り返れる楽しい思い出をいっぱい作ってほしいです。

――写真や動画を撮って、残しておくのはいいですよね。

いいですよね! 私はお仕事の関係で学校行事に参加できなかったり、学生生活をあまり楽しめなかったタイプで。今はコロナ禍で制限された中ではありますけど、そういう行事に参加したり友だちと旅行に行くとか、遊べる範囲でたくさん遊んで、思い出を作ってください!

2.周りの大人の話を聞くこと

――では、学生のうちに見て聞いておいたほうがいいと思うことは?

周りの大人の話ですね。学生のときって先生の話を疎ましく思ってしまったりするんですけど、いろんな人生経験から得た知識というのはすごく大事で。それは学生時代も卒業してからもそうで、例えば私が役を作るときも自分の25年間の人生経験だけじゃなくて、監督やプロデューサーだったり、いろんな方の知識や経験からアドバイスをいただいくことで世界が広がるんです。学生は甘えられる時期だし、先生や家族とか大人の話を聞くのはすごくいいことなんじゃないかなと思います。

――大人からの言葉をつい面倒くさいと思って、突っぱねてしまうこともありますよね。

そうなんですよね。でも大人たちにも学生時代があり、自分と同じ失敗をさせたくなくて言ってくれているし、振り返ると「先生はこういうことを言いたかったんだなぁ」「ちゃんと教えなきゃって思わせる態度をとっていたな」とか、言われたことが正しかったんだと気づくんですよね。それを全部鵜呑みにしたり、受け入れろということじゃなくて、知識や選択肢のひとつとして大人の話を聞いてみてください。そして、『妖怪シェアハウス』は何も考えずに観られる作品なので、ぜひ見てほしいです(笑)。

3.自分が熱中できるものを見つける

――今まで経験した中で、やっておいてよかったと思うことはありますか?

私はフィギュアスケートを小学校3年生から中学2年生まで習っていて、何か熱中できるものを持っている人は仕事を始めてからも強いなと思ったんです。部活や習い事なら「この大会で上を目指すぞ」と目標を持つことが多いので、お仕事に取り組むときも目標を持てたりするし、練習に打ち込んだことで得た折れない心も絶対に裏切らないですし。スポーツだけじゃなくて、何か熱中できるものを見つけられたらすごく素敵なんじゃないかなと思います。

――それが将来やりたいことに関係しなくてもいいんですもんね。

そう、全然いいんです。私もフィギュアとこの芸能関係のお仕事って全然関係ないんですけど、意外とどこかで繋がっていたりするんですよね。集中力だったり、お芝居で体幹が重要になることがあったり。そうやってあの時やっていてよかったということがふと出てくるので、お洋服やコスメでも、「SNSに関してはめっちゃ詳しいです!」とかでも、自分が好きなものや夢中になれるものを探してみてください

久しぶりの『妖怪シェアハウス』はタイトル通りに「帰ってきたな」という感じ

――『妖怪シェアハウス』は第2シリーズが放送され、6月17日からは映画が公開されますが、第1シリーズから約1年半ぶり澪を演じられていかがでしたか?

続編が作られる作品に出た経験がなかったので「覚えてるかな?」と前作を見直したりして、最初はちょっと緊張していたんですけど、本読みで(池谷のぶえ演じる)詩子さんの「むかーしむかし」というナレーションを聞いた瞬間に「ああ、これだ!」と感覚が戻ってきて(笑)。私はクランクインがシェアハウスのセットだったので、セットに入ってみなさんとお芝居した瞬間にすんなり戻ってこられましたね。スタッフさんもほぼほぼ同じメンバーなので、「帰ってきたん怪」のタイトル通りに「帰ってきたな」という感じがありました。

――第1シリーズではボロボロになった澪がたくましく成長していきましたが、第2シリーズ冒頭ではもとの澪に戻っていましたね(笑)。

そうなんです、澪といえばという感じですね(笑)。でも前回はいろんな悪い人に騙される澪を妖怪さんたちがやっつけてくれて、妖怪よりも人間の怖さを描いていたのが、第2シリーズと映画では人間社会に揉まれて我を失い、闇堕ちしてしまった妖怪を戻して、その原因を探っていくという大きく変わった点があって。今回は闇堕ちした妖怪さんと通常の姿の二度味わえるので、ちょっとお得感があります(笑)

