【大学生お悩み相談室】みんなに授業ノートを見せる係……私ばかり損している気がしてムカつく!
授業にバイト、サークル、恋愛、将来のこと……大学生活では初めての経験につまずいたり悩んだりすることも多いはず。このコーナーでは、そんな大学生ならではのお悩みに、東京大学教養学部を卒業して現在はイラストレーター・文筆家として活動している大石蘭さんが大学生のころの自分を振り返りながらアドバイスします。
今週のお悩み:みんなに授業ノートを見せているので、自分ばかり損をしているような気がします。
A.ノートを取らない人のほうが損してます。
授業にまともに顔も出さないくせに、テスト前になるとノートをせびってくる連中が幅をきかせる季節がやってきました。なんでマジメに授業を受けている自分が、得もないのに、そんなチャラチャラしたやつらに親切にしなくちゃいけないのか……。
モヤモヤしながらも、NOと言えずにノートを貸してしまうあなた。結論から言うと、人の役に立つようなノートを取れる人は尊いです。アナログでノートをとるのが時代遅れに感じられるような昨今。パソコンでメモを取っている学生もちらほら見られるし、板書をスマホで撮影するという学生も増えてきているよう。
しかしそんな学生は、教授によく思われないことが多いです。授業中にパソコンを打っていると、内職している人と見分けがつかないし、教授が労力を使って書いた板書を一瞬でパシャッと撮って終了、というのはちょっと横着な印象。
そんな中、地道に、そして読み返してわかりやすいノートを取っている学生は、とても貴重な存在です。
また、わかりやすくノートをまとめられる人は、頭の中の整理が得意ということ。きっとパソコンの中もきれいにフォルダ分けされた美しい状態なのではないですか?
授業を聞きながら、どこを書き残しておいたほうがいいかを瞬時にピックアップし、さらにノートの上をデザインすること。社会人になってもずっと使えるスキルでしょう。そのスキルを身につけるチャンスを自ら放棄している人のほうが、絶対に損してます。
それでもあなたのほうが損をしていると思うなら、見せなくていいと思います。
「実家に忘れてきた」とかなんとか言って、カドを立てずに断わっちゃいましょう。
文/イラスト●大石蘭
1990年生まれ。東京大学教養学部卒・ 同大学院修了。代表作にコミックエッセイ『妄想娘、東大をめざす』(幻冬舎)。在学中より雑誌等でエッセイ・コラム執筆、イラストで注目を集め、現在も活動中。
☆オフィシャルブログ→http://lineblog.me/oishiran/
☆twitter→https://twitter.com/wireless_ran
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