「安」じゃない!? 大学生が選ぶ、2015年を表す「今年の漢字」は……「変」が最多! 意外に「忙」も多数。
毎年この時期になると、紅白歌合戦の出場者や流行語大賞など世間を賑やかすさまざまな発表が話題になりますよね。「今年の漢字」もその1つ。今年は「安」だと昨日に発表されました。安倍首相や安保、さまざまな事件に対する不安の意味もかけられているようです。では、大学生にとっては今年はどのような一年だったのでしょうか。今回は、大学生を対象に、あなたが思う「今年の漢字」について聞いてみました。
■あなたが思う今年の漢字1文字は何ですか?
第1位 変 16人( 4.0%)
第2位 戦 12人( 3.0%)
第2位(同率) 苦 12人( 3.0%)
第4位 爆 11人( 2.7%)
第4位 忙 11人( 2.7%)
結果は僅差でしたが、最も多かった漢字は「変」という文字となりました。変化が大きかった年ですし、変な年ということもあるのでしょうか? それぞれの理由についても聞いていますので、ご紹介しましょう。
■そう思う理由について教えてください
●第1位 変
・憲法や法制度など様々な変革が観られたから(京都府/大学院/男性)
・自分の中での変化が多い年だったから(熊本県/大学4年/女性)
・変化にとんだ1年だったため(大阪府/大学1年/女性)
・異常現象などの「変」と、国の法律などの勝手な変更が目立った「変」(京都府/大学4年/女性)
・円高から円安に変化し、ラグビー人気も大きく変わったから(宮城県/大学4年/女性)
特に1年生、4年生は変化の大きな年になるものですよね。それ以外にも社会に目を向けて、政治や気候の変に対するコメントも多く寄せられております。
●第2位 戦
・安保法案をめぐっての国民のデモなどがあったから(東京都/大学2年/女性)
・中東の方がごたごたしているから(神奈川県/大学4年/女性)
・テロが頻発したから(岐阜県/大学2年/男性)
・戦争に関するデモ、テロなどが頻発したから(埼玉県/大学院/男性)
・集団的自衛権など、戦争に関する話題が多かった(愛知県/大学4年/男性)
これほど国民が戦争について議論した年は戦後以来ないのではないでしょうか?多くの学生さんもこれらのニュースや話題を他人事ではなく考えているようですね。
●第2位 苦 (同率)
・災難続きで良いことが無かったから(神奈川県/大学3年/男性)
・単位取得が大変であり、気を抜くと進級できないから(神奈川県/大学4年/男性)
・苦しいことがたくさんあったから(愛知県/大学4年/女性)
・お金が無くて苦しい(東京都/大学院/男性)
・本当に就活で苦しい1年だった(神奈川県/大学4年/女性)
普段の生活でも、就活でも、なにかしら苦しい思いをした人にとっては重くのしかかる漢字ですよね。そんな人にとっては重要な漢字として「苦」が印象的のようです。
●第4位 爆
・中国人の爆買いがすごかった(埼玉県/大学1年/女性)
・自爆テロや旅客機の爆発など(福井県/大学3年/男性)
・いろいろはじけた1年だった。考えさせられた(東京都/大学院/女性)
・テロなどの爆が印象的(京都府/大学4年/女性)
・爆発的に疲れたから(千葉県/大学4年/男性)
今年も自爆テロなど、多くの命が奪われてしまいましたよね。また、流行語大賞にもなった「爆買い」へのコメントもとても多く寄せられました。
●第4位 忙 (同率)
・ひたすら課題に追われて大変だったから(奈良県/短大・専門/女性)
・学校関連の行事がたくさんあったので(青森県/大学4年/女性)
・就活して、卒論にも取り組んだから(島根県/大学4年/女性)
・学校が忙しく、恋人ができ、多忙になったから(大阪府/大学3年/男性)
・とにかく忙しい(愛知県/大学2年/女性)
大学生はとかく時間があると言われていますが、この「忙」を選んだ学生さんたちはてんてこ舞いだったようですね。課題や卒論、就活といったものをやり遂げるのって本当に大変ですからね。
●その他
・「恐」テロの恐怖が大きい(長野県/大学3年/女性)
・「就」就活に苦しんだ1年だったから(兵庫県/大学4年/女性)
・「混」安保法制の問題やテロなど混沌とした1年だったから(東京都/大学4年/女性)
・「偽」いろいろと偽装問題があったから(東京都/大学2年/男性)
大学4年生の方にとっては、やはり就活の「就」の字の印象が強いですよね。また、今年もたくさんあったさまざまな偽造問題……なかなか「偽」の字が候補からなくなることはなさそうです。
いかがでしたか? どの漢字も納得の一文字ですよね。それにしても後ろ向きな一文字だらけに感じます。来年はもっと明るい文字が多く寄せられると良いのですが……。みなさんの今年の一文字はどのようなものでしたか?
文●ロックスター
マイナビ学生の窓口調べ
調査日時:2015年12月2日~12月6日
調査人数:大学生男女403人