注目のオーディオブランド「GLIDiC」を深掘りしたら、イヤホンが本当にほしくなった件|マイナビストア“あなたに届くまで” 3ページ目
侮るなかれ! 他製品とは違ったこだわりがたくさん詰まった有線イヤホン!
有線のイヤホンというとすでに世の中にあふれているので、既存の製品との差をしっかり出さなければいけません。その差を出すために、こだわっている仕様があるのですが、その具現化には少し時間がかかりました。
こだわった部分としては主に3つあります。1つは先ほどワイヤレスイヤホンのときにもお伝えした「金管楽器の形状」についてです。この部分にはアルミを使用しているんですが、実はアルミって大量生産には向きません。
見た目はきれいなのですが、一つひとつしっかり削って作る必要があり、手間がかかるんです。そのため、他のメーカーさんだと型取りだけで簡単に製造できるプラスチックを使用していることが多いです。
はい。私たちは金管楽器のようなこの質感や形状にこだわりたいということで、あえてアルミを使用しています。
たしかにアルミのおかげで高級感があって、かっこよくみえるのかもしれないですね!
2つ目はケーブル内の配線です。通常、オーディオイヤホンのケーブルの中にある信号線は3本なのですが、例えばiPhoneに付属されたイヤホンのように「リモコンマイク」がつくと4本に増えるんです。
ただ、オーディオ信号とマイクの信号を共用しているケーブルが含まれ、音に悪影響がありそうな印象からオーディオファンの受けが意外と悪いんです。そのため、大手オーディオブランドさんはリモコンマイクを付けず、4本全てオーディオ専用に使っています。
たしかにそう言われると、大手のブランドさんの商品にはリモコンマイクはついてないですね。
しかし、私たちはスマホで使うことを想定しているので、リモコンマイクはどうしてもつけたかった。そこで、オーディオ専用の4本に追加して、もう1本マイク専用の信号線も付けることにしました。
じゃあ、この有線イヤホンではケーブルの中に合計5本の信号線を使用しているんですね!
そうなんです。しかし、それだけだと結局リモコンマイクの信号が悪さをして、音に影響を与えることがあります。
そこで、追加したリモコンマイク専用のケーブルをシールドで覆うことで、音への影響を抑止できるようにしました。これは特別な仕様なので、他社にはないGLIDiCの有線イヤホンの大きな特長です。
でも、5本になった上にシールドまでついて、太さとか気にならないんですか?
もちろん従来のイヤホンよりは若干太めにはなっていますが、そこまで気にならないと思います。逆に太めのほうが絡みづらいというメリットもありますよ。
こだわりポイントの3つ目としては、ケーブルの長さに改良を加えたことです。現在のオーディオ市場の約9割がイヤホンコードを1.2mの長さに設定しています。しかし、スマホを見ながら音楽を聴くというスタイルだと、1.2mはちょっと長いんですよね。
画面を見ながらだと若干コードが余ってしまう感じがしますよね。
使いやすい長さを追求し、性別や背の高さ、シチュエーションなどさまざまなデータを集めて「1.1m」と決定しました。わずか10cmだと思われるかもしれませんが、例えば吊革につかまって音楽を聞くときにもちょうどいい長さになりました。
とことん「スマホ」で音楽を聴くことを想定した仕様にしているんですね!