【短期留学編】留学にかかる費用をぶっちゃけトーク!留学準備に必要な費用や生活費など先輩はいくらかかったの!?|学校では教えてくれない「お金の授業」
大学生の中には、夏休みや春休みといった長期休暇を利用して、海外留学に行くことを考えている方もいると思います。
短期間とはいえ、留学先での生活を想像するとわくわくしますよね。
でもその一方で心配になるのが「留学にかかる費用」です。
「海外留学をしたいけれど、どれくらいお金がかかるのか知りたい!」
「留学費用ってどうやって準備すればいいのかな?」
留学費用の準備や現地でのお金事情など、心配なことがありますよね。
そこで、実際に留学をした先輩たち6人に、留学にかかった費用についてのアンケートを取りました。
実際の体験談なので参考になることが多いと思います。さっそくチェックしてみましょう。
目次
1.アンケート内容
2.永田さんの留学体験
3.向田さんの留学体験
4.小田原さんの留学体験
5.中野さんの留学体験
6.下仮屋さんの留学体験
7.岩田さんの留学体験
8.先輩たちの体験談からわかること
9.まとめ
アンケート内容
今回、6名の学生さんにアンケートをとった内容は以下の項目についてです。
・留学先の国名
・滞在期間
・留学先の学校名
・留学の用途や目的(語学留学、交換留学、その他)
・留学時の滞在先(ホームステイ、寮、ホテル、その他)
・留学にかかった費用
・留学中の1か月あたりの生活費
・質問「留学先で苦労したことを教えてください」
・質問「留学中のお金はどのように管理・やりくりしていましたか?」
・質問「留学費用はどのように貯めましたか?」
では順番に見ていきましょう。
永田さんの留学体験
留学先 | ケニア、ルワンダ |
滞在期間 | 1週間/1週間 |
留学先の学校名 | ― |
留学の用途・目的 | アフリカのゼミのフィールドワークのため |
滞在先 | ホテル |
留学にかかった費用 | 30万円以上50万円未満 |
1か月あたりの生活費 | 1万円以上5万円未満 |
留学先で苦労したことはなんですか?
まずはお金に関することですが、ATMでお金を引き出そうとしたときに、キャッシュカードが対応していなくて困ったことがありました。
また、両替できる場所が空港などに限られていて、米ドルは持っているにもかかわらず現地の通貨が足りなくなってしまいました。
食事面についてですが、食事が合わずにお腹を壊してしまいました。
留学先でのお金のやり取りはどのようにしていましたか?
現地で必要なお金の3分の2は現金で、3分の1はプリペイド式のキャッシュカードで持っていきました。
現金は、成田空港で半分を米ドルに、残り半分を現地通貨に両替していきました (日本円を取り扱っていない国が多い、米ドルの方がレートが高いため)。
万が一足りなくなったときのために、あらかじめ家族に日本からキャッシュカードで送金してもらうように頼んでおきました。
留学費用はどのように貯めましたか?
留学する半年前くらいから集中的にアルバイトをして貯めました。特に年末年始に短期バイトで稼ぎました。
それでも足りない部分は親から借りたので、社会人になってから返す予定です。
向田さんの留学体験
留学先 | ニュージーランド |
滞在期間 | 3か月 |
留学先の学校名 | ワイカト大学 |
留学の用途・目的 | 語学留学 |
滞在先 | ホームステイ |
留学にかかった費用 | 30万円以上50万円未満 |
1か月あたりの生活費 | 1万円以上5万円未満 |
留学先で苦労したことはなんですか?
クレジットカードの国際ブランドが限定されている店が多かった点です。
特にマスターカードが多く、持っていなかったので現金で払うことが多かったです。
留学先でのお金のやり取りはどのようにしていましたか?
基本的にはクレジットカードを使うことが多かったです。
ただ、クレジットカードは持っているとつい使い過ぎてしまうので、ムダ遣いしないように気を付けていました。
留学費用はどのように貯めましたか?
留学に関しての費用は両親が全て出してくれたので、自分では貯めていません。
小田原さんの留学体験
留学先 | イタリア、ジャマイカ |
滞在期間 | 2か月ずつ |
留学先の学校名 | ― |
留学の用途・目的 | 現地ボランティア(イタリア)、インターンシップ(ジャマイカ) |
滞在先 | シェアハウス(イタリア)、ホームステイ(ジャマイカ) |
留学にかかった費用 | 50万円以上100万円未満 |
1か月あたりの生活費 | 1万円以上5万円未満 |
留学先で苦労したことはなんですか?
スリに遭いやすい国だったので、お金を分散させていました。
留学先でのお金のやり取りはどのようにしていましたか?
ジャマイカでは日本円からの両替ができなかったため、日本であらかじめ大量に米ドルに両替してから持っていきました。
足りなくなったら親に連絡し、カードに入金してもらっていました。
留学費用はどのように貯めましたか?
