『インテグレート』の担当者が語る、仕事の面白さとこだわりとは? また学生時代に就活で必ずやっておいたほうがいいこと! #資生堂ジャパン株式会社 【お仕事図鑑】

編集部:ゆう

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奥村倫子さん
資生堂ジャパン株式会社 プレミアムブランド事業本部 メイクアップマーケティング部 インテグレート・マジョリカ マジョルカグループ ブランドアソシエイト

2019年に入社。入社後1年半は、開発担当として、業務を学びながら『すっぴんメイカー』シリーズや、企業専売品・コラボ限定品などの新商品を開発。2021年から半年間は、施策・オウンド担当として、プロモーションの戦略立案・オウンドSNSやブランドサイトの企画立案を実施。現在は、春夏(上期)担当として、半期通じて商品開発からプロモーションまで一気通貫で戦略立案から実務まで担当。

資生堂が展開している『インテグレート』は、手に取りやすい価格と使いやすさを兼ね備えた大学生に人気の高い化粧品ブランドです。「愛用している」という読者も多いのではないでしょうか。

今回は、大学生から熱い支持を得ている『インテグレート』に携わる仕事を取材しました。お話を伺ったのは、資生堂ジャパン株式会社で『インテグレート』ブランドを担当する奥村倫子さんです。

『インテグレート』の開発からプロモーションまで幅広く担当

――現在どのような仕事をしているのかを教えてください。

私は資生堂のブランドの一つである『インテグレート』の商品開発・施策(プロモーション)を担当しています。資生堂には2019年に入社し、新入社員研修後に『インテグレート』のブランド担当として配属されました。最初は商品開発に従事し、2021年1月から、プロモーションを担当。プロモーション戦略の立案、オウンドSNS、ブランドサイトの企画に携わり、2021年7月から現在の業務を任されています。

――商品開発や施策の仕事は具体的にどのようなことをするのでしょうか?

商品開発の場合は、市場調査やSNS、口コミなどを調べ、商品開発のヒントとなる「兆し」を探すところからスタートします。兆しを見つけた後は、どんな商品をどのような価値で届けるのかを考え、研究所やクリエイターと協力して、形にしていきます。

商品開発は1年、2年先を見越して行いますが、プロモーションだとそのとき押し出したい商品について考えないといけません。お客さまがどのような行動をして、どんなルートで商品にたどり付き、何がきっかけで買おうと思っていただけるのかをリサーチし、プロモーションを組み立てます。

業務の幅は広く、仕事の対象も直近だけなく、1年、2年先のことも考える必要があります。全てを同時進行で行うので、たまに「いつのシーズン向けの仕事だったのか」と混乱することもありますね(笑)。ブランドの価値という軸がぶれることなく、うまく頭を切り替えながら仕事に取り組んでいます。

――仕事の面白いと感じる点、難しいと思う点を教えてください。

商品開発は、商品を世に送り出すまで「その商品のこと」を深く考える仕事です。苦労して苦労して考え抜き、さまざまな人と協力して形にした商品が店頭に並び、お客さまの手に渡るわけです。実際にお店を訪れて売り場を見ることもありますが、私が考えた商品をお客さまが手にされた瞬間はすごくうれしいです。また、プロモーションについては、SNSなどですぐに反応があります。自分が考えた施策の感想が瞬時に分かるのは面白いですね。

難しい点は、商品に関わる人全員に同じ考えを共有してもらうことです。ひとつの商品には多くの人が関わっていますが、誰かがコンセプトの認識を誤っていては良いものは作れません。ブランドにとって最も重要なコンセプトを全員が共有することが大事です。そのため、ブランドの開発、施策を担当する者として、全員の考えがひとつになるよう、常に考え、動かないといけないのは簡単ではありませんね。

今のトレンドから1年、2年先の流行を模索

――商品開発で意識していること、参考にしていることはありますか?

