失敗したとしても、行動した人のほうがかっこいい。俳優・賀来賢人からのアドバイス #好きなことで、生きていけるの?Vol.2

編集部:おもち

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失敗したとしても、行動した人のほうがかっこいい。俳優・賀来賢人からのアドバイス

「“こうあるべき”な生き方じゃなくて、自分の好きなことで生きていきたい」。
そんな悩みや葛藤を持つ大学生のために、覚悟を決めて好きなことをして生きている人たちにお話を伺い、生き方のヒントやメッセージをもらう連載『好きなことで生きていけるの?』。

第2回目となる今回のゲストは、現在好評放送中のドラマ『今日から俺は!!』(日本テレビ系)で主演を務めている俳優の賀来賢人さん。さまざまな映画やドラマで個性的な役からシリアスな役まで幅広く演じる賀来さんは、どんな信念を持って仕事をされているのでしょうか。

取材・文/落合由希
撮影/佐藤友昭
編集/学生の窓口編集部

INDEX

1.役者をやっていこうと決めたきっかけ
2.失敗しても行動した人のほうがかっこいい
3.三橋は「こんな風に生きられたらいいな」と思える男
4.誰よりもふざけて、誰よりもかっこよく
5.自分のビジョンを持ってやり続けることが一番大事

役者をやっていこうと決めたきっかけ

失敗したとしても、行動した人のほうがかっこいい。俳優・賀来賢人からのアドバイス

ーー賀来さんは今、好きなことを仕事にしていらっしゃると思うのですが、好きなことをして生きていったり仕事にしたりするためには、なにが必要だと思いますか?

うーん……でも、僕も今この仕事が好きかどうかはわかんないんで。もちろん「この仕事で生きていこう」と思ってはいますけど、今は好きとかそういうことじゃないというか。

もちろん仕事は楽しいですけど、やっぱりつらいことのほうが多いんです。でもどの仕事もそうじゃないですか? やっぱり仕事と趣味は違うから、どこかある種の割り切りみたいなものが必要な気はします。仕事とのいい距離感を保つというか、そういうことは大事だと思います。

ーー賀来さんが「役者として生きていこう」と決意したきっかけはなんですか?

初めて主演した映画で経験もない中で、共演者の方々とかベテランのスタッフさんがものすごく真剣に、本気でモノを作っている姿がカッコよくて、いいなぁと思ったんです。1本の映画のために、たくさんの大人たちが全力で取り組むっていう、チームでモノを作るのが楽しかったという経験がきっかけですね。だからいまだに「お芝居の楽しさ」というよりはそっちの気持ちのほうが強いかもしれない。

で、その魅力をいちばん感じるのが、作ったものを人に届けたときに、リアクションがあることなんです。俳優という仕事って、リアクションがものすごく大きい仕事じゃないですか。全然知らない人に街で声をかけられたり、「あの作品に救われました」って言われたり……そういうリアクションがあると、やっていてよかったなって思います。

失敗したとしても、行動した人のほうがかっこいい。俳優・賀来賢人からのアドバイス

ーー励みになるし、仕事のやりがいにもつながりますよね。

そうなんです。特に僕はコメディが好きなので、今作のようなコメディのドラマに出られることがうれしくて。今、いろいろ暗いニュースも多いと思うんですけど、そんな中、それでも、『今日から俺は!!』のような作品が日常の、週に1回の楽しみになって「あれ見て笑おう」とか「あれ見てワクワクしよう」って思ってもらえるっていうのは本当に魅力的ですし、僕自身ももっとやっていきたいって思っています。

ーーこのお仕事1本でやっていこうと思ったときに、不安はありましたか?

不安は常にありました。この世界に入ったときは、もっとお金を稼げると思っていたんですけど(笑)、全然うまくいかなかったし。お金も全然なかったですもん。

ーー賀来さんは「一生この仕事でやっていこう!」と決意されたのは大学の頃なのでしょうか。

そうですね……僕、ともと大学に入った理由が「やりたいことを見つけるため」だったんです。だから、この仕事をやっているうちに「いま目の前にあることを全力でやってやろう」って思うようになって。

失敗したとしても行動した人のほうがかっこいい

失敗したとしても、行動した人のほうがかっこいい。俳優・賀来賢人からのアドバイス

ーー「周りと違う行動をする」ことについて、今の日本では「変わっている(よくない)」という空気もあると思うんですけど、それについてはどう思いますか?


