昭和女子大学が発表した「女子学生のための優良企業」ってどこ?
昭和女子大学では「女子学生のための優良企業ランキング」というデータを発表しています。これは「女子学生が卒業後、継続して働き続け、キャリアを向上させて、企業の意思決定を担うメンバーとして活躍してほしいとの願いを込めて企業を評価」しているものです。
昭和女子大学のこの企業評価の試みは、2015年6月19日付のレポートで第4回となります。このレポートの画期的な点は、各企業が公表しているデータを重視し、それを客観的・定量的に扱い、科学的に企業評価を行っていることです。
また、女性の働き方の多様さ、働き方の志向を考慮して、
●「結婚・出産・育児のライフイベントをクリアし、ワークライフのバランスをとりながら着実に継続就業できる環境に配慮しているかどうか」
●「キャリアアップを目指す女性管理職登用率やフレキシブルな働き方ができるかどうか」
という二つの指標を組み合わせての企業評価である点もポイントです。
女性は、結婚・出産・育児といったイベントで、例えば継続就労が阻害されたり、またキャリアアップが閉ざされたりといったことが起こりがちです。そのようなことが起こらない、また起こりにくい企業は、女性にとって良い企業というわけです。
女性の企業での働き方の多様性を考慮し、その女性がどのように働きたいかによって3タイプに分け、それぞれのタイプにお薦めの「優良企業」を紹介しています。
その3タイプは以下のようなものです。
●WLBとFWで「いきいきキャリアウーマン」タイプ
●バリバリ仕事したい!「バリキャリ追求」タイプ
●出産・育児を越えて就業継続「WLB重視のしっかり女子」タイプ
*……WLBは「ワークライフバランス」、FWは「フレキシブルワーク」の略です。
それぞれのタイプにお薦めの企業(証券・保険・金融業)は、例えば今回の発表では下のようになっています。