大学生にぴったりのお得なプランも? 電力自由化を機に電気料金を見直そう!

学生の窓口編集部

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2016年4月から電力の自由販売が可能になりました。これまでは地域ごとに電力を販売できる会社が決まっていて、その会社が販売を行ってきました。しかし、法律の改正で他業種から電力の小売販売に参入できるようになったのです。これにより多くの事業者が参入し、さまざまなプランを打ち出しています。中にはうまく節約のできるプランも……。そこで今回は、新生活を始めた大学生の皆さんに向けて、電力会社選び、また電力節約のためのアドバイスをご紹介します。

■電力会社やプランの前に家電や生活習慣を見直す

節約のできるお得なプラン選びをするのも大事ですが、電力消費の激しい家電を使っていたり、また自分のライフスタイルがめちゃくちゃではいくら適したプランでも節約はできません。ですので、そうした部分を改善していくことも大事です。

まずは家電についてですが、経済産業省の資源エネルギー庁が公開している「家庭で一番電気を消費するもの」というページによると、電力消費の激しい電化製品のTOP5は以下のようになっています。

1位 電気冷蔵庫……14.2%
2位 照明器具……13.4%
3位 テレビ……8.9%
4位 エアコン……7.4%
5位 電気温水器……5.4%

資源エネルギー庁 一般向け省エネ情報「家庭でいちばん電気を消費するものは?」
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_n...

■LED電球にすることで大きな節約に

特に電力の消費が大きいのが冷蔵庫と照明器具。またエアコンまでの4項目で、家庭で使われる電力の約4割を占めているのです。例えば冷蔵庫の開け閉めが多いとさらに消費は上がりますし、照明やテレビの点けっぱなしもうっかりしてしまいがちですが問題です。

逆に言えば、これらに気をつけるだけで電気料金も安くなるのです。電気消費量が2位の照明器具の場合、省エネ性能の高いLED電球に変えるだけでかなりの節約になります。例えばですが、40Wの一般白熱電球と同型のLED電球の場合。毎日6時間365日点灯するとして年間計算すれば、一般白熱電球は約2,100円、LEDは約290円の電気代になります。つまり年間で約1,800円もの節約になります。

※東芝ライラック株式会社のLED電球省エネ計算を使用
http://www.tlt.co.jp/tlt/lighting_design/syoene/ke...

このように、家電製品を省エネ性能の高いものにし、また普段から点けっぱなしにしないように心掛ければ電気料金も安くなるでしょう。こうした家電や生活習慣の見直しと合わせて、自分の生活に最適な電力会社を選ぶことが大事になってきます。

■電気料金で大学生におすすめなのは!?

4月から電力販売を始めた会社は全国で100社以上といわれます。さまざまな料金プラン、そしてサービスが用意されており、その中には大学生など一人暮らしにぴったりのプランも数多くあります。そこでおすすめなプランをピックアップしてみました。

●東京電力

東京電力のような本家電力会社でも料金プランを新たにし、ライフスタイルに合わせたお得なプランを提供。例えば、昼間はキャンパスにいる大学生の皆さんには、夜間の電気使用量の割合が高くなるほど得になる「夜トクプラン」はおすすめです。

●東京ガス

電気、ガス、インターネットをまとめて契約することで料金がお得になる「トリプル割」というプランが用意されています。4月から大学生になって一人暮らしを始める人にとっては最適かもしれません。電気、ガス、インターネット、どのインフラも必要ですからね。

●大阪ガス

都市ガス販売のシェアが日本第2位の会社で、大阪ガスは自社(グループ会社含む)で発電設備(184万KW/2015年)を有しているのが特徴です。大阪ガスとセット契約するとお得になるプランを用意しています。

●au(KDDI)

auのスマホ、auでんきをセットにしてお得になる「auでんきセット割」というプランがあります。毎月電気料金の最大5%がau WALLET プリペイドカードにキャッシュバック(チャージ)されるというもの。auのケータイ・スマホを使ってる大学生の皆さんは一考してみてはいかがでしょうか。

●ソフトバンク

ケータイキャリアのソフトバンクも電力販売に参入します。一人暮らしの大学生に向くものとしては「スタンダードS」というプランが用意されています。また、スマホ・ケータイあるいはネットとセットでお得になる「おうち割」というプランもあります。

●J:COM

賃貸物件によっては、ケーブルテレビの最大手J:COMのケーブルがすでに入っているものがあります。そのような物件に暮らす大学生にはJ:COMの電力販売が利用しやすいかもしれません。J:COMオンデマンドがセットになった「スマートお得プラン」などが用意されています。

