原題よりかっこいい映画のタイトル&原題のほうがよかった? なタイトル12選
海外の映画を日本で公開する場合、日本人向けのタイトルに変更することがあります。いわゆる「邦題」ですが、その際に原題以上のハイセンスでかっこいいタイトルになることもあれば、反対に「原題のままでよかったのでは……?」と思うようなタイトルになることも。そこで今回は、原題よりもかっこいい映画のタイトルと、逆にちょっと「あれ?」と思ってしまうような映画のタイトルをご紹介します。

原題よりかっこいいの映画のタイトル
まずは原題よりハイセンスになった邦題からです。
『Duel』⇒『激突!』
スティーヴン・スピルバーグ監督の出世作として有名ですが、「Duel(対決・決闘)」からうまく作品の特徴を表したものに変わっています。2文字でここまで見事に表現しているのはハイセンスといえるのではないでしょうか。
『Sister Act』⇒『天使にラブ・ソングを…』
原題の『Sister Act』は「シスターによるパフォーマンス」といった意味になるでしょう。作品の内容をうまく表しているタイトルですが、邦題のほうが日本人にわかりやすく、興味を引くものになっているのではないでしょうか。
『Butch Cassidy and the Sundance Kid』⇒『明日に向って撃て!』
西部開拓時代を舞台に、当時名をはせた荒くれ者2人の生き様を描いた作品ですから、その特徴をうまく表したタイトルと言えます。原題は「ブッチ・キャシディとサンダンス・キッド」と、主人公2人の名前を並べただけですから、確かにそのままだと味気ないですよね。
『SNIPER』⇒『山猫は眠らない』
狙撃手が主人公の映画ですから、スナイパーの個性や特徴、そして過酷さをよく表したハイセンスなタイトルでしょう。原題はあまりにもそのまますぎますからね。ただ、次作からは『山猫は眠らない2 狙撃手の掟(おきて)』など副題を付けたため少しダサくなってしまいました。
『Close Encounters of the Third Kind』⇒『未知との遭遇』
『未知との遭遇』は作品の内容や特徴をうまく引き出しているタイトルでしょう。ちなみに原題を直訳すると「Close Encounter」が空飛ぶ円盤の目撃、接触を意味する言葉なので、「第三種接近遭遇」となります。このままだとかなり堅苦しく、内容を想像しにくいタイトルになってしまいますね。
『The Naked Jungle』⇒『黒い絨毯』
農園主と人食いアリの群れとの戦いを描いた1954年のパニック映画。人食いアリの群れがまるで黒い絨毯のように見えるのでこのタイトルが付けられました。原題の「裸のジャングル」よりも作品の特徴をうまく表現していますね。
原題のほうがよかった? 映画のタイトル
次は、日本版のタイトルが原題よりもかっこ悪くなってしまった映画をご紹介します。
『The Italian Job』⇒『ミニミニ大作戦』
作中でBMC社の小型自動車「ミニ」(リメークではBMWのミニ)が活躍することから、このタイトルが付けられたと思われますが、ちょっとかわいらしい印象になってしまっていますね。原題は不手際の多いイタリアの警察を皮肉ったものなのでそのままは難しいのかもしれませんが、もう少し考えようがあったのでは?
『Dead & Buried』⇒『ゾンゲリア』
カルト映画としても名高い『ゾンゲリア』も原題のほうがかっこよかったかもしれない映画の1つです。原題を直訳すると「死と埋葬」となりますが、この直訳したままのタイトルでもよかったのかもしれません。
『Time Walker』⇒『宇宙から来たツタンカーメン』
古代遺跡のミイラは宇宙人だったという内容のカルト映画で、タイトルもその内容に負けないくらい超絶にチープなタイトルになっています。
『Lifeforce』⇒『スペースバンパイア』
原題を直訳すると「生命力」となりますが、邦題は全く違うものになりました。確かに宇宙から来襲した吸血鬼が登場する内容なので間違いはないのですが……。
『Idiocracy』⇒『26世紀青年』
原題の『Idiocracy』は「idiot(ばか)」と「democracy(民主主義)」を掛け合わせた造語で、「ばか主義」といったところでしょう。しかし当時の人気漫画にあやかった結果、邦題は激しくダサくなってしまいました。
『Gravity』⇒『ゼロ・グラビティ』
『ゼロ・グラビティ』というタイトル自体はキャッチーでダサくはないのですが、実は「ゼロ」を付けることで原題の意図や作品の内容とは反する意味になっているのです。ネタバレになるので詳しく言及しませんが、映画を最後まで見ると、原題のままでもよかったのでは? と思ってしまうかもしれません。
まとめ
原題よりかっこいい映画のタイトルと、逆に原題のほうがよかったのでは? という映画のタイトルをご紹介しました。みなさんが想像していた作品は挙がっていたでしょうか? 今後映画を見る際は、原題と邦題に注目してみるのも面白いかもしれませんね。
(中田ボンベ@dcp)