私の場合はSNS上でのトレンドは意識しています。『インテグレート』は、対象年齢がSNSでの情報感度が高い若年層ということもあり、今何が流行しているのかは常にチェックしています。ただし、先ほどもお話ししたように、開発の場合は1年先、2年先をターゲットに動かないといけないため、今流行しているものを知るだけでなく、現在のトレンドから今後どうなるのかを推察することも重要です。

また、プロモーションを考える上で、商品に対する理解を深めることを常に意識しています。自分が開発に携わっているとはいえ、自分がその商品を十二分に理解していないとお客さまを納得させられるプロモーションはできません。そのため、実際に商品を購入して試すという、お客さまと同じ行動をすることで、商品の価値を理解するようにしています。

――若年層の心をつかむために工夫していることを教えてください。

私自身も二十代でブランドのターゲットとする年齢ですので、私自身が「かわいい」「買いたい」と思うかどうかの感覚は大事にしています。例えば、5月(2021年)にハローキティとコラボレーションした際、ブランドサイトの企画を担当しましたが、とにかく「ブランドサイトをスクリーンショットしたいと思うくらいかわいくしたい」とアピールし続けました。

その結果、ファンデーションのサンプル色を表す色玉部分をキティちゃんの形にするなど、ファンが喜ぶ仕掛けを考え、実施することができました。ブランドの目的、伝えたいことを意識しながら取り組めた仕事だったと感じています。

――使う側から提供する側になって変わったことはありますか?

自分が開発し、プロモーションを担当するようになってからは、化粧品に限らず「どの層に訴求したものであるのか」を考えたり、「なぜ私はこれを買ったのか」を分析したりするようになりました。店頭のディスプレーも考えながら見るようになりましたね。経験を知識として積み上げていくことが大事なので、幅広く、考えながら商品を試すようになったと思います。

今はコロナ禍でなかなか見に行くことはできなくなりましたが、私は舞台観劇が趣味で、そこから得られるものもたくさんあります。例えば舞台のポスターは何をどう伝えたいのか考えて作られているので参考になりますし、舞台に立つ役者さんのメイクを見るのも勉強になります。

お客さまのためならどんな困難があってもあきらめない

――お気に入りの商品や手掛けた商品のこだわった点があれば教えてください。

私が最初に手掛けた商品で「すっぴんメイカー パウダー」というベースメイクアイテムがあります。先輩と一緒に市場調査から担当した商品です。「すっぴん風メイク」に使われているアイテムはコンシーラーに下地にフェイスパウダーにと、ものすごく多いので、ひとつの化粧品でカバーできるものがあればと考えて作ったものでした。「すっぴんメイカー パウダー」は、インテグレートのユーザーである若年層が気になっている毛穴をカバーしつつも、軽い使用感で透明感のある素肌っぽさを実現しています。これは私自身ものすごくこだわった商品で、非常に気に入っています。

また、次に担当した「チーク&リップ」もお気に入りで実際に使っています。私自身も血色感が出にくく、普段メイクするときに困っていたので、薄づきでも自然な血色感が出したいと思い、絶妙な色味にこだわって作った商品です。

――仕事に対するこだわりがあれば教えてください。

私が仕事をする上で大事にしていることが2つあります。まずは「お客さまにとって絶対に必要だ」と私自身が確信していることならば、どんな困難があってもあきらめずにこだわりぬくこと。また、意識を共有することや、関わる人全員のやる気や前向きな気持ちを引き出すために、物事の伝え方やお願いの仕方は意識しています。これは、先ほど難しい点で話した「全員の意識をひとつにすること」にもつながります。

――どんな人がマーケターの仕事に向いていると思いますか?

まだ3年目の私がこんなことを言うのはおこがましいかもしれませんが、やはりこだわりを捨てず、諦めずに考え抜く人でしょうか。実際に私の先輩にもそうした人が多くいます。また、自分が求める価値を周りにしっかりと伝え、形にしていく力がある人もマーケターに向いているのではないでしょうか。

「生活者のために」というマインドが資生堂らしさ

――インテグレートが多くの人に愛されている理由はなんでしょうか?

資生堂ではマーケティングでお客さまを語る際に「生活者」と呼んでいますが、商品に関わる人全員が「生活者のために」という意識を持って「全力」で取り組んでいるからこそ、多くの人に愛される商品になっているのではないでしょうか。

資生堂のマインドといいますか、生活者の方々のことを考え、こだわり抜いて仕事をしている人が多くいます。この「生活者のために」という思いが資生堂らしさだと感じています。私も入社して3年目ですが、少しでも先輩方のマインドに近づけられるよう頑張りたいですね。

――資生堂の魅力はどんな点でしょうか?

