新人こそ現場の意見が言いやすい! 営業には「パッション」と「ロジカルなメリット」の両方が大切【ソフトバンク】
プロフィール:鄭 与佳:2019年4月入社
所属部署:コンシューマ事業統括 営業第一本部 第1営業統括部 東北営業部
「将来の“なりたい自分”がまだわからない」ーーそんな悩みを抱えるみなさんに、いろんな企業で活躍する先輩たちの姿を通してロールモデルを見つけてもらう企画「#お仕事図鑑」。
今回はソフトバンクで働く先輩社会人にインタビュー。
コンシューマ営業部で、複数の携帯ショップのコンサルティングを担当する鄭 与佳さんに、日々の仕事内容や学生時代に取り組んだことについてお話を伺いました!
――鄭さんはどんな学生時代を過ごしていたんですか?
大学は商学部で、主にゼミの活動に取り組んでいたのですが、結構ガチなゼミだったんです。実務面では、企業とコラボレーションして、いただいたテーマに沿ってディスカッションし、企画を立案したりしました。学術面では、学園祭に向けてチームで論文の執筆をしたり。主にこの2軸で活動していました。
――学生時代に一番頑張ったことは何でしょう?
学園祭で発表する論文執筆です。私のゼミは1学年で20人くらいいて、通常、論文は3〜4人で作るのが一般的ですが、私たちは20人全員で1つの論文を作りました。20人全員で議論しながら進めていくので、自分の意見を発信するときはロジカルさ、わかりやすさがとても大事になってきます。私はそこで主に書記や資料作成の担当を務め、ロジカルシンキングと議論を視覚的にまとめる力がかなり鍛えられたと思います。
――仕事で役立っている学生時代の経験はありますか?
パワーポイントの制作スキルだと思います。みんなの議論をパワポに取りまとめて、定期的に教授に発表していたのですが、仕事でも取り組みを発信するときはパワポが付きものなので、当時の経験はそのまま役立っています。
――就活前にやっておいたほうがいいことなどがあれば教えてください。
社会人はどうしても時間が限られるので、学生のうちに今取り組んでいることはしっかり頑張ってほしいと思います。
就活について言えば、やっぱりいろんな会社の人のいろんな年次の人に会ってお話を聞くのがおすすめです。学生のうちに知り得る会社の情報には限りがあります。会社の方々の話を聞いて、何か心に残ったことがあればそれが就活の軸になります。逆に、自分は何に興味がないかということもわかります。
――では、学生時代にやっておけばよかったと思うことはありますか?
エクセルの勉強ですかね。会社や役職によって必要なスキルは違うかもしれませんが、私の場合はエクセルの重要性が高い業務にあたっているので、個人的にはやっておけばよかったと思っています。今も苦労しながら勉強中です(笑)
――今の会社を選んだ理由を教えてください。
通信は10年後、20年後も必要とされる業種だと思うので、もともと通信業界をメインで考えていました。その中でソフトバンクを選んだのは、ベンチャー気質が色濃く残っていて、風通しもよく、若手でも活躍できる環境だと考えたからです。実際、入社してからも若手に活躍してもらおうという風潮は強いと感じますし、本当にベンチャー気質が残っているんだなぁって思っています
――今のお仕事内容について教えてください。
現在は東北営業部で、ソフトバンクショップや、ショップを運営している代理店の収益を上げるためのコンサル業務などを担当しています。お店の収益を上げるためには、まずは「お客様の来店者数を増やす」ということと、「来店客にどれだけの期間、ソフトバンクの商材を使っていただけるか」という、量と質の2軸があります。
そのアプローチ方法は店舗の立地によっても全然違って、ロードサイドのショップだと集客が厳しい時もあります。そういうときは、例えば電話で予約をいただいたときに、「ご家族の方も一緒にプランの見直しなどされせんか?」などと確認して、来店者数を横へと広げてもらうためのアクションを提案したり、時には近隣スーパーや小売店へ出向いて店外で集客活動を行ったりすることもあります。
――アドバイスした結果や成果は、すぐにわかるんですか?
良い結果に結びつかない時もありますが、提案した翌週には数字が上がったのか、それとも下がったのかという結果は常に跳ね返ってくるので、PDCA(Plan、Do、Check、Action)が回しやすいというのもこの仕事の特徴です。
――今のお仕事ならではの特徴的な作業はありますか?
ショップや代理店とのコミュニケーションだけでなく、担当するショップの成功事例を資料化して社内に共有したり、データベースをエクセルで分析するなど、実はパソコンでの業務も多いんです。また、週末はショッピングモールなどのイベントへ販売応援に行ったりと、実際に現場へ出向く時間も多いので、幅広い業務であることが特徴ですかね。
――実はあまり知られていない仕事の「秘密」はありますか?
営業は経験がものをいう、というイメージがあるかもしれません。でも、商材がスマホであれば、むしろ若い社員のほうが消費者の目線に近いので、新人こそ現場の意見が言いやすいというのがポイントですね。
――今の仕事のやりがいは何でしょう?
若いうちから大きな仕事を任せてもらえることです。日々の業務の自由度も高いので、追っている指標はみんな同じでも、目標の追い方は担当ごとに自由なんです。1週間のうち会議などでロックされているのは2〜3割で、残りの7割は自分で自由に業務内容を考えられるので、とても働きやすいですね。
――今の仕事の面白いと思う点や魅力について教えてください。
営業は、今日やったことが1週間後の数字や、早ければその日の数字に結びつきます。結果がわかりやすく出てくるという点は、とてもシンプルでいいなと思います。新人の頃、営業ランキングで下位になったときは落ち込みましたが、それも経験ということで(笑)
――今の仕事に求められるスキルは何ですか?
営業はいろんな人と関わるので、相手の気持ちを考えて、相手視線で考える力が大切です。そのためにはパッションと目に見えたメリット、どちらも大事。「一緒にやりましょう!」というパッションと、「こうすれば、こんなメリットが返ってきますよ」というロジカルなメリット、その両方をバランスよく提案する力が必要です。
――これまでで一番印象に残った仕事は何でしょう?
入社2年目のときに、東北エリアで最大級の店舗を担当することになりました。規模が大きいショップは目標値も高いので、めちゃくちゃ大変でした。立ち上げから7ヶ月間にわたって担当させていただいて、途中で実績が落ち込んだこともありましたが、最終的にはリカバリーもできたので、挫折も成功も味わえた経験だったと思っています。
――仕事に対するこだわりがあれば教えてください。
「当たり前のことを100%やる」ということは日頃心がけています。いろんな業務が降ってくる中で優先順位はつけないといけませんが、基礎的なこともサボらず着実にこなすことは日々意識しています。
――最後に、大学生へのメッセージをよろしくお願いいたします。
今日は、イチ社員としてのリアルな体験をお伝えできればと思ってお話しました。今日はありがとうございました!
※記事内容及び社員の所属は取材当時のものです。
文:猿川佑
編集:学生の窓口編集部
取材協力:ソフトバンク株式会社