●昭和シェル石油

石油元売企業である昭和シェル石油ですが、これまでも法人向けの電力供給を行ってきました。今回の電力自由化に伴い個人向けにもサービスを開始。ガソリンが安くなるプランが用意されています。都心部は少ないですが、車を所有している学生にはおすすめです。

●JXエネルギー

こちらも石油産業の大手。「エネゴリくん」で有名です。単身世帯でも電気料金がお得になるサービスを提供しており、またTカードのポイントがたまる、提携クレジットカードでよりポイントがたまるなどの特典も用意されています。

●まちエネ

『まちエネ』という名前なのでピンときませんが、実は三菱商事とコンビニ大手のローソンが協力して誕生した電力会社です。ローソンとの提携サービスが充実しており、Pontaポイントがたまる、ローソンの商品のクーポンが届く、などの特典があります。

●HTBエナジー

大手旅行代理店のH.I.Sの関連会社。供給される電気の一部はテーマパーク「ハウステンボス」で作られたもの。旅行に関する特典が用意されているのが特徴で、例えば電気と旅行の同時申し込みで旅行代が割引になるなどがあります。学生の旅行の助けになるでしょう。

※……現在の契約状況・内容、各電力販売の事業者のプラン内容によって割安になるかは異なります。申し込み時にお得になるかの確認をお願いします。

■自分がどれくらい安くなるかシミュレーションしてみよう!

どの電力販売事業者と契約可能かは住んでいる地域によって異なります。また事業者によって料金体系もそれぞれ違います。そこで、自分の電気料金がどのくらいになるのかシミュレーションしてみるのもおすすめです。

例えば、価格を比較するサイト『価格.com』では、電気料金を比較できるシミューレーションページを用意しています。

⇒『価格.com』の「電気プランシミュレーション」
http://kakaku.com/energy/simulation/

ここでは、「郵便番号」「世帯人数」「月間使用量」「その他(オール電化住宅などで夜間に電気でお湯を沸かして蓄える機器を使っていますか)」というデータを入力することで、どの事業者が向いていて節約できる金額をシミュレートできます。

ちなみに、筆者もやってみましたが、

第1位 H.I.S. 1年間の節約金額:3,409円
第2位 ENEOSでんき 1年間の節約金額:3,184円
第3位 イーレックス・スパーク・マーケティング 1年間の節約金額:2,976円

となりました。

国内最大級の電気料金比較サイトという『エネチェンジ』で同様にシミュレーションを行ってみると、

第1位 東京ガス ずっとも電気1(東京ガストリプル割適用) 1年間に実質1万6,152円節約
第2位 東京ガス ずっとも電気1(ガス・電気セット割適用) 1年間に実質1万2,264円節約
第3位 ENEOSでんき 1年間に実質1万1,669円節約

となりました。

⇒『エネチェンジ』
https://enechange.jp/

これらはあくまでも「試算」で、これが切り替えた際の電気料金にそのまま当てはまるわけではありませんが、電力販売を行う事業者を選ぶ際の目安になることは確かです。また、電力会社を選ぶ際は、現在の状況だけでなく、「この先の使用量」も想定して選ぶといいですね。

■「電気の見える化」サービスでより具体的に使用量を知る

他にも最適なプランを探す手助けになるサービスとして、東京電力などが展開している「電気の見える化」というものがあります。これは名前のとおり1カ月の「使用量」と「使用時間帯」を自分でチェックできるもの。使用実績をしっかりと把握すれば、自分のライフスタイルにより適したプランを検討することができるでしょう。

※「電気の見える化」サービスがあるかは各電力会社に要確認

ちなみに必要となるスマートメーターは原則取り付け費用がかからないのも魅力です。この「電気の見える化」を行っているかどうかも、先ほどの『エネチェンジ』で検索可能です。

自分で電力会社を選べるようになりましたが、自分に合うプランを探す手間が掛るので、それが「面倒だ」と思う人もいるでしょう。しかしその分お得になり節約にもなるので、「生活の無駄な出費をなくしたい!」という人は、この機会に自分に合ったプランを探してみてはいかがですか? もちろん自分のライフスタイルを見直すことも大事ですよ!

★まとめ★
現在既に一人暮らしをしている方の電気料金プランは、 自動で東京電力の「従量電灯B」で継続になっています。 したがって、何か手続きが必須というわけではないのでご安心を!
ただ、昼間はほぼ外出していて電気は主に夜使うなど ライフスタイルに明らかな特徴がある場合は、 これを機にプランを見直してみるといいかもしれませんね。


新料金プラン一覧: http://www.tepco.co.jp/ep/private/plan2/old08.html

(高橋モータース@dcp)

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