「マーケター」として資生堂で働く面白さでいえば、商品作りから発信まで一気通貫で取り組めることは面白いですね。また、「クリエイティブかつロジカル」な考えを持つ社員が多く、私自身、毎日勉強になっています。

――資生堂に入った理由を教えてください。

就活時に「日本の文化や日本の良さを世界に発信する」「さまざまな価値観を持つ人と一緒に仕事がしたい」という2つの軸で就活をしていました。加えて、日本人、日本の文化として不変のものは何かを考え、「日本人ならではの美的感覚」というものにも興味を持ちました。その結果、この考えに合う企業、働き方ができるのが資生堂でした。

――今後の展望があれば教えてください。

まずはマーケターとしての強みをさらに身に付けたいと思っています。

私自身、商品開発が得意なのか施策が得意なのかまだつかみ切れていない状況です。実際、どちらもまだ1年ほどの経験で、答えが見つかるのはまだ先になるかと思いますが、「自分の強み」というのを模索しながら仕事を頑張りたいですね。

また、これから先のことになりますが、例えば他のブランドやスキンケアといった新しい商材でマーケティングの仕事をするのも面白いかなと考えています。

相手が求めていることを先んじてくみ取る

――学生時代に頑張ったことはなんですか?

特別なことは特に何もしない普通の大学生でした。ただ、茶道サークルの活動は頑張りました。お茶会の運営責任者という裏方の仕事でしたが、お点前を披露する部員のモチベーションを高めるにはどうすればいいのか、部員の意識改革に勤しんでいたのを覚えています。

――茶道の経験で今に生きていることはありますか?

茶道は「おもてなし」の世界です。相手が何をしてほしいのかというのを先回りして察する意識付けが大事でした。今は生活者の方という広いターゲットが対象ですが、何を求めているのかを先んじて考え、アウトプットする思考は今の仕事でも生きていると感じています。

――自身の経験を踏まえ、就活を迎える学生にアドバイスをお願いします。

私自身、「自己分析」はもっとしておけばよかったと後悔しています。人生のどのタイミングで今の価値観が形成されたのか、これまでの人生の岐路でなぜその選択をしたのかを改めて知ることは大事です。私は就活の後半で自己分析の大事さに気付きましたが、早い時期に理解していればもっともうまく就活ができたかもしれません。自分の選択基準や価値観は、進路決めでも役立つはずです。

――最後に読者の学生にメッセージをお願いします。

一般消費者だった私が、『インテグレート』というブランドに携わることになり、化粧品がどのようにして作られ、どのようにして使う人の手元に届けられるのかを知りました。

自分が手掛けた商品がお客さまの手に渡り、使ってもらえることは何物にも代えがたい経験です。同じように商品を開発する仕事をしたいと思っている人がいれば、同じ喜びを味わってもらいたいです。そのためにも、まずは満足できる就職活動をしてもらいたいですね。

また、これから『インテグレート』を見たときは、「あの記事の人が関わっているんだな」と思ってもらえるとうれしいです(笑)。

 ――ありがとうございました! 

※記事内容及び社員の所属は取材当時のものです。

編集後記

若い世代に絶大な人気を誇る化粧品ブランド『インテグレート』の開発やプロモーションの仕事について伺いました。企業によっては開発、プロモーションと別の部署が担当することもありますが、資生堂の場合は一気通貫で携われるのが魅力とのこと。幅広い業務をこなす難しさはありますが、それだけやりがいも感じられそうですね。

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文:高橋モータース@dcp

編集:学生の窓口編集部

取材協力:株式会社資生堂
https://www.shiseido.co.jp/

『インテグレート』オフィシャルサイト
https://www.shiseido.co.jp/ie

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音楽、ハイエンドオーディオ、グルメ、そしてお酒と家族が大好きな、保育士資格(ちょっと自慢w)を持つWEB編集者です!

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