世界観が秀逸な名作SFアニメ20選! ワクワクしたい人におすすめ
約10年ぶりとなるスターウォーズ新作が年末に公開を控え、再び盛り上がりをみせるSF作品。『銀河英雄伝説』原作の田中芳樹さんの新作がテレビアニメ放送されたり、おじさまたちが少年時代に胸を熱くしたアイザック・アシモフの『銀河帝国興亡史』がコミカライズされたりと、なんだかいまSF界が熱い! ということで、今回はSF作品の中でもアニメにクローズアップし、厳選20作を一気にご紹介しちゃいます!!
1.宇宙戦艦ヤマト
時は2199年、地球は謎の異星人・ガミラス帝国による攻撃を受け、滅亡の危機に瀕していた。
大地はガミラスの遊星爆弾により放射能に汚染され、人類は地下への退避を余儀なくされる。なすすべもなく絶望する人類だったが、ある日14万8千光年の彼方にあるイスカンダル星より、放射能除去装置・コスモクリーナーの情報がもたらされる。
そして同じくイスカンダルから伝えられた未知の駆動機関、波動エンジンを搭載した人類最後の切り札とされる宇宙戦艦ヤマトは、コスモクリーナーを受け取るため、遙かイスカンダルへと旅立つのだった...!
ここでは初代宇宙戦艦ヤマトについて記述します。日本の象徴の一つであった「戦艦大和」をモデルとしたことで、子どもだけでなく大人までこの作品の虜となりました。
宇宙空間に浮かぶ戦艦の戦闘描写は放映当時(1970年代)のアニメ作品として斬新で、類を見ないものでした。日本のSFアニメ界を変えるきっかけになった作品ともいえ、熱狂的ファンが多くいることも有名です!
≪作品概要≫
原作:西崎義展、山本暎一(企画原案)
監督:松本零士
キャラクターデザイン:岡迫亘弘
メカニックデザイン:スタジオぬえ
アニメーション制作:オフィス・アカデミー
製作:讀賣テレビ、オフィス・アカデミー
放送期間:1974年10月6日~1975年3月30日
2.銀河鉄道999
西暦2221年、銀河系の各惑星が銀河鉄道と呼ばれる列車で結ばれた未来世界では、人間は死なずにすむようになっていた。その方法は体を機械にするということだったが、それは大変高価なものであり、貧しい人々には手の届かないものだった。そんな中、一つの噂が流れる。
それは、タダで機械の身体を与えいてくれる星が銀河系に存在するというものだった...。
貧しい少年・星野鉄郎は母と二人、機械の体を与えてくれる星に向かうため宇宙列車「銀河鉄道」に乗り込みます。しかし道中、鉄郎の母親は機械人間「機械伯爵」の人間狩りによって殺されてしまいます。この世界では、機械の体を持たない人々は虫けらのように扱われ、「狩り」と称して殺されているのでした...。鉄朗は一人何とか人間狩りから逃れ、この物語のキーマンである謎の美女「メーテル」と出会い、星々を渡る旅を始めることとなります。
「命」という重いテーマを扱ってい、人間の美しさ、身勝手さや残忍さを独特の設定を用いて表現している、非常に深い作品となっています。「限りある命の大切さ」、「思いやりの心」の必要性を説いた、考えさせられる作品です。
≪作品概要≫
タイトル:銀河鉄道999
原作:松本零士
製作担当:佐伯雅久
総作画監修:湖川滋(1-63話、74-88話)、小松原一男(64-73話)
背景:スタジオコスモス、アトリエローク、ポップ、ムクオスタジオ、アトリエロビン
編集:千蔵豊、吉川泰弘(以上、タバック)、相原義彰、辺見俊夫
音楽:青木望
放送機関:1978年9月14日~1981年4月2日
3.攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX
舞台となるのは2030年、この世界では人口のほとんどが電脳化、もしくは擬態化していた。情報ネットワークが高度化し、犯罪は複雑化する一方。それに対抗するために、内務省直属の独立防諜部隊「公安9課」、通称「攻殻機動隊」が結成される。
彼らの任務はサイバー犯罪の捜査やテロリズムの抑止・検挙、要人警護、汚職摘発など多岐にわたり、そのどれもを極秘裏に遂行していた。しかしその中で、ある一つの事件が浮かび上がっていく...。
「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX」は原作漫画や映画版とは異なったストーリー展開となっており、オリジナルに対するパラレルワールドとしてストーリー展開されています。また「電脳化・義体化社会における人間の定義」という原作のテーマよりも、近未来を舞台に現代社会にも通じる社会問題を主題としているのも特徴的です。海外にもファンが多く、日本のSFアニメの代表作の一つと言えます!
≪作品概要≫
タイトル:攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX
原作:士郎正宗
監督:神山健治
シリーズ構成:神山健治
脚本:神山健治、藤咲淳一、櫻井圭記、佐藤大、菅正太郎、寺戸信寿
キャラクターデザイン:下村一
メカニックデザイン:寺岡賢司、常木志伸
音楽:菅野よう子
放送期間:2002年10月1日~2003年11月30日
4.ゼーガペイン
高校生のキョウは、昔自身が起こした暴力事件がきっかけで廃部寸前の水泳部を立て直そうと躍起になっていた。そんなある日、キョウはある一人の女性に出会う。そして彼女の導きで戦艦「オケアノス」へと召喚され、「ガルズオルム」と呼ばれる敵と戦うことために人型兵器「ゼーガペイン・アルティール」に乗ることとなるのだが...。
初めキョウはこの出来事をリアルなロボットゲームだと思い込んでいました。しかし、段々と違和感を感じ初め、そしてある日、ゲームと思っていた荒廃した世界こそが現実であり、自分が現実と思っていた平凡な世界は量子コンピューターサーバー内で処理されている仮想空間であることを知るのです...!
原作のない完全オリジナルアニメ作品でありながら、ストーリーや世界設定が精密に作られており、非常に完成度の高い作品です!絶望的な状況下で戦う主人公たちの人間ドラマは見ごたえがあり、練りに練られた展開や演出も秀逸な押しも押されぬ人気作です。
≪作品概要≫
タイトル:ゼーガペイン
原作:矢立肇、伊東岳彦
監督:下田正美
シリーズ構成:関島眞頼
脚本:関島眞頼、桶谷顕、村井さだゆき、久保田雅史、高山カツヒコ
キャラクターデザイン:山下明彦
アニメーション制作:サンライズ
製作:テレビ東京、電通、サンライズ
放送期間:2006年4月6日~9月28日