「やらなくちゃ」じゃなく「好きだから」で選ぶ毎日にしよう #大学1年生の転び方
新年あけましておめでとうございます。
読者のみなさん、年末年始はしっかり食っちゃ寝食っちゃ寝を繰り返し、存分にぐうたらして過ごせましたか?
休むときは本気で休む! がモットーのわたしは、本気で堕落しきってたせいで、未だに正月ボケが抜けておりません。
あーーー働きたくなーーーい、ずっと家でテレビ観ていたーーーい。脳が一ミリも動かなーーーーい。
……なんて、そんなこと許されるはずもないので、さっそく新年一発目の転びエピソードを見てみましょう。
大事なのは“自分がやりたい”という情熱
今回の転びエピソードを読んで、わたしは真っ先に「よく気づいたね!」と、うれしくなりました。
そう、そうなんです。
かなりガサツな言い方をして恐縮ですが、世の中のありとあらゆることって、自分がいなくても平気で成り立っちゃうんですよね。
それは一見、かなしいこと・虚しいことだと思われてしまうかもしれませんが、「自分なんて存在する価値がない」「いてもいなくても一緒、誰からも必要とされていない」という意味では決してなくて、「楽しくないんだったら、自分が楽しいと思える場所にさっさと移動しちゃおうよ」ってことです。
物事を辞めてしまうことって、なんとなーくよくないとされているような気がしますよね。
「途中で投げ出すなんて責任感がない!」とか、「根性が足りないんだ!」とか、聞こえないはずの非難の声が聞こえてくるような、こないような……そんな風に居た堪れない気持ちになってしまう人もいるのではないでしょうか。
たしかに、物事を継続することで得られるメリットというのは存在します。
今回の場合は部活ですが、部活を長く続けることは技術が向上するだけでなく、友達と信頼関係が築けたり、仲間との協調性が養われたり、後輩への指導力が培われたり、ここぞというときの踏ん張りができるようになったり……得られるものは多いと思います。
しかし、これらを得たいがため“だけ”に、ずっとやり続けられるかというと、決してそうではないはず。
部活に限った話ではなく、仕事でも、習い事でも、勉強でも、基本的にはそれに対する興味があったり、目標とするものがあったり、夢を叶えるために必要だったり、純粋に好きだという気持ちがあったりして、始めるきっかけになるのだと思います。
いくら始めるきっかけがプラスの感情といえど、常に楽しいことだけの連続ではないですし、好きな気持ちと「もう嫌!」という気持ちを行ったり来たりすることもあるでしょう
それでも、時にしんどさやつらさを感じながらもなぜ続けられるのかというと、やはり根底には「楽しい」「好き」「夢を叶えるために必要な努力」という、“自分がやりたい”という情熱が根底にあるからではないでしょうか。
もしもそういった情熱が失われてしまったのなら、他に興味を持てることが見つかったのなら、新しいことにチャレンジするのって素敵だとわたしは思うんですよ。
だって、自分のQOLを上げるために、視野を広げているわけですから。
自分がいなくなっても、世の中はなんとかなる。
わたしが会社員だったとき、あなたと同じようなことを思っていました。
勤めていたのはなかなかしんどい職場で、朝から晩まで立ちっぱなしのほぼ肉体労働、せっかくの休日だって研修が入るような会社で、いわゆるブラック企業と呼ばれるようなところでしょうか。
人間関係は良好でしたし、お給料もきちんともらえてはいましたが、やっぱり続けていくうちに心と体の疲労は蓄積されているのを実感していました。
転職を視野に入れてもよかったんですが、当時のわたしは変に責任感を感じていたため、夫に「今の仕事を辞めて別のことをやったほういいんじゃないか」「いつまでもそこにしがみつく必要はない」といくら言われても、「わたしが抜けたら職場の人が困るし」「辞めると会社に迷惑がかかっちゃうから」「今人手が足りてないし」と、かなり頑ななデモデモダッテ状態。
結局いろんな事情が重なり、その職場は退職したのですが、辞めてから気づいたのは、わたしが辞めたところでなぁーーーんにも影響がないということ。
実際、会社としては新しい人員を探さなくてはいけなかったり、人ひとり辞めるとなると他の人の異動があったりと、相応の慌ただしさがあったとは思いいますが、その会社自体は今も潰れていないんですよね。
わたしが抜けた分の人手をどうするかは、わたしが考えることではなく会社が考えるべき部分なので、わたしが心配していたのは無駄だったわけです。
「やらなくちゃいけない」ではなく「やりたい」を選ぼう
会社や部活に限らず、サークルやバイトなど、組織や他人というのは、かなしいことに自分の人生の責任を取ってくれないのです。
わたしは「自分で自分の責任を取れることが大人の醍醐味」だと思っています。
それは、重圧に耐え続けながら最後まで何事もやり遂げなくちゃいけないとか、どんなにつらい境遇だったとしてもだれかのせいにしてはいけないという意味ではないので、早とちりしないでくださいね。
わたしが言いたいのは、自分で自分がいたい場所を選択できる、いつだってやりたいことに挑戦できるってこと。
人生はとても長く感じますが、1日は平等に24時間で、体力にも限界はありますし、しっかり睡眠を取らないと体は保ちません。
その限られた時間の中で、不必要な責任感を感じて、やりたくないことやつらいことをし続けるのはとてももったいないと思います。
もちろん、なんでもかんでもすぐにほっぽり出してしまったり、踏ん張るべきところですぐに逃げ出してしまうのもよくないんですけどね。
でも、やりたいことがあるなら、好きなことがあるなら、それに時間もエネルギーも注いだ方が絶対にハッピーですよね。
だから、あなたがつらかった部活を辞められて、バイトやボランティアなどやりたいことに打ち込めていると聞いて、とても素敵だなぁとうれしく思いました。
これから先、もしかしたら、またつらいと感じることがあるかもしれません。
今回は気づくことができましたが、社会に出て仕事が忙しくなったり、部下ができて責任がのし掛かってきたりしたら、その判断ができなくなってしまう可能性もあるかもしれません。
でも、あなたに覚えておいてほしいのは、継続することだけが美徳じゃないということ。
継続する理由を、「好きだから」「やりたいから」と自分を主軸に考えられる、楽しい毎日を送ってくださいね。
北海道出身。心身ともに健康だけが取り柄の、元社蓄のしがない主婦。洗濯洗剤はジェルボール派。AMにて『命に過ぎたる愛なし』を連載中。
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北海道生まれの関東在住。文字とイラストを描きます。好きな食べものは梨。
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