実はかなり苦労してる? キラキラネームの大学生あるある
親が子どもに初めてあげるプレゼントは、「名前」です。名前には、子供への願いや期待が込められていることでしょう。ですが最近、ぱっと見ただけでは、読めない、書けない、いわゆる「キラキラネーム」が増えているのも事実。テレビやネットの「ネタ」として笑えない、キラキラネームの大学生のあるあるを集めてみました。
■人前で名乗るのが恥ずかしい!これってキラキラネーム!?
世間に衝撃を与えた「光宙(ぴかちゅう)」、「泡姫(ありえる)」、「樹茶(きてぃ)」ほどではないにしても、女の子なら「愛(らぶ)」や「姫・妃」のついた名前、男の子なら「空(あ・ら)」などは結構あるのではないでしょうか。また、「精霊(ふぇありー)」や「樹愛瑠(じゅえる)」、「蒼流(そうる)」などは、人前で名乗ると、「え?それって本名なの?」と言われることもあるようです。とはいえ、世間でもかなりキラキラネームの認知度が上がってきたので、読みが「たから」、「じゅり」、「せな」くらいでは、それほどキラキラネームと感じなくなってきています。「太陽」、「青空」なども、「あるある」という感じではないでしょうか。
■ありがちキラキラネームでの苦労
1. 自己紹介で名乗るのが恥ずかしい
2. 漢字・読みが難しくて、読み間違えられる
3. 名前のことでからかわれる(ネタにされる)
4. 電話で名前を説明するのが大変
5. テストの答案用紙に書く時に時間がかかる
他にも、PCやスマホで変換するのが面倒だったり、小学校の習字の時に名前の画数が多くて、名前が黒く塗りつぶされたようになったりすることもあるようです。テストの答案や習字の話は、大人になれば笑い話で済むかもしれませんが、4は実際に救急現場で働くスタッフから、「緊急時のミスに繋がりかねない」という声も上がっているようです。自分で付けた訳ではないので、悩ましいところですよね。
■名前対処法、あるある
キラキラネームを持つ人が行っている対処法に、「日常的には通称を使う」という方法があるようです。例えば、「緑翠(さふぁいあ)」だったら、「緑(みどり)」など。「通称」と聞くと、意外に思うかもしれませんが、実際に使っている人は多いようです。実は、日本では、「本名」で表記するようになったのは明治時代以降からで、江戸時代以前は「本名を隠す」という文化があり、通称を名乗ることも一般的でした。例えば、坂本龍馬の本名は直柔(なおなり)で龍馬は通称なのですