上智大学「東京ハラルデリ＆カフェ」のおすすめメニュー第１位「カレー＆ナンセット(500円) 」

実は筆者は、週7～10食をカレーに捧げるカレーオタクです。そんな筆者ですが、東京ハラルデリ＆カフェさんの主力メニューであるカレーセットには驚きを隠せませんでした。なんといっても他の学食はおろか、カレー専門店をも寄せ付けない圧倒的なコスパ！ 特にこのカレー＆ナンセットは、カレー＋ナン＋選べるデリ2品＋ドリンクでワンコイン、500円という驚異の価格設定です！

見てください！ ナンが!! 大きすぎて!!! 写真の枠ギリギリいっぱいです!!!!

非常に大きい東京ハラルデリ＆カフェのナンは、いつもできたてであつあつ。また本場で実際に使われているタンドールという窯で焼かれている本格派。女性を意識して、もっちりとした食感に甘めな味付けとなっています。

メインのカレーは手作りで、こだわりが詰まった逸品！

写真のチキンカレーは22種類のスパイスをブレンドし、お店で一から調理しているそう。

粘り気の少ないシャバシャバ系のルーで、酸味を感じつつもコクがしっかり出ています。

また中にはゴロッゴロッと大きなチキンがたくさん入って、食べ応え抜群！

そして一番驚いたのが、東京ハラルデリ＆カフェの代表であるモハマドさん。なんとこのチキンのために会社を設立したそうです。鶏の締め方が普通とは違うハラル料理専用のチキンは値段が高く、それを使うと学食の価格（500円）以下に抑えることが難しかったんだそう。「だったら自分でチキンの会社を設立して、安く仕入れてしまおう」と考え、会社を立ち上げたというわけです。

そんな特別なチキンがごろごろ入ったカレーにあつあつナンをつけて食べると……「最高」だなんて言うまでもありませんよね！

上智大学「東京ハラルデリ＆カフェ」のおすすめメニュー第２位「鶏のローストセット(500円) 」

ドーンッと載せられ、お皿の上で大きな存在感を放つローストチキン。まず驚くのがそのボリューム。男性の拳一つほどの大きさでかなりの厚みがあります。

丁寧に一つずつローストされているため、油っぽさを全く感じさせず、皮がパリパリに焼かれているのが特徴。ローストチキンにかけられている鮮やかなトマトソースはもちろん自家製で、酸味が効いた日本人好みの味付けとなっており、チキンと相性抜群です！

またこのチキンもモハマドさんの会社から仕入れられたハラル仕様となっていますので、イスラム教徒の方も安心して食べられるようになっています。

上智大学「ハラルデリ＆カフェ」のおすすめメニュー第3位「鶏のから揚げセット(500円) 」

米粉を使用することでグルテンフリーを実現させた東京ハラルデリ＆カフェの鶏のから揚げ。味付けはシンプルに醤油・コショウ・ショウガ・ニンニクを使用し、カラッと揚げられています。

お口にひとつ運ぶと、まさに“ジューシー"の4文字が脳内に浮かび上がります。「おいしい……おいしい！」と、から揚げと共にご飯を掻き込む右手が止まりません！

味よし、価格よし、彩りよしの3拍子が揃ったハラルデリ＆カフェのから揚げ、おすすめです！

総合評価

おいしさ：★★★★★
メニューの豊富さ：★★★★☆
オリジナリティ：★★★★☆
おしゃれさ：★★★☆☆
コスパの良さ：★★★★★
ボリューム：★★★★☆

昨今、さまざまな分野でダイバーシティが叫ばれる中、学食のダイバーシティ、多様性も急激に進行しています。フレンチやイタリアン、寿司、エスニック……そしてついには上智大学にハラル料理専門の学食が登場しました。登場の背景には、上智大学に通うイスラム教徒の学生100人余りの存在が。彼らは「安心して食べられるものが少ない」という悩みを持っていたそうです。そんな状況を見たムハマドさんと上智大学は「イスラム教徒の学生の悩みを解消したい、そして日本人の学生にハラル料理からイスラム文化を知ってほしい」という想いを持つようになり、昨年秋、東京ハラルデリ＆カフェがオープンしました。

東京ハラルデリ＆カフェには、毎日多くのイスラム教徒と日本人の学生・教職員が訪れています。この学食を通じて国を超えた交流が生まれ、東京ハラルデリ＆カフェのおいしいカレーとあつあつのナン、そしてハラル料理が、日本とイスラム文化を繋ぐ架け橋となればいいですね。

文・写真：早稲田大学公認サークル　学食研究会　木寅皓介

1999年創立の日本最古の学食研究サークル。男女問わずインカレで現在約60名のメンバーが在籍し、都内を中心にさまざまな大学の学食を巡っています。

Mail: wsd.gksk.knb@gmail.com
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