現役英文科学生が考える、日本の英語教育の今とこれから【学生記者】 2ページ目
―なる
なるほど。大学教授になったほうが中学高校の先生になるよりも、よい英語教育が網目状に広がっていくということですね。
―横倉
だから60年先までやりたいことが埋まっています(笑)。来年アメリカ縦断を予定しているんだけど、倒れるかもしれないです(笑)。その前に、知識と英語力がまだ身につけられてないから大学生活でもっとがんばらないとなと思います。
―なる
先生になりたい方は多いと思うのですが、こんなに先を見据えている方って少ないんじゃないかなって思います。
―横倉
日本がそういうビッグなことをいえない環境だというのも原因のひとつかもしれません。成功してきた人たちって笑われながらがんばってきた人たちだから、きっと自分も大丈夫だろうって思うようにしています。
―なる
「子どもが好きだから」、「英語が好きだから」という理由で先生になる人って多いと思うんですよね。それもすてきな理由だと思います。でも、教員になってからどうするかっていうことを具体的に夢として語る人って少ないですよね。
―横倉
そうそう、だから教員になってからつらくて辞めちゃう人も多い。
―なる
日本人が夢を語るときって職業を答える傾向にあるじゃないですか。たとえば「私は教員になりたい」だとか。私もそう答えちゃうんですけど(笑)。でも、夢って「自分がどういう人間になりたいのか」「この世界をどうしていきたいか」を語るものだと思うんです。職業を答えちゃうなんて日本人ぽいですよね(笑)。だから横倉さんの将来の夢を聞いて感動しました。
―横倉
いやいや、ビッグなことを言ってないとモチベーション上がらないですもん(笑)! 自分がどう社会に貢献できるかを考えていかないと、勉強しなくなるだろうし、社会のことを考えたら責任感だって生まれてくるから勉強だってやる気になるだろうし、そういう重圧があってもいいんじゃないかなって思います。自分は笑われるのにも慣れているし、サポートしてくれる人もいるし、発言できるチャンスもあるから本当にラッキーです。でもそうじゃない人もいるだろうから、日本がもっと発言しやすい環境になってくれるといいですね。僕もまだまだですけど。
―なる
なるほど。自分のやりたいことを考えるだけでなく、社会にどう貢献できるかを考えることでやらなければいけないことが見つかったり、モチベーションが上がったりするのですね! これでインタビュー終了です。本当にありがとうございました!
◆まとめ
みなさんいかがでしたか? 英語を学んでいる方や英語に興味を持っている全ての方の、勉強をするきっかけに少しでもなればうれしいです。
文・なる