周囲と違ったことをする人がいることに対して、いろんな考え方や意見があっていいと思います。でも、それが原因で、その人のことが理解されずに、不特定多数の人たちから叩かれたり、仲間はずれにされたりするのは悲しいですね。僕も日本人なので、なんとも言えない部分もありますけど、どんどん気持ちの部分で暗くなってる面があるのかなって。

ーー確かに、心の闇の部分を匿名でネットにぶつける、みたいな使い方をする人もいますよね。

それって悪循環ですよね。かといってどうすればいいのかはわからないですけど、ただ僕は、自分の言いたいことを言ったり、やりたいことを行動に移せたり、たとえ事業で失敗して借金したとしても、行動した人のほうがかっこいいと思うんです。だから、自分に正直にやりたいことがあったらやればいいし、ダメだと思ったらまた別のやりたいことを探せばいいと思います。

ーー大学に行っていたときに、周りの大学生を見てどう感じていましたか?

「すごい楽しそうだな」って思ってました。

ーー賀来さんも大学生として遊ぼうと思えば遊べたと思いますが、そうはしたくなかった?

特別大学でやりたいことを見つけていたわけではなかったし、そのときはもう、この仕事に魅力を感じてたんでしょうね。……まぁ、大学に友達ひとりもいなかったんで(笑)。

ーーでも「やりたいことを見つけるため」の大学進学だったわけですから、目的は達成できたわけですよね。

そうですね、確かに。

三橋は「こんな風に生きられたらいいな」と思える男

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ーー続いて、ドラマ『今日から俺は!!』のお話をお伺いします。賀来さんが演じられた三橋貴志という役は「悪知恵天下一の卑怯者、でも仲間のためには熱く、喧嘩はめちゃくちゃ強い」という規格外のヒーロー役ですが、実際に演じてみていかがでしたか?

三橋は自分の人格とはまったく違うし、メチャクチャな男なんです。だからあんまり主演らしくない、ヒーローらしくない男というか。でも、いざ誰かが困ったりしたときにはすごくカッコよく仲間を助けるという、ものすごくおいしい役なので(笑)、一種の憧れじゃないですけど、「こんなふうに生きられたらいいなぁ」っていうのはすごく感じました。

基本正義感がある男なんで、言いたいことを言って、恥ずかしげもなく熱いことをしたりもしますし、行動力もすごい。行動力って、大人になるにつれて失っていきがちだから、そういう意味では今の時代にはいいヒーローなんじゃないかなって思います。

失敗したとしても、行動した人のほうがかっこいい。俳優・賀来賢人からのアドバイス
(『今日から俺は!!』第2話の賀来賢人さん)

ーーでも、「卑怯だけど愛される」キャラクターを演じるのは難しかったのでは?

そうですね。あまりにも卑怯さを出すとただのイヤな奴なので、かわいげのある卑怯というか、精神年齢を小学2年生ぐらいに設定して(笑)、子どもだと思えば納得していただけるかな? と思って、そこは意識していました。

ーー「子どもがやることだから……」みたいな?

そうです、そうです。ずっとウンコウンコ言ってるんで……そういうドラマです(笑)。

ーー高校生のヤンキーという役ですが、役作りをする上で心がけた点があれば教えてください。

見た目は絞りましたね。相方(伊藤健太郎)がすごく若かったので「合わせないと!」と思って一生懸命減量して、シュッとして見えるようにがんばりました。あとはアクションも多かったので、トレーニングをしてから撮影に臨みました!

誰よりもふざけて、誰よりもかっこよく

失敗したとしても、行動した人のほうがかっこいい。俳優・賀来賢人からのアドバイス

ーー演じるうえで、苦労した点はありますか?

三橋は今まであまりいないタイプの主演キャラクターなんです。普通、主演のキャラクターってストーリーを展開していく役回りじゃないですか。でも三橋は、ストーリーを展開しながら誰よりもふざけて、なおかつ誰よりもカッコよくいなければいけなくて、しかもアクションもある。

だから、全シーンほんとに気を抜けないというか、アクションでめちゃくちゃ疲れたと思ったら今度はコメディの部分でめちゃめちゃふざけたりしなきゃいけなかったんで、撮影が始まって最初の1〜2週間は倒れそうになっちゃって……。なので、ペース配分に気をつけなきゃなって思いました。運動量やセリフ量も含め、今までやってきた役の中でもいちばん疲れる役だったかもしれないです。

ーー原作のマンガは小学生の頃に読まれていたそうですが、ドラマの時代設定も原作通り80年代ということで、その時代についてはなにか勉強されましたか?

言葉という面では、現代にはあっても80年代にはまだない言葉……たとえば「めちゃめちゃ」じゃなくて「バリバリ」だったりとか、そういう言葉がついアドリブで出ちゃうので、そこは気をつけましたね。

あと、福田監督の作品の場合、時事ネタがセリフに出てくることがあるんです。今回は80年代当時の、たとえば「俺はマッチ派です」みたいなセリフが出てくるんですけど、中には知らないこともあったので、当時の時事ネタについては勉強しました。

ーー「最強のおバカコンビ」である相方・伊藤真司役の伊藤健太郎さんとのコンビネーションはいかがでしたか?

彼とは年齢が8歳くらい違うんですけど、すごく堂々としているというか、キャリアとか年齢とか関係なく、初共演だったにもかかわらず、今まで何度も共演したことがあるみたいに、最初からなんの違和感もなく一緒にお芝居ができました。

あんまりそういうことってなくて、基本的に初対面の方だと、ちょっとずつ息が合ってくることが多いんですが、彼とは最初から息がぴったり合ったので、相棒役が彼でよかったなって思いました。

ーー息が合うということは、なにか共通点があったんでしょうか?

2人とも肉が好きというのはありましたけど、そのくらいですね。彼は基本的に犬みたいな男なので(笑)、すごくなついてくれるんですよ。だからいっつも一緒に行動してました。撮影の最後のほうなんか、ずっと地方に泊まり込みだったこともあって、毎日2人で焼肉に行ってました。

自分のビジョンを持ってやり続けることが一番大事

失敗したとしても、行動した人のほうがかっこいい。俳優・賀来賢人からのアドバイス

ーーところで、福田組といえばムロツヨシさんと佐藤二朗さんといった個性的な役者陣という印象がありますが、お2人との共演はいかがでしたか?

今までは、僕も脇で福田監督から「好きなだけふざけていいよ」って言われて、常に「メチャメチャにしてやる!」っていう気持ちでやってたんですけど、今回はわりとストーリーを背負わなきゃいけないから、受け(の芝居)もしなきゃいけないこともあって、わりとムロさんと二朗さんを「見る」ことが多かったです。でもあの2人は毎回新しいおもしろいことを繰り出して結果を残している方々なので、やっぱりスゴかったです。

確か、おふたりのクランクインの日が同じだったと思うんですけど、あの2人が来た瞬間、現場の雰囲気がガラッと変わって。みんな「俺ももっとおもしろいことやりたい!」みたいな空気になったんで、「さすが先輩たち!」と思いました。

ーー作品の見どころについて教えてください。

80年代の設定のドラマなので、当時を懐かしんで「こんな髪型してたなぁ」なんて思ってくださる方もいるだろうし、さらにそのお子さんが「あの髪型、なに? あんな人いたの?」って思ったりしたら、親子の会話にもなるじゃないですか。

そんな、どの世代が見ても楽しんで盛り上がれるような、家族で楽しめるコメディだと思いますので、いろんな世代の方に見ていただいて、日曜の夜にスカッと笑って、月曜から「よし、がんばるぞ!」って思ってもらえたらなと思います。

ーーでは最後に、今進路や将来について悩んでいる大学生に向けて、好きなことを仕事にするためのメッセージをお願いします!

「好きなことを仕事にしたい」と思えばできるんじゃないですかね、どんな形であれ。がんばれば、いつかはできるでしょ、絶対。さすがに医者とか弁護士とか、そういうのは相当な努力が必要だと思いますけど、でも「なりたい」と思ってやり続ければ、いつかはなれるもんなんじゃないかなぁ。

あとは自分のがんばり次第。やっぱり想いと行動は比例すると思うから、自分のビジョンをちゃんと持ってやり続けることがいちばん大事なんじゃないかなと思います。

賀来賢人オフィシャルサイト
http://artist.amuse.co.jp/artist/kaku_kento/

『今日から俺は!!』(日本テレビ系)
毎週日曜 22:30~23:25

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