意外と多い? 大学生世代の「電車で席を譲る率」は◯% 3ページ目
次に、電車の優先席をどのように使っているかについて現役大学生に聞きました。『広辞苑 第六版』によれば、優先席は「特定の人が優先的に座るために設けた席。特に、列車・バスなどで、高齢者や体の不自由な人などのための座席」(P.2859より引用)となっています。また、マナーとしては一般的に、高齢者、体の不自由な人、妊婦さんのための優先席なので、優先者に該当しない場合は基本座らない・自分が優先者に該当しないにもかかわらず、優先席に座っていた場合は、優先すべき人がいたら席を譲る……というのが常識ではないでしょうか。現役大学生404人に「あなたは電車に乗る際、優先席が空いていたら座りますか?」というアンケートを行ったところ、結果は下のようになりました。
・優先席が空いていたら座る……158人(39.1%)
・優先席が空いていても座らない……246人(60.9%)
約6割の大学生はたとえ優先席が空いていても座らないようです。回答者からの意見をピックアップしてみましょう。
●「優先席が空いていたら座る人」の意見
・立っている人がほぼいなくて空いているなら、問題ないと思うので座る(女性/21歳/大学4年生)
・優先すべき人が来たら譲るのが当たり前だけど、空いてるのに座らないのは電車賃の無駄だと思っているから(女性/21歳/大学3年生)
・必要な人がいたら譲ればいい。優先席に座らないと邪魔になる場合があるから(女性/22歳/その他)
●「優先席が空いていても座らない人」の意見
・優先席は常に空けておいて、お年寄りや妊婦さんが来たときにすぐに座れる状態にしておかないと駄目だと思うから(女性/19歳/短大・専門学校生)
・なんとなく嫌で座らない。優先座席は優先者のためにあると思うから(女性/22歳/大学4年生)
・次の駅で年配の方が乗ってくるかもしれない。そのとき、私が座っているのを見たら、違うところに立ってしまうかもしれない。そしたら、私が譲ろうとする前にその人が乗ってきたことに気付けない。最初から座らなければその人はすぐ席に座ることができるから(女性/19歳/大学1年生)
「空いていたら座る」という人でも、優先されるべき人が乗ってきたら席を譲るという回答がほとんどで、現役大学生の皆さんのマナーは総じてしっかりしている、という結果でした。電車は公的な交通インフラですから、みんなが譲り合って気持ち良く利用できるようにしたいものです。あなたは、高齢者や妊婦さんが立っていたら席を譲るようにしていますか?
マイナビ学生の窓口調べ
調査期間:2016/08
調査人数:大学生男女404件
(高橋モータース@dcp)