英語ができないけど留学したい! タイプ別おすすめ留学先6選 3ページ目
オーストラリア
留学やワーキングホリデーなどで人気の国、オーストラリア。
シドニーやブリスベン、ケアンズなどさまざまな滞在都市の選択肢があります。
オーストラリアは元イギリス領。英語はイギリス英語です。
はっきり発音するという特徴があるため、初心者にも聞きやすいでしょう。
デメリットはオーストラリア独特の発音が、場合によって少々田舎っぽい英語と思われる印象があることでしょうか。
また、オーストラリアは勉強しながら働けるワーキングホリデービザのシステムが長期生活しやすい仕様になっています。
本来は1年しかないワーキングホリデービザに2年目延長システムなどがあり、そのまま仕事できるのがメリットです。
学校の傾向
さまざまなクラスが用意され、短期・長期いずれも自分のレベルに合ったクラスを受けられます。
語学学校はたくさんありますが、地元校なのか海外資本なのか確認しましょう。
近年、韓国資本の語学学校が増えており、学校が提供するホステルの食事は韓国料理ということもあるようです。
初級コースは日本人と韓国系が多く、中上級コースには欧米系が多いのが特徴。
欧米諸国に比べ学費が安く、その分だけ長期滞在が可能です。
勉強しながら働けるワーキングホリデーを利用すれば、さらに生活費を節約できるでしょう。
生活スタイル
日本との時差が1時間と少ないため、日本の家族や友達と連絡が取りやすいのが特徴です。
移民を多く受け入れて来た国だけにシェアハウスなども充実しており、すぐに生活を始められます。
オーストラリアは比較的物価が高いことから、費用を準備する際は多めに考えておくと安心です。
また、欧米諸国に比べるとシリアスな犯罪が少ないのもポイント!
気さくでおおらかなオーストラリア人。
気候もよく、自然にも恵まれたアクティビティがたくさんあるため、つい勉強をおろそかにしがちなので自制心が必要かもしれません。
平均費用(学費、生活費合計)
・1か月:約18.3万円~36.3万円
・1年:約220~435万円
フィリピン
フィリピン留学は学費が安いことでも知られています。
さらに、過去アメリカの植民地だったため、アメリカ英語の影響が強く残っていることも特徴です。
欧米諸国への留学前にトレーニングとして留学してくる学生もいるほどですので、結果、短期間で英語力の大幅アップが期待できるでしょう。
学校の傾向
フィリピンの英語学校の大きな特徴は、「マンツーマンクラスが多い」ことでしょう。
グループレッスンで自分の発音が気になって話せない、間違えたら恥ずかしいなどといった気持ちは、マンツーマンでは全く心配無用です。
時間いっぱいまで先生を独り占めできますので気が済むまで話し、分からないところはとことん質問できます。
学校を選ぶときは、日本人率を確認しましょう。
フィリピン留学の場合、日本人の割合は5%〜100%とさまざまです。
日本資本の学校ほど日本人率が高い傾向にあり、生活環境は日本並に美しく整えられているでしょう。
しかし、英語に触れる時間は自分で確保する必要があるかもしれません。
初めての留学、外国生活に慣れるためのクラスと言う意味では、日本人同士で助け合えるので良い環境ではあります。
また、リゾート地として人気のセブ島などにある学校は、放課後のアクティビティが魅力です。
生活スタイル
生活費が安く、1か月の留学で費用が約10~20万円ほどと欧米の半額近い価格で留学できます。
週末にはちょっと足を伸ばせば、美しい海で思いきりビーチアクティビティを楽しむことも可能です。
気候がよく、ほぼ1年を通して軽装で過ごせます。
フィリピン人はみな穏やかで情に篤い気性のため、生活はさほど困らないでしょう。
デメリットは、学校以外の英語はあまり正確ではないこと。
現地ナイズされた英語になるため、本格的な発音や美しい文法などは、なかなか学校以外で身につけにくい傾向にあります。
平均費用(学費、生活費合計)
・1か月:約10~20万円前後
・1年:約120~240万円前後
インド
