ネイティブスピーカーに聞いた! 日本人が話す英語でよくある失敗5選
日本では英語教育に力が入れられていますが、日本人はなかなか英語を話せるようにならないですね。英語を実際に使う場面が圧倒的に少ないからなんていわれます。使ってみないと「誤った表現」にも気付きませんから、やはり実践は大事です。今回は、日本人の英会話の表現で「ありがちなミス」をご紹介します。
英会話スクールの大手『ECC』の総合教育研究所にお願いして、ネイティブスピーカーの英会話講師Theresa Stieger(テレサ・スティーガー)先生に「日本人の英会話でありがちなミス、変な表現」を5つ挙げて頂きました。
1.The roller coaster was excited.
2.Do you want to join the dinner?
3.I go to shopping every Sunday.
4.Do you know Ichiro?
5.I am a staff.
この5つはどこがおかしいのか、皆さんは分かりますか? どう言えば正しいのでしょうか? まず自分で正しい言い方を考えてみてから、下の先生の解説を読んでください。
●The roller coaster was excited.
正しくは ⇒ The roller coaster was exciting.
形容詞となった「-ing」と「-ed」はよく混同します。
「-ing」形は、「感情を呼び起こす原因となったもの」を描写するときに使います。
「-ed」形は、「感情を呼び起こされた人」を描写するときに使います。
例えば、
I'm excited because the game was exciting.
(試合が面白かったので、私は興奮した)
のように使います。
●Do you want to join the dinner?
正しくは ⇒ Do you want to join us for the dinner?
動詞「join」は「(会・団体など)に加わる、(人)と一緒になる」という意味ですから、夕食などを目的語にすることはできません。同様に「弟の宿題を手伝った」を
I helped my brother's homework.
としがちです。正しくは、
I helped my brother with his homework.
です。
●I go to shopping every Sunday.
正しくは ⇒ I go shopping every Sunday.
「go to school(学校に行く)」などの「に」に引っ張られて、「買い物に行く」を「go to shopping」としがちです。
「go doing」の「doing」には、娯楽やスポーツ、または物を集めたり探したりする行動を表す動詞がきます。例えば、
go fishing/go swimming/go hunting
といった具合です。
●Do you know Ichiro?
正しくは ⇒ Do you know of Ichiro?
日本語の「知っている」に引っ張られて、「Do you know …?」としがちですが、「know」は「知り合いである」という意味がありますので、これでは「イチローと知り合いですか」とたずねていることになります。
ここでの「知っている」は、「面識はないが、その人のことを耳にしたことがある」ということですから、「know of」を使います。
●I am a staff.
正しくは ⇒ I am a staff member.
「スタッフ」という言葉は日本語になっていますので、そのまま使いがちですが、正しくありません。「staff」は「組織で働く人々」のことで、「スタッフ1人」を指す言葉ではありません。カタカナになった和製英語には特に気を付けましょう。
■英会話上達のためのアドバイス!
Theresa先生に、英会話上達のためのアドバイスを伺ってみました。
「正しい音節に正しい強勢(アクセント)を置くことが発音上達の鍵です。同様に、文単位でも、正しい語句に強勢(ストレス)を置くことで気持ちのこもった話しぶりになりますし、自分の考えをよりはっきりと伝えることができます」
「英語のレッスン中や学習中には日本語で考えないようにしてください。学習以外の時間も英語で考えることは、一日中英語を練習し続ける良い方法になります」
「自分が英語で楽しめる何かを見つけてください。映画、音楽、スポーツ、料理など、何でもいいです。そうすれば自分の余暇の時間も自然に練習していることになります」
とのことでした。現在英会話を習得するために頑張っている皆さんは、ぜひ先生のアドバイスを参考にしてください。
⇒総合教育・生涯学習機関ECC
Photo(C)総合教育・生涯学習機関ECC
(高橋モータース@dcp)