【ユニ・チャームの先輩社員】FC商品開発部:秋山紗恵子さん 2ページ目
▲学生時代の秋山さん
秋山さんのガクチカ(学生時代一番力を入れていた活動)は?
私は一つのことだけ集中してやるよりも、いろんなことを同時並行で頑張るほうが好きなタイプ。それを自分でも知っていたので、大学時代もバイト、サークル、研究、そして遊びとすべてに全力で取り組みました。
バイトは地元岡山でも有数の大手居酒屋店で、店員同士が無線でやりとりするほどの規模でした。入ったばかりのころは無線のやりとりが初めてだったので戸惑い、ときにはビールジョッキをひっくり返す大失態も。でも同世代の仲間に出会えて、ワイワイ楽しみながら働いていました。
また、私は球技が好きなのですが、大学では新しい球技にチャレンジしたくてソフトボール同好会に入部。しかし女子メンバーが少なくて、合宿などでは肩身の狭い思いをしていました。それがイヤで2年生のときには自ら手を上げて女子学生の勧誘活動に力を入れ、最終的には男女比を半々ぐらいにすることができました。
並行して研究も進めていたので、時には朝から夜遅くまで勉強するなど、とにかく自分がやりたいことがあれば、休みなく全力を出していましたね。学生時代、「時間がない、お金がない」というのは言い訳にしませんでしたし、今も同じスタンスです。
仕事で役立っている大学生時代の経験は?
自分がやりたいことがあれば、すぐに周囲に意思表示することでしょうか。とにかく目的を明確にして、要望を固めることが大事。たとえば、ただ「バイトがしたい」という漠然とした希望ではなくて、「どういう職種のバイトをしたいか」というところまで落とし込んで、自分のやりたいことを具体的に伝えるようにしていました。今の仕事ではやりたいことがあれば、「こういう地域に向けて、こういう商品が作りたい」とできるだけ目標を具体的にしてから、周囲にどんどん伝えるようにしています。
ああ、あのときこうしておいたらよかったと後悔するのではなく、失敗しても後悔してもいい、とにかくチャレンジしてみる姿勢は、学生時代から一貫して大切にしています。
就活前にやっておいたほうがいいことは?
大学時代に限らず、もっと前から英語を学んでおけばとよかったと思います。海外出張のときに細かいニュアンスが伝えられず、苦労していますからね。自分に子どもが生まれたら、小さなころから英語に触れさせようと思っています。英語ができれば、意思疎通ができる以外にも、仕事の幅が広がるはずですから。大学時代、周囲に外国人がいても、あまり積極的に話しかけなかったことは今でも後悔しています。
語学に限らず、自分がやりたいと思ったことは踏みとどまらず、やることが大事。「やったもん勝ち」「言ったもん勝ち」なんです。
柔和な表情でインタビューに応じてくれた秋山さん。質問を正確に聞き取り、相手に合わせて心地よく会話を進めていけるのは、消費者の気持ちによりそって、その声を商品に反映していくという商品開発者ならではのスキルが磨かれているからこそだと思いました。
大学院での研究はかなり忙しかったはずですが、バイトやサークルにも一生懸命取り組んで、一生付き合える仲間と出会えたことをうれしそうに語っていた姿が印象的でした。人によって物事に取り組む姿勢やスピードは違って当たり前。でも、秋山さんが語るように、後悔しないようにチャレンジし続けることは誰の人生にとってもすごく大切なことなのではないでしょうか。
趣味:国内・海外旅行、スマホアプリでトレンドチェック
特技:時短料理
就活で受けた企業数:20~30社
志望していた業界:化学系、化粧品、日用品のメーカー
今の会社の魅力:若いうちからChallengeできる
文:松葉紀子(スパイラルワークス)
写真:ブリッジ
取材協力:ユニ・チャーム株式会社