同じくコホート分析をしてみます。結果は以下の通りです。

Q.入れ替われるなら、どんなものと入れ替わってみたいですか？

＜合計＞
異性……66人
同性……179人
人以外……5人

＜女子大生＞
異性……44人
同性……101人
人以外……2人

＜男子大学生＞
異性……22人
同性……78人
人以外……3人

同性への入れ替わりには、その理由として「イケメン」「美女」といったコメントが多く含まれていました。「……だったらいいな」という願望より「……でありたい！」という強く望む願いにも聞こえます。いわば、変身願望というよりやり直し願望に近いかもしれません。イケメン（美女）だったら人生イージーモードなのに……という声もいくつかありました。結果から、女子大生より男子大生のほうが同性への入れ替わりの比率が高いように見えます。女子大生はあくまで【非日常】を体験したいのに対して、男子大生は何らかの【やり直し】を真剣に考えている傾向にあるのでしょうか？先ほど同様にカイ二乗検定を用いて分析してみましょう。

> chisq.test(y)

　　　Pearson's Chi-squared test with Yates' continuity correction
data: y
X-squared = 1.6915, df = 1, p-value = 0.1934

「p-value」を見て下さい。0.19と、0.01より大きい値です。今度は違いが無いという結果になりました。危ない……。見た目の数字だけで判断してはダメですね。男女に比率の違いは無いので、性別関係なく「空想を楽しみたい！（異性への入れ替わり）」層と「何かを得てやり直してみたい！（同性への入れ替わり）」層が一定いることがわかりました。ただ女子大生だけその傾向が少し高いようです。