神奈川で一人暮らしをするとかかる費用は?大学生の生活費のリアル
神奈川で一人暮らしを始めたい大学生は必見!一人暮らしをスタートする時の初期費用や、毎月の生活費がどの位かかるのかをご紹介します。神奈川といえば人口およそ920万人、これは東京に続く2位。人口密度は東京、大阪に続く3位ということで比較的人が多く集まっているエリアです。ですが東京よりも家賃を抑えることができますし、デートスポットも多いのでオススメ!神奈川での一人暮らしを検討している方はぜひ参考にしてくださいね。
神奈川で大学生が一人暮らしする際の初期費用
まずは神奈川で大学生が一人暮らしをスタートする際のおおよその初期費用について見てみましょう。初期費用とは大きく次の2つに分けられます。
●【住まい関連】
⇒住まい(アパートやマンション)に関するもの:約30〜35万円
●【新生活関連】
⇒生活用品(家具・家電など)に関するもの:約10〜20万円
●合計:約40〜55万円
家具・家電の購入といった【新生活関連】もさることながら、やはりアパートやマンションの契約や引越し代といった【住まい関連】がかなりかさむことが分かります。
住まい関連費用はどうしてこんなにかかるの?
【住まい関連】の費用はどうしてこんなにかかってしまうのでしょうか。それはアパートやマンションなどの物件を契約する際には、敷金や手数料をはじめとした数多くの費用がかかるためです。そして、それら初期費用の多くは「家賃月額」に連動してアップダウンします。つまり月々の家賃が高い物件だと、それだけ初期費用も高くなる、ということ。
では実際に神奈川の家賃相場から、住まいの初期費用の内訳をシミュレーションしてみましょう。
=神奈川県の家賃相場(1R〜1K)=
・横浜市:6.13万円
・厚木市:4.63万円
注)家賃相場は随時変動するため、あくまでも目安となります。
このように、一口に神奈川といっても実は地域によって差があります。ここでは便宜上家賃を5.5万円として計算します。
敷金(1ヶ月) | 5万5,000円 |
礼金(1ヶ月)※無いケースも多い | 5万5,000円 |
前家賃(1ヶ月) |
5万5,000円 |
仲介手数料(1ヶ月)※半額となるケースも | 6万500円税込 |
火災保険料 | 1万円 |
その他 (家賃保証システム・鍵交換代・消毒代etc.) ※不動産会社により異なる |
約5万円 |
合計 | 28万5,500円 |
以上が物件を契約する際にかかる主な費用です。これに加えて引越し代についても考えておかなければなりません。
単身者の引越し料金相場は、3万7,500円〜6万円程度です。
※繁忙期(3月中旬〜4月上旬)向けに平常時の1.5倍に補正しています。
※30~50km未満(同都道府県程度)の移動の場合
▶︎参考:アップル引越しセンター「【1K・1LDK】の単身引越し料金相場表 引っ越し会社がまとめた決定版」
これらをまとめると、住まい関連の初期費用はおおよそ30〜35万円みておく必要があるということになるのです。
新生活関連の初期費用の内訳は?
冒頭で生活用品に関する【新生活関連】の費用は約10〜20万円とお伝えしました。実際に生活を始めるにあたって必要なモノは、家具・家電のほか生活必需品など多岐にわたります。予算の大きいものからピックアップしてみましょう。
冷蔵庫(※) | (※)3点セットで5万円程度 |
洗濯機(※) | (3点セットに含む) |
電子レンジ(※) | (3点セットに含む) |
テレビ | 2万5,000円 |
ベッドと布団 | 2万円 |
照明 | 8,000円 |
カーテン | 6,000円 |
合計 | 10万9,000円 |
以上でおよそ10万円の予算となってしまいましたが、このほかにもテーブルや炊飯器など欲しいものはさまざま。金額を抑える最大のコツは、エアコンを買わずに済ませることです。エアコンを購入するとなると一気に8万円程度の出費になってしまいます。物件探しの際は「エアコン付き」を条件にするといいでしょう。
そのほか、もちろん人によって必要なものとさほど必要でないものがあり、例えばタブレットがあるからテレビは要らない、といったケースもあります。最初は必要最小限に留めておいて、徐々に揃えていく方が部屋もまとまりやすくオススメですよ。
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神奈川での大学生一人暮らしの月々の費用は?
