レイアウトを工夫! 狭い部屋を広く見せるコツ 3ページ目
色の使い方にも注意しましょう。部屋はいろいろな色を使うとカラフルで楽しい雰囲気になりますが、賑やかで落ち着かなくなるのも事実です。そしてまとまりがなく、部屋が狭く感じてしまいます。部屋を広く見せるためには、多くても3色程度に抑えましょう。また暖色系の配色よりも、寒色系の配色のほうが広くすっきり見えます。配色を少なくしようと思っても、物には全てそれぞれに色が付いていますね。
例えばティッシュなどの日用品の箱や本・雑誌の色などです。このような物には商品を目立ちやすくするために、赤やオレンジ系の色が多く使われています。そのまま部屋に置くとやはり雑然としてしまうため、できることなら収納して隠すようにするか、部屋のイメージカラーのファブリックでカバーするといいでしょう。
・物を減らすことで広く見せる
部屋に置く物の量が多ければ多いほど、部屋を広く見せることが困難になります。部屋を探しているときの何も置いていないガランとした空間は広く見えていたのに、家具を置いてみて初めてその狭さに気が付いたということはなかったでしょうか? 部屋を狭くさせる最大の原因が物の量です。ミニマムを奨励するわけではありませんが、空間にはコストがかかっていることを認識しましょう。空間にコストがかかるとは、あなたが生活している空間は、家賃というコストがかかっています。土地の高い地域では、1平米でも驚くほどの価格だということはご存じでしょう。例えば家賃が6畳で6万円のアパートに住んでいるとして、6畳の半分に家具が置かれているとしたら、単純な計算でも家具を置くためだけに月3万円のコストをかけていることになります。
当然、家具や道具などは生活を豊かにするうえで欠かせないものですから、必要コストではありますが、不要な物についてはもったいない限りです。必要のないものを収納するための収納ボックスやラックが必要になり、それを置くためのスペースが必要になるため2重のコストをかけていることになります。そのうえ、狭く窮屈な暮らしを強いられます。不要な物を減らし、物にスペースを占領されない生活を心がけることも大切です。
・整理整頓で広く見せる
散らかっている部屋はどうしても狭く感じてしまいます。物が多くても、きれいに整理整頓されていれば、部屋はすっきりと広く感じさせることができます。インテリアセンスのある人は片付けることがとても上手な人が多いです。狭い部屋を広く見せるには、物を置かないことの次に重要なのが、整理整頓であるといっても過言ではないと思います。整理整頓が苦手な人も多いかもしれませんが、まず物の置き場所を決め、そこから出した物は必ず元の場所に戻すということを習慣にしましょう。出しっぱなし、置きっぱなしが散らかりの原因です。一人暮らしを始めたら、もう片付けを手伝ってくれる人はいません。片付けなくてもいつも片付いている暮らしをするのは、毎日の自分の心がけひとつです。
今回は、狭い部屋を広く見せるためのインテリアレイアウトのコツやコーディネートのテクニックをご紹介しました。しかしもちろん、全てを実行するのは難しいですね。でも一つずつでも試してみましょう。狭くてどうしようもなかった部屋が、少しずつでも居心地のいい部屋になっていくはずです。そのうちに、部屋を広く見せるためにさまざまな工夫をすることが、きっととても楽しくなりますよ。
執筆:宮崎ゆう(ナレッジ・リンクス)