深谷さんの「ガクチカ（学生時代一番力を入れたこと）」は？

▲学生時代、留学先での深谷さん

外国語学部に所属していて、海外の情勢や国際的なことへの興味が強かったこともあって、大学3年の後期から1年間イギリスへ留学をしていました。ちょうど就活前の時期にあたりますが、高校生の頃からいつか行きたいと思っていたので、迷いはなかったですね。

留学中は語学の勉強はもちろん、美術史の勉強をしたり、インターンにも参加したりとかなり密度の濃い1年間でした。インターンについては、申し込み自体は大学経由でできたのですが、自分自身でCV(英語の履歴書)を用意したのでとても大変でした。全て英語で記入することの苦労だけでなく、内容もなかなか思い浮かばなくて……「自分になにができるのか、なんのプロフェッショナルなのか」を考えて書くのが難しかったです。

インターン先はイギリスのケーブルテレビ局で、3ヶ月働いたのですが、この現場がまた変わっていて。小さなローカル局だったので、みなさんが想像する「テレビ局」のイメージとはずれているかもしれません(笑)。インターンなのに撮影カメラマンから、音声・照明まで担当するほど、とにかくなんでもやらせてくれたので、結果としては成長に繋がったと思っています。同時期にインターンに参加していたヨーロッパ各国のメンバー15人とはずっと連絡を取り合っていて、今でも日本に遊びに来たときには声をかけてくれます。

仕事で役立っている大学時代の経験は？

イギリスへ留学以外にも、大学時代には一人旅で海外を訪れることが多かったです。はじめて行ったのは19歳のときでしたね。「ハタチになる前になにかやってみたい！」と思って(笑)。最初は1人で行くなんて、なにか危ない目に遭うんじゃないか……とすごく不安でしたが、やっぱり行ってみると楽しくて。毎回旅に出るとなんだかセンチメンタルな気分になるのですが、そんなところも含めてやみつきになっていって、最終的にアジアやヨーロッパなどこれまでに2～30カ国ぐらいを訪れました。

就活前にやっておいたほうがいいことは？

機会があれば、インターンに参加することをおすすめしたいです。実は私自身、日本でも就活支援団体でのインターンを経験していて。留学から帰ってきた直後、自分自身の就活をしながら並行して取り組んでいたのですが、それはかなり力を入れて頑張っていました。具体的には、就活生向けの合同説明会を独自に開くために、企業に参画してもらえるようアプローチしたり、集客をしたりといった活動をしていました。企業とやりとりをするときの姿勢や、自ら企画の立案を行うことなど、このインターンでの経験はイギリス留学中のテレビ局での経験と合わせて、どちらも社会人になってからの今の仕事の基礎に繋がったと感じますね。

あとは、学部での勉強もやっておいてよかったなと思います。特に、語学の勉強ってやっぱりまとまった時間が必要になってくると思うのですが、社会人になると大学時代のように自由に勉強に使える時間は少なくなってくるので……。今大学生のみなさんには、本を読んだり、語学を習得したりといった、真剣に勉強に取り組むことも大事だと伝えたいです。

留学にインターンシップ、一人旅と、大学4年間を幅広い活動に費やしてきた深谷さん。セールスチームのマネージャーとしても既にしっかりと自分の信念を持ってお仕事に取り組んでいらっしゃる様子で、大学時代も今も、持ち前の「適応力」を活かしてさまざまな経験を積んできたことが伺えますね。

文・写真：学生の窓口編集部
取材協力：株式会社Gunosy