レイアウトを工夫! 狭い部屋を広く見せるコツ 2ページ目
部屋を広く見せるためには、レイアウト(配置)だけでなくさまざまなテクニックも必要になります。いわゆるインテリアコーディネートのことです。この章では、そのテクニックをご紹介しましょう。
・自然光が多く入る部屋は広く感じる
部屋は光が多く入る、明るい部屋ほど広く感じられます。大きな窓が南向きにある部屋はベストですが、なかなか希望する部屋が見つからないことも多いでしょう。
もちろん、窓が小さくても工夫はあります。まず、できるだけ窓枠いっぱいまで見えるようなカーテンを採用しましょう。分厚くたっぷりとしたドレープ(ひだ)があるカーテンは重厚感や高級感があり、防音や断熱効果も高いもの。しかし、カーテンを開けたときに窓の両サイドにできるカーテンのたまりが大きくなります。そのため、部屋から見て窓が小さくなってしまうことがあるので注意しましょう。
対策としては、両サイドのカーテンレールを伸ばし、カーテンのたまりを壁に持っていくようにしんます。すると、少しでも光が多く入るでしょう。また、窓が小さい場合は、カーテンたまりのできないロールスクリーンやブラインドを採用するのもオススメです。
・鏡の効果で広く見せる
鏡は空間の奥行きを演出することができる、インテリアには欠かせないアイテムです。鏡を上手に採用することで、狭い部屋に奥行きが生まれ、広く感じさせることができるでしょう。飲食店やスーパー、各種ショップでも壁一面に大きな鏡を貼っているのをよく見かけますね。鏡の効果を最大限に利用し、空間に奥行きと広がりを感じさせるためです。このように鏡が大きいほどその効果も高いため、できるだけ大きな鏡を採用しましょう。
しかし、鏡に映るものが目の前の壁では意味がありません。奥行き感を感じさせるためには、鏡に映る景色も意識し、できるだけ対面の壁との間に距離があり、広がりが感じられる位置に配置するようにしましょう。
・照明効果を利用
鏡と同じように、照明の効果もインテリアを構成する上で大切な要素です。照明は光と影を生み出します。人の目はこの光がつくる陰影によって立体的なものを認識し、奥行きを感じることができるのです。天井に取り付けられたシーリングライトは、残念ながら部屋全体を明るくすることが目的なので、影ができにくくなっています。間接照明を配置すると、影ができるため、部屋に奥行きを感じさせる効果があります。
例えば、鏡の前におしゃれなスタンドライトなどを配置すると、鏡に映る空間にも照明の光が灯り、その奥にある空間が広がっているような印象を受けます。この場合は、天井のシーリングライトの光を落とすことで、より効果的に鏡の中に陰影を生み出すことができます。