人口12億人を抱える眠れる巨象インド。
インドは長らくイギリス統治下でイギリス英語の影響を受けているという歴史的背景から、今、インドへの英語留学が密かに注目をあびています。
学校の傾向
授業はグループレッスンが基本で、レベルに応じてクラス分け。
学校によりますが学生はインド人と外国人で、近年は韓国人が多いようです。
インドには24以上の言語があるとされ、北インドのデリーと南インドのケララとでは言語が全く異なります。
書く文字さえも違うのです。
よって、同じインド人同士でも英語で話すという光景が見られます。
先生はインド人ですがアメリカやイギリスで長く生活して来た人が多いため、会話は流暢です。
授業はやや会話中心の内容となります。
とにかく話し倒すという国柄なので、文法の乱れは気にしないディスカッションスタイルが多く取られています。
ディベートに強くなるため、人前で話すのが苦手という人でも自信がつきやすいでしょう。
また、インドの公用語の1つであるヒンディ語の影響で「R」をしっかり発音する独特の英語「ヒングリッシュ」をよく耳にすることになります。
慣れると英語のリスニング力が格段にアップするでしょう。
生活スタイル
生活費は総じて安く、デリー市内なら交通もそれなりに便利です。
都市部では英語の使用率も高いでしょう。
家具付き物件が多いため、すぐに生活を始められます。
ホームステイやシェアハウスもありますが、提供される食事が3食全てカレーなので、辛いものが苦手な人は自炊することになるでしょう。
マンゴーやパパイヤといった南国フルーツが非常に安いため、フルーツ好きには天国!
また、ヨガやアーユルヴェーダといったアクティビティが充実しており、英語でヨガを習うなどプラスアルファの留学生活が楽しめます。
平均費用(学費、生活費合計)
1か月:約10~35万円
1年:約80~200万円
カナダ
日本人が選ぶ留学先3位にノミネートされているカナダ。
カナダと言っても英語圏とフランス語圏が存在するという多文化の国と言うだけでなく、住みやすさなどから多くの外国人が移住するという点において、留学しやすい国だと言えます。
学校の傾向
カナダの高等教育機関の教育水準は高いとされており、教育自体も格差が少ないようです。
さらに、留学生の受け入れ自体が国を挙げて盛んであることから、留学生専用のカリキュラムやプログラムが豊富で選びやすいと言えます。
小規模な語学学校や大規模な学校まで幅広く、英語以外の言葉をしゃべってはいけないというルールを設けている学校も多いため、英語漬けの学校生活を送れるでしょう。
また、カナダにある大学でも留学生専用の語学学校を置いているだけでなく、聴講生制度も設けているのが魅力的です。
生活スタイル
治安も良く、住みやすい国ランキングにも常連のカナダ。
家賃や物価も良心的です。
物価は都市ごとに異なるものの、カナダ留学の場合は他の英語圏と比較しても費用を安く抑えられます。
住む場所も、シェアハウスやホームステイ・寮生活など幅広いタイプから選択可能です。
もちろん、アメリカと同様の国土の広さを誇ることから、西部と東部・都市部と郊外では気候や生活環境も異なりますので、自身が長期間過ごしやすい風土をあらかじめチェックすることをおすすめします。
また、外食にはチップが発生する点にも注目です。
平均費用(学費、生活費合計)
・1か月:約10~20万円
・1年:約90~240万円
まとめ
留学できるチャンスはそう多くはありません。
せっかく留学するなら、自分にとって満足できる留学先がいいですよね。
美しい自然に囲まれて楽しみながら勉強するもよし、日本語を忘れるくらい英語漬けになるもよし。
いずれもあなた次第です。
留学後に、自分がどう変わるのかだけでなく、変わった後に何をしたいかによって、留学の価値は2倍にも3倍にも膨らむのではないでしょうか。
どんな形であれ、留学は確実に世界観が広がる経験になります。
留学しようかどうしようか迷っているならば、間違いなく留学したほうが特なハズ!
ぜひ参考にして下さい。
執筆者:浦辺あずみ(ナレッジ・リンクス)