人気の国はどこ? 日本人の海外留学先ランキングTop10!
JASSO(独立行政法人 日本学生支援機構)の資料によれば2014年度の日本人海外留学生は8万1,219人となっています。年間8万人を超える日本人が海外留学を行っていることに驚かされますが、ではその留学先はどんな国なのでしょうか!?
文部科学省が2016年3月に集計した「日本人の海外留学状況」という資料があります。この中に、OECDの『Education at a Glance』(教育白書)およびユネスコ統計局の公表資料を基に集計されたデータがあり、それによりますと日本人の「主な留学先・留学者数」は以下のようになります。
■日本人の主な留学先・留学者数(2013年)Top10
第1位 アメリカ合衆国……1万9,334人
第2位 中国……1万7,226人
第3位 台湾……5,798人
第4位 イギリス……3,071人
第5位 オーストラリア……1,732人
第6位 ドイツ……1,658人
第7位 フランス……1,362人
第8位 韓国……1,154人
第9位 カナダ……837人
第10位 ニュージーランド……729人
OECDおよびユネスコの調査によれば、1位「アメリカ合衆国」、2位「中国」、3位「台湾」という結果です。1位の「アメリカ合衆国」は納得の順位かと思われますが、2位が「中国」で3位が「台湾」というのには驚く人が多いのではないでしょうか?
さらに驚くのは、2012年度の結果では1位「中国」、2位「アメリカ合衆国」という結果でした。参考に2012年度の結果をTop5まで挙げてみますと下のようになります。
■日本人の主な留学先・留学者数(2012年)Top5
第1位 中国……2万1,126人
第2位 アメリカ合衆国……1万9,568人
第3位 イギリス……3,633人
第4位 台湾……3,097人
第5位 ドイツ……1,955人
2012年度のTop5に入った留学先で、2013年度の留学生数が増えたのは台湾だけで、あとは留学生が減っています。特に中国を留学先とする留学生数は18.5%減、イギリスも15.5%減と減少数が目立つ結果となっています。留学生総数が、2012年度の「6万138人」から2013年度の「5万5,350人」へと8.0%減る中、1.2%減で収まっているアメリカ合衆国は、日本人留学生からの根強い人気があるといえるでしょう。
このOECDおよびユネスコ統計局のデータは、「高等教育機関に在籍する外国人留学生(勉学を目的として前居住国・出身国から他の国に移り住んだ学生で、学位取得を目的とした留学をしている学生)が対象。交換留学等短期の留学は含まない」となっているため、JASSOが毎年行っている調査データとは留学生の総数が合いません。