1年間かけてバイトをして貯めました。
自分の住む県に留学奨学金制度があり、応募して合格できたので、奨学金をいただきました。
中野さんの留学体験
留学先 | 中国 |
滞在期間 | 1か月 |
留学先の学校名 | 北京大学 |
留学の用途・目的 | 語学留学 |
滞在先 | 寮 |
留学にかかった費用 | 10万円以上30万円未満 |
1か月あたりの生活費 | 10万円以上30万円未満 |
留学先で苦労したことはなんですか?
寮のお金がwechat pay (※)では払えなかったので、銀行でデビットカードを作らなくてはならなりませんでした。
中国ではほとんど全ての店でwechat pay が使えるため、現金・カードは持っていませんでした。学費もwechat pay で払えました。
※wechat payとは、「wechat」というアプリ内で提供されている決済サービスで、wechat payに登録した口座やクレジットカードを利用して支払いをすることができます。
中国では日々の生活に欠かせない決済インフラになっています。
留学先でのお金のやり取りはどのようにしていましたか?
主にwechat pay を利用していましたが、万が一の場合に備えて、現金を最低でも500元は常に手元にあるようにしておきました。
足りないお金については、親にwechat pay を通して送金してもらっていました。
留学費用はどのように貯めましたか?
特に金額は決めていませんでしたが、アルバイト代を貯めていました。
学費は親が3分の1くらい出してくれました。
下仮屋さんの留学体験
留学先 | フィリピン |
滞在期間 | 3か月 |
留学先の学校名 | EB |
留学の用途・目的 | 語学留学 |
滞在先 | 寮 |
留学にかかった費用 | 10万円以上30万円未満 |
1か月あたりの生活費 | 1万円以上5万円未満 |
留学先で苦労したことはなんですか?
換金する際に、騙し取られないかを毎回確認することが大変でした。
留学先でのお金のやり取りはどのようにしていましたか?
日本からあらかじめ5万円を現金で持っていき、フィリピンの空港で換金して、そのお金を常に持ち歩いていました。
寮内に鍵をつけられるところがあったので、比較的安心でした。
留学費用はどのように貯めましたか?
派遣のアルバイト、固定のアルバイトを週8回入り、1か月で25万円稼いで貯めました。
岩田さんの留学体験
留学先 | カナダ |
滞在期間 | 1か月 |
留学先の学校名 | Global village バンクーバー校 |
留学の用途・目的 | 語学留学 |
滞在先 | ホームステイ |
留学にかかった費用 | 10万円以上30万円未満 |
1か月あたりの生活費 | 1万円以上5万円未満 |
留学先で苦労したことはなんですか?
ホームステイ先から学校までバスで通っていたのですが、時刻表通りに来ないことがありました。
留学先でのお金のやり取りはどのようにしていましたか?
クレジットカードをメインにしていました。
留学費用はどのように貯めましたか?
今までもらったお年玉やお祝いなどを貯めていました。
先輩たちの体験談からわかること
ご紹介してきた先輩たちの体験談から、海外留学のお金に関する情報が得られたのではないでしょうか。
中でも大切な項目についてまとめてみたいと思います。
留学先で苦労したこと
・キャッシュカードがATMに対応していなかった
・両替できる場所が少なかった
・クレジットカードの国際ブランドが限定されていて使いづらかった
・盗難に備えてお金を分散して管理した
・換金するたびに騙されていないか確認した
キャッシュカードがATMに対応していない、外貨両替所が少ないといったことに苦労した方が多いようです。
また、留学先の治安によって、スリなどの被害に遭う危険性が高い場合は、お金を分散して持ったり、両替するたびに正しく両替されたかをチェックしたりするなど、できるだけ対策をとる必要があるようです。
留学先でのお金のやり取り方法
・現金とプリペイド式のキャッシュカードを利用していた
・足りなくなったときは送金してもらうように親に頼んでおいた
・基本的にクレジットカードを利用していた
現金やプリペイドカード、クレジットカードを使い分けている方が多いようです。
足りなくなった場合はあらかじめ親に相談しておき、送金してもらうようにしておくと安心ですね。
留学費用を貯めた方法
・集中的にアルバイトをして貯めて足りない分は親に借りた
・全額親が出してくれた
・県の留学奨学金制度を利用した
・これまでの貯金を使った
留学費用は親に出してもらえるというラッキーな方もいますが、アルバイトで稼いだりこれまでの貯金を使ったりして準備したようです。
また、住んでいる自治体に留学奨学金制度があれば、ぜひ申し込んでみたいですね。
ほかにも、日本学生支援機構(JASSO)や民間団体でも留学奨学金制度を設けていますので、条件に該当する方は利用を検討してみるのもいいでしょう。
まとめ
海外留学にかかる費用は、留学先や滞在期間などによって異なりますが、短期留学の場合は10万円以上30万円未満が目安になっているといえます。
留学費用を準備する方法は、親に出してもらったりアルバイトで稼いだり、人によって状況が異なります。
留学奨学金制度を利用するといった方法もありますので、学校や自治体の情報をもれなくチェックしましょう。
文:金子 賢司
東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。 以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、 年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はジャザサイズ。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。 <保有資格>CFP、住宅ローンアドバイザー、生命保険協会認定FP、損保プランナー 公式HP
制作:Media Beats
編集:マイナビ学生の窓口編集部
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