なんで足が痛くなるのに履くの? バレエ経験者が教える、トゥシューズの秘密【学生記者】
こんにちは! 大学3年の山本です。大学生のみなさんは、「トゥシューズ」って知っていますか?
写真を見て気づいた人もいるかもしれませんが、トゥシューズとはバレエで使うシューズの一つです。バレエ経験がないと、「つま先どうなってるの?」「足大丈夫なの?」「足痛くならないの?」と、疑問に思う人もけっこういるのではないでしょうか?
そこで、今回はバレエ経験◯年の私が、トゥシューズについてのあらゆる疑問を解消したいと思います!
■トゥシューズって何?
トゥシューズとは、バレエを踊る際に使用するシューズの一つです。トゥシューズは、爪先の部分でバランスが取れるように床につく部分が楕円形の形に木で形状されています。トゥシューズで立つということは、床につく部分が爪先しかないということなので、足の強さや上半身の引き上げ方を身に着けてからでないとケガにつながるため、トゥシューズが履けるようになるためにはある程度のレッスンが必要となります。そのため、バレエを始めてトゥシューズに憧れる人は多いです。
トゥシューズは職人の手によって手作業で作られているため、値段は6千円から1万円と高価。普通の靴のかかとが擦れるように、トゥシューズはつま先の部分が潰れたときが寿命です。つぶれる感覚としては、つま先が地面に着いている感覚といったところです。
■トゥシューズの構造ってどうなっているの?
トゥシューズは、木と布で作られているのが主な特徴です。分解してみると、2、3枚目のトゥシューズには芯の部分に固いゴムが入っていました。
トゥシューズは主に木で作られているため、素足ではくと皮膚が破れてしまうためトゥ・パッドを足の指に被せて使用するのが一般的で、足の裏は木と固いゴムがつま先で立った時の支えの役割をしています。
つま先(トゥ)で立つ部分は楕円形になっており、トゥの部分、足の横幅ともに、幅が広いのが好きな人、狭いほうが好きな人など、好みによってトゥシューズを選ぶことができます。
普通の靴の選び方と同じですが、人によって足の形、甲の形も人それぞれなので、自分の足にフィットするトゥシューズで踊るために、慎重に選んでいます。
2、3枚目の写真のように、自分でリボンを縫うタイプのトゥシューズもあります。リボンの長さは、足に巻きつけて自分のちょうどいい長さに切っています! 実は一枚目の写真のトゥシューズと2、3枚目の写真のトゥシューズには違いがあって、2、3枚目のトゥシューズについている紐(運動靴でいう靴紐の役割)が1枚目のトゥシューズではゴムになっているので、1枚目のトゥシューズは履く時に調節がいらないものとなっています。
いわゆる紐タイプが一般的なもので、この場合足首に巻いているリボンだけだと踊っている時に脱げてしまう場合があるので、ゴムを足首にかかるようにシューズに縫い付けたりと、さまざまな工夫をしてみなさん履いています!