では次に、一人暮らしを始めた後の月々の費用、つまり生活費について見てみましょう。独立行政法人『日本学生支援機構(JASSO)』の「平成30年度学生生活調査報告」よりアパート等に暮らす大学生(昼間部)の収入・生活費データをベースとして、神奈川県向けに当編集部が一部補正(赤字部分)して表にまとめました。
=1ヶ月の生活費の内訳=
<支出> | <収入> | ||
---|---|---|---|
住居・光熱費 |
65,000 |
家庭からの給付 (参考値) |
59,616 |
食費 |
25,377 |
アルバイト |
33,935 |
修学費 ※課外活動・通学費含む |
9,017 | 奨学金 | 32,758 |
娯楽・し好費 | 13,075 | 定職収入・その他 | 3,691 |
保健衛生費 | 3,183 | ||
その他の日常費 |
13,367 | ||
支出合計 | 129,019 | 収入合計 | 130,000 |
※住居・光熱費は前述の家賃相場にて補正
※食費は総務省の2020年家計調査・単身世帯より、食料項目を「全国」と「関東」で比較した上で「1.07」を掛けて補正
※元データの「家庭からの給付」には学費(授業料)が含まれているため、ここでは収入合計からの差し引きで求めました。
※アルバイトは令和2年度最低賃金の「全国」と「神奈川」を比較した上で「1.1」を掛けて補正
▶︎データ引用:JASSO「平成30年度学生生活調査報告」
神奈川での大学生一人暮らしには月々おおよそ13万円ほどかかることが明らかになりました。やはり住居・光熱費の負担が大きいことが分かりますね。ちょうど住居費に相当する金額を仕送りでまかない、残りの金額をアルバイトや奨学金で得ている、と捉えることもできそうです。
仕送りがない場合はどうなる?
実家からの仕送りがない場合は、上の表の「家庭からの給付」がゼロということになります。よって、その分はアルバイトで稼いだり、奨学金を増額したりといった選択肢を考えます。奨学金については貸与型の場合、卒業後の返済のこともよく考えて決めるようにしましょう。
そしてもう1つ、「授業料も含めて一切の仕送りがない」ケースもあります。この場合は生活費と学費の全てを自分で負担することになるため、大学に通いながらの一人暮らしはかなり難しいと言わざるを得ません。そこで是非検討していただきたいのが、文部科学省が実施している「高等教育の修学支援新制度」。いわゆる「高等教育無償化」と呼ばれる新制度で、
・授業料等が減免される
・返済の必要がない「給付型奨学金」が受けられる
といったメリットがあります。希望される方は一度電子リーフレットをご覧になってみてはいかがでしょうか。
横浜在住の先輩大学生に聞く!一人暮らしのポイントアドバイス
ここからは、マイナビ学生の窓口編集部が横浜在住の大学生に聞いた「一人暮らしのポイントアドバイス」をお届けします。
■プロフィール 住んでいる場所:横浜市金沢区 居住形態:一人暮らし 学年:大学4年生 サークル:英語部、学外NPO |
一番お金がかかるポイントは?
家賃や食費ですね。特にアルバイトや学校で疲れていると自炊する時間的、気持ち的余裕もないことが多いです。また飲み会や交際費など遊び方も工夫していかないと本当に一瞬でなくなります。
節約のために気をつけているポイントは?
極力自炊をするのと、飲み会や遊びの頻度を減らし、勉強やスキルアップに時間を使うようにしています。また横浜から都内に行くことが多いので交通費もけっこうかかります。意識的に節約するためには、アプリで家計簿をつけ、毎月なににいくら使っているのか可視化すると出費が多かった場合でも「来月は気をつけよう」と自制できます。
新入生にこれだけは伝えておきたい! お金の使い方アドバイス
1.まずはサークルの新入生歓迎会に沢山行く!最初はおごってもらえるので。
2.家賃や光熱費、ケータイなどの固定費は念入りにチェック!後で節約するのは難しいため。
3.水筒を持つ、おにぎりだけ持つなどプチ自炊をしよう。
4.教科書は中古か先輩から譲り受けよう。
5.少しずつでも貯金を心がけよう。
6.給付型の奨学金制度を調べよう。
7.それでも足りないならアルバイトなどで収入を増やそう。
まとめ
今回は神奈川での一人暮らし大学生に的を絞って、一人暮らしにかかる初期費用や毎月の生活費について解説してきました。内容をまとめると、
・一人暮らしの初期費用:約40〜55万円
・毎月の生活費:約13万円
という結果となりました。この13万円という数字は決して余裕のあるものではありません。自分は毎月いくら使えて、なにに一番お金がかかり、どうすごしていくべきなのかを月ごとに考えていきましょう。お金の動きを見える化するためにスマホの家計簿アプリを使うのも有効です。しっかり貯金をすれば長期休暇にプチ旅行なんかも夢ではありませんよ!