――映画版では人間の欲望がなくなる“ツルツル化”という現象も描かれていますが、「妖怪シェアハウス」はファンタジーのようで、リアルに現代社会を描いていますよね。

自分勝手な欲のせいで争いが起きてしまうというのは本当にその通りで、ただ夢や目標という欲をなくしてしまうと人間として生きる楽しみがなくなってしまうんじゃないかとか、すごく難しい問題で。答えが出ないからこそ、ラブストーリーと絡んで切なさもあるんですよね。9割方ふざけているんですけど(笑)、意外と壮大なテーマが描かれているので、この映画を観たあとは笑うだけじゃなくて討論会をしてみてください(笑)

――映画版のゲストとして望月歩さんが出演されていますが、共演の中で印象的なエピソードはありますか?

第1シーズンを見て撮影に臨んでくださったらしくて、シェアハウスに入ったときに「テレビで見てた妖怪たちがいる!」とすごく目をキラキラさせていたのがかわいらしくて。普段は物静かで大人っぽい感じなんですけど、妖怪さんたちを見たときはアニメのキャラクターに会ったみたいな高揚感があってずっとそわそわしていて(笑)、そこで意外な一面を知れましたね。

大倉さんの不意に来る一言にもう笑いが止まらなかった

――「妖怪シェアハウス」といえば妖怪のみなさんと澪の関係性が視聴者から愛されていますが、実際のみなさんと役柄の関係で近い部分はありますか?

近いところはあるのかもしれないです。(松本)まりかさんは健康に関しての知識がすごくて、酵素ドリンクとか青汁とか、体にはめちゃくちゃいいんだけど私には苦手な味で(笑)、健康に撮影できるように毎日人数分作ってくれて。大倉(孝二)さんはお芝居の中でもツッコんでくれるけど、日常会話でもまりかさんは天然なところがあるので、めっちゃツッコまれていたりとか(笑)、酒呑さん(毎熊克哉)も役だけじゃなく普段も硬派な感じに見えていたんですけど、楽しいことが大好きみたいですし。童子さん(池谷のぶえ)はお茶菓子コーナーからお菓子を持ってきて、「これ食べました?」「食べた!おいしいよ」みたいな話をしたり。みんな食べることが好きなので、「◯◯だったらこの店がおいしいよ」とか、「こういう鍋にハマってる」という話ばっかりしていましたね

――全員で食事するシーンもすごく印象的ですが、実際のみなさんもあのままなんですね。

もうずっとそんな感じです。映画版の朝食を食べるシーンでは時間経過でちょっとずつ食べものを減らさなきゃいけなくて、自分たちで食べて減らしていたんです(笑)。普通の朝ごはんなんですけどすごくおいしくて、まりかさんは鮭を食べすぎて追加されていました(笑)。

――映画版についての大倉さんのコメントで「前作では終わった後に『これでよかったのか?』と思いながらアドリブを繰り出していたのですが、続編では妖怪たちと事前にコミュニケーションをとりながら撮影に挑んだ」と書かれていたのですが、どういったことをお話されていたのでしょうか?

話をするときもありましたけど(笑)、第1シリーズとほぼ変わらずです。アドリブってぶっこんでくるイメージがあると思うんですけど、大倉さんは私たちが会話しているところにツッコんでくれたり、軽い一言を足してくれる感じなんですよね。童子さんがネギを割いてそれを受け取ったら「あとでおいしくいただきます」とか、目についたものを全部口に出すから、不意に来る一言にもう笑いが止まらなくなったりして(笑)。それが本当に素敵で大好きなんですけど、全然事前の相談はなかったです(笑)。

自分に妖怪名をつけるなら「あくびマン(笑)」

――今回は舞台で活躍されるなど芸達者なキャストの方が多いですが、女優として刺激を受けた部分はありますか?

それこそ私はアドリブにすごく苦手意識があったんですけど、頑張ってやろうとしなくていいんだと思えたというか。こういう作品でこの役だからというところもあるんですけど、ちょっとしたやりとりがすごく楽しくて。やってほしいと言われてもないのに演者たちで「こうしたらいいよね」とか「ここで反応してみたら楽しいかな」と考えたり、大倉さんのアドリブに反応するだけでも成立するから気楽にできるというか、楽しんでできるものなんだなと思いました。あと基本的にはふざけているんですけど、ストーリーに対して気持ちに矛盾があったら話し合いをする場が設けられていて。今回は妖怪の闇落ちというテーマがあって、「闇堕ちしたから仕方ないよね」なのか、それとも「悪さをしたからちゃんと成敗しなきゃいけない」なのか、回によってはそのさじ加減が難しいところもあったんです。コメディ作品だからなんでもありじゃなくて、矛盾があったらちゃんと解決してから前に進んで、物語を成立させるために話し合う空間を持つこともすごく素敵だなと思いました。そしてみなさん、引き出しの多さと瞬発力がすごいので、こんなに楽しくてふざけている現場なのに、私にとってはすごく勉強になる現場ですね。

――第1シリーズ最終回のエンドロールではスタッフのみなさんに妖怪名がついていましたよね。小芝さんがもしご自分に妖怪名をつけるなら?

え〜!あくびマン(笑)。眠たいわけでも、やる気がないわけではないんですけど、あくびがめっちゃ出ちゃうんです。セットでの撮影で酸素が足りていないとか理由があるのかもしれないんですけど、いつも「生理現象なんでごめんなさい」と自分でフォローしていて(笑)。一回出ると何回も出ちゃうので、いろんな人にツッコまれています(笑)

――小芝さんのお話を伺っていると、明るさの中に上品さを感じるのですが、何か心がけていることはありますか?

本当ですか?(笑) 大阪出身で普段は関西弁なので、キツく聞こえてしまうから「かわいい関西弁で話しなさい」と母からよく言われるんです(笑)。それは小さい頃から、普段家にいるときも言われていましたね。特にこういうお仕事関係の方と話すときは、丁寧に話しなさいと言われていて。「◯◯やんか〜!」とスピード速くバシバシ話すと下品に聞こえてしまう場合があるので、なるべくそうならないように気をつけています(笑)


PROFILE

小芝風花

1997年4月16日生まれ。大阪府出身。2011年、「ガールズオーディション2011」でグランプリを獲得し、翌年にドラマ「息もできない夏」で女優デビュー。14年3月には映画『魔女の宅急便』で主演を務め、同作で『第57回ブルーリボン賞』の新人賞を受賞。近年の主演作にドラマ「トクサツガガガ」(19)、「モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~」(21)、「彼女はキレイだった」(21)などがある。今後は『貞子DX』(22年秋公開予定)、『Lady Kaga レディ・カガ』(23年秋公開予定)が控えている。

『映画 妖怪シェアハウス―白馬の王子様じゃないん怪―』2022年6⽉17⽇(⾦)全国公開

©2022映画「妖怪シェアハウス」製作委員会

澪(小芝風花)は相変わらず妖怪たちと楽しく暮らしながら、作家になる夢を追いかけている。世間では AI 恋人アプリが大流行し、誰もがスマホを見てニヤニヤしていたが、出版社での仕事に追われている澪は恋愛とはご無沙汰だった。そんなある日、上司に無茶振りされた取材でイギリス育ちの天才数学者・AITO(望月歩)に出会い、恋に落ちる。理想の王子様との幸せな日々もつかの間、澪はその恋がシェアハウスだけでなく巷の妖怪たちを危険に晒していることを知る。その頃、人間社会にもある“現象”が起き、人間の未来は大きく変わろうとしていた。人間と妖怪の歴史の分岐点の鍵となる、澪の決断やいかに……!?

映画 妖怪シェアハウス―白馬の王子様じゃないん怪―

取材・文/東海林その子
撮影/三橋優美子
編集/学生の窓口編集部

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食べることと寝ることが大好き。休みの日は家にこもって、ひたすら映画やドラマを見たり、漫画や雑誌を読むのが幸せ。

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