【三菱商事の先輩社員】生活産業グループ 生活流通本部 ヘルスケア部(エム・シー・ヘルスケア株式会社出向)北村茜さん

編集部:はまみ

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三菱商事の北村さん

プロフィール:北村 茜(きたむら あかね)
慶應義塾大学総合政策学部卒業後、2011年に新卒で三菱商事に入社。現在はエム・シー・ヘルスケア株式会社に出向し、病院経営の後方支援を行っている。

普段病院に行くとなにげなく目にする注射針やマスク。実はこういった「医療材料」と呼ばれる商品の仕入れにも、商社が介在していることは意外に知られていません。今回は商社という立場から日本全国の病院に関わり、病院のパートナーとして経営をサポートしている北村茜さんにお話を伺いました。

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社会人編医療の質を向上するために働く縁の下の力持ち

今のお仕事はどんな内容?

私が所属しているヘルスケア部は、主に医療関係の商材を扱っている部署です。現在はエム・シー・ヘルスケア株式会社に出向中で、その会社では、日本全国の病院に対して「病院経営の後方支援」をテーマに、業務に取り組んでいます。医療材料・医薬品の物品管理や共同購入を行うことでコストを削減するなど、経営の視点で病院にとってメリットになるさまざまな提案を行い、病院のパートナーとして経営をよりよい方向に導きます。

例えば注射針や医療用手袋・マスクなど、院内で日常的に使用されている医療材料をより安く仕入れられるよう、卸業者さんやメーカーさんと交渉するのも仕事のひとつです。このような仕入れ交渉は病院スタッフが行っている場合も多いのですが、医師や看護師には、医療現場で患者さんと対面する時間を少しでも長く取ってもらうことが大切です。より本業に集中できる環境を作り、かつコスト削減にもつながるように、我々が病院に代わって医療材料や医薬品の価格削減交渉を行い、院内の物品管理までの物流を行うことで、顧客病院の経営改善に向けた役割を担っています。

仕入れコストを削減する方法のひとつに共同購入があり、私は今この業務を担当しています。例えば、手袋を複数の病院で同一メーカーの商品を共同で大量に購入することを取り決めることで、メーカー側と価格交渉を行うことができます。ただ、病院や医師によって使いたい商品が違うことも多く、単純にひとつの商品に絞り込めるわけではありません。そのような場合は、医師に商品の特長につき説明を行い、最終的に病院にもメーカーにもメリットがある形で仕入れができるよう調整する必要があります。専門性の高い商品やサービスも多いため、実際に病院の現場に出ていくことも多く、経営陣や医師との会話を通じて日々新たな発見をしています。

入社時にヘルスケアの部署に配属され、今年で7年目になりますが、同じ部の中でも様々な業務を経験してきました。医師に医療機器を売る営業の仕事や、医療機器メーカーのマーケティングの仕事、更には病院に常駐し病院の経営改善プロジェクトへの参加等、枚挙に暇がありません。これほど多くの現場に携われるのは、商社ならではかもしれません。ただ、どの仕事をしていても「病院のために、そしてその先にいる患者さんのために」という思いは一貫して変わりません。病院・患者さんを支えることができる、大変意義のある仕事だと思っています。

病院は病気になった人が訪れる場ですが、病院が独自のサービスとして行っている地域の健康増進のイベントや、女性特有の疾患に対する啓蒙活動等、より消費者目線に立った病気の予防、健康を支えるような仕事にも今後は携わってみたいと考えています。

一番印象に残っている仕事は?

入社4年目に海外トレイニーとして米国シリコンバレーに派遣され、地域の中核病院に約1年間常駐しました。それまでは医療機器や医療材料の物流等、病院の「周辺事業」に携わっていましたが、ここでは病院「そのもの」に入り、病院経営を現場の最前線で経験できました。病院などの医療システムが社会の中でなくてはならないのは万国共通ですが、制度設計や現場のアプローチは先進国である日本とアメリカの間でも、大きく異なります。日本で生活している限り、他国の病院に行くことは稀ですし、現場を支えるさまざまな工夫や仕組みについては、患者としての立場では知り得ないことがほとんどですので、アメリカの医療の最先端を支える仕事ができたのは、本当に刺激的でした。そこで得た視点は、日本の医療をより良いものにする仕組みを考える上でも大切にしています。

今の会社を選んだ理由は?

もともと「消費者の生活に密着した仕事がしたい」という思いがあり、衣食住に関わるメーカーや化粧品メーカーを志望していました。でも、あるとき、商社に就職した大学の先輩から話を聞いたことで価値観が変わりました。「消費者の需要は時代によって変わっていく。でも商社なら時代や世の中の要望に合わせて、そのときに求められているものを適切に供給し、場合によってはニーズをゼロから作ることもできる」と聞いて、商社がカバーするのはとても可能性の広い仕事だということを知ったのです。

その中で三菱商事を選んだ理由は、働く人に魅力を感じたからです。OB訪問や説明会などでお話を伺った社員の方はみなさん「色々な方に支えられてこの仕事ができている」というスタンスで、仕事に対する熱い想いを内に秘めながらも、“謙虚"という印象を受けました。大学時代の部活を通じ、チームで互いを支えながら何かを成し遂げることに喜びを感じていたので、「しっくりくるな」と思い、これが志望する決定打になりました。

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