【カルビーの先輩社員】マーケティング本部 素材スナック部 Jagabee課:加藤沙智さん
筑波大学人文・文化学群卒業。2013年4月カルビー株式会社入社。6月より中日本事業本部人事総務担当。14年4月より中日本事業本部綾部工場生産支援課。16年4月よりマーケティング本部素材スナック部Jagabee課に異動し現在に至る。
コンビニやスーパーで、ついつい手に取るお菓子の数々。そんな誰もが知っているお菓子メーカー・カルビー株式会社で、ヒットの鍵を握るマーケティング本部でJagabeeを担当している加藤沙智さんにお話を伺いました。
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今のお仕事はどんな内容?
Jagabeeの商品企画とプロモーションが主な仕事です。具体的に言えば、新しい味を開発チームと共に作ったり、パッケージのデザインや、どう売ったらいいかを考えたりします。例えば新しい「梅味」を作ろうということになったら、事前にお客様のアンケートを取っておいて、一般の消費者の方は「梅味」にどんなものを期待するのか、どのぐらいの酸っぱさがいいのかなどを調べておきます。それを元に、実際の梅干しを何種類か食べ比べたり、他の梅味のお菓子を食べたりしながら、作る味のターゲットを決めて、Jagabeeでその味を実現していくのが商品企画の主な仕事ですね。
自分が関わったものが商品化されて店頭に並ぶと、どうしても気になりますから、お店に出かけて行って商品を前にしているお客様の反応を観察したり、SNSで感想を検索したりしてしまいますね。でも、日々反省ばかりです。もっとこうすればよかったとか、つい思ってしまうんですけど、友人や家族が「食べたよ」と言って感想を送ってくれると、やっぱりうれしいです。
一番楽しかった&つらかった仕事は?
実は今の部署に異動する前は、工場にいて材料の調達や物流の仕事をしていたんですが、そのときの印象的なエピソードがあるんです。それはもう今のマーケティング本部に異動する直前のこと。工場の機械が不具合で停まってしまい、何日も生産がストップしてしまいました。いつ動くかもわからず、調達した材料もいつまでもつかわからない。それを置いておく大きな倉庫もない……というようなとき、工場の現場の方や材料を納品してくれる業者の方、近隣の工場とも連携をとって、何とか乗り切ることができました。
それまで私は事務所にいて、工場の現場の方とは何となく距離を感じていたんです。壁みたいなものがあって、それで悩んだこともあったんですが、あるとき自分から積極的に関わっていこうと決めて、コミュニケーションをとり、距離を縮めていくことができました。そんな経験が、工場の機械が止まるという困難にぶち当たったときに、役に立ったのかなと思いました。今の部署に異動してからも、自分ひとりでやれる仕事というのは基本的にありません。商品を作る開発担当、工場、私の部署の上司、そして、商品ができれば、それを売ってもらうチェーンの営業担当、その先のバイヤーの方など、さまざまな人を巻き込んでいかないと、仕事が成り立ちません。工場での苦労がここでも役に立っていると思います。
今の会社を選んだ理由は?
私は就活するとき、食品業界、とくにお菓子を扱っているメーカーで働きたいと思いました。食品は、世代も、住んでいる地域も、経済的な条件も問わず、誰もが手にするものです。それに自分も関わりたいと考えたんです。中でもお菓子は、ひとりでも食べるし、誰かと一緒にも食べる。たとえば、あのとき友達と喧嘩しちゃったけど、お菓子を食べて仲直りしたなとか。何を食べたか覚えていなかったとしても、それが人と人とを繋ぐものになるわけで、そんな思い出に残るようなお菓子を作る仕事をしたいと考えるようになりました。
そんな中カルビーと出会ったのですが、私が心引かれたのは、お客様ひとりひとりを大事にする姿勢でした。説明会や先輩社員とのお話を通して、お客様相談室に寄せられた声が全社員にフィードバックされていること、ご不快な思いをさせてしまった場合には、しっかりと原因を追究しご報告をしていることなどを伺いました。お客様ひとりのたった一袋についても大切にする、そういった仕組が整っており、社員の方々に根付いているところがとても素敵だと感じたんです。もともと、人をつなぐ思い出を作りたいという気持ちがあったことや、在学中に一度に多くの方が亡くなった震災を経験し、人を数でとらえるのではなくひとりひとりについてしっかり考えることの大切さを感じていたので、なおさら心に刺さったのだと思います。それがカルビーを選んだ一番大きな理由ですね。