【外務省の先輩社員】中東アフリカ局中東第一課:菊池歩さん

編集部:すい
2018/02/13
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菊池さんメインカット

プロフィール:菊池歩(きくち あゆむ)
2009年3月早稲田大学政治経済学部卒業。同年4月に入省し、総合外交政策局安全保障政策課兼海洋安全保障政策室に所属。2011年~在ヨルダン日本大使館、2013年~在イギリス日本大使館、2014年~在エジプト日本大使館にそれぞれ駐在。その後、2016年5月伊勢志摩サミット準備事務局、オバマ大統領広島訪問準備事務局を経て、現職。

国際社会における日本の安全と繁栄、そして国益を守るための外交を行う外務省。近年は北朝鮮問題をはじめ、日本の外交力が試される局面も増えています。では、実際に外務省で働いている人の仕事とはどんな内容なのでしょうか? 今回は、外務省の中東アフリカ局中東第一課の菊池歩さんに、仕事内容や学生時代の経験などを聞いてみました。

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社会人編「日本を背負って仕事をしていること」が最大のやりがい

今のお仕事はどんな内容?

私が所属する中東アフリカ局中東第一課は、中東諸国21カ国のうち、エジプトやモロッコなどの北アフリカ諸国(リビア、アルジェリア、チュニジア)、シリア、レバノン、ヨルダンイスラエル、パレスチナ、トルコといった11の国と地域を担当する課です。主な仕事としては、担当する国との二国間関係の強化や、地域安定のための外交政策の企画・立案です。

私がメインで担当しているのは、中東和平問題、現在ですとイスラエルとパレスチナの紛争です。日本は中東和平問題の解決に貢献すべくさまざまな政策を展開しており、私はそうした日本の対中東和平政策を総括する立場で日々奮闘しています。

具体的な仕事内容としては、日本政府が展開する独自の中東和平政策を展開していくことです。政府部内の関係者や、日本に滞在しているイスラエルやパレスチナの外交団・関連団体とのミーティングを重ね、案を練っていきます。また同時に、月に1回の頻度で関係国を訪れて政府関係者と協議を行っています。時には大臣や副大臣といった方々と共に現地を訪れて、意見交換や政策の提案を行うこともあります。イメージはしにくいかもしれませんが、一般的に深い対立関係にあるイスラエルとパレスチナの要人がカメラの前で握手する写真を撮るのは容易ではありません。しかし、それを実現するために双方といい関係を持つ日本が仲介するには何をどう仕掛けたらいいのか策を練り、実行していく、そしてそれが成功するときの喜び、これはたまりません。その政策的意義については、ここでは語り尽くせないほどのものになります。 

少し大げさかもしれませんが、この仕事の一番のやりがいは「日本を背負って仕事をしている」ことです。外務省は日本の窓口という役割を担っていますから、強い責任感を持って仕事ができることは大きなやりがいです。また、「日本のために何ができるか」といった大きな視点で物事を考えることができる、その「スケールの大きさ」も魅力だと思います。 

ただ、日本のために、関係国のためにといいプランを考えても、現地の情勢や諸外国との関係で政策が進まないことも多々あります。日本以外の国もさまざまなプランを考えているので、その兼ね合いもあってプランそのものが実行できないこともあり得ます。物事が簡単には進まない歯がゆさや難しさが常に付きまとう仕事でもありますね。

一番楽しかった&つらかった仕事は?

菊池さんインタビュー1

一番印象に残っているのは、在エジプト大使館に駐在していたときのことです。2年弱の駐在中に「安倍総理のエジプト訪問」「エジプト大統領の訪日」といった首脳外交を二度実施することができました。中東諸国、特に湾岸以外の国との首脳往来はそんなに頻繁に行われるものではありませんが、短期間で首脳の往復の実現に携われたことは非常にうれしかったですね。エジプト大統領の訪日の際は、エジプトから日本に出張し、大統領のアテンドを担当しました。また、首脳会談後に発表された共同文書も、私が起案したものでしたので、特に思い出に残っています。こうした首脳の往来をきっかけに、いろいろな分野で元気のなかったエジプトとの交流が促進されたので、日本とエジプトをつなぐ仕事の一端を担うことができたのだなと実感しました。

つらかった、難しかった仕事としては、やはりうまくいっていた政策が現地情勢の影響などで実現しなかったり、よい結果を出せなかったりしたことですね。中東は一晩で世の中が一変することもある世界なので、そのようなことはあまり珍しくはないのですが……。しかし、成果を挙げられなかったとしても、アイデアを形にするまでの過程で得たもの、学んだことが多くあります。次の仕事の糧にもつながるので、あまりネガティブに捉えることはありませんね。

今の会社を選んだ理由は?

実は初めは公務員になる気は全くありませんでした。ただ、国際的な舞台で働きたいとは常に思っていたので、海外事業を展開する商社やメーカーなどへの就職を考えていました。そんな中で外務省に興味を持ったきっかけは、友人に誘われて参加した外務省の業務説明会です。

テーマはイラク復興支援における日本の取り組みに関するものでした。「復興支援には官民一体となったオールジャパンの取り組みがあり、日本の知恵や経験、そして技術力を存分に生かせる現場がある。しかし、それを実現させるためにはまず外務省がリスクをとって現地に入り、優れた民間の活力を引っ張ってくる必要がある」といった内容のお話を聞き、「そうした土台を造る仕事こそが外務省の仕事」なのかと自分なりに理解しました。

そして、「自分も諸外国と日本の間に立ち、人や企業をつなぐ潤滑油になることができれば……」と外務省の仕事に興味を持ったのです。そこから心機一転外務省一本に絞り、幸いにも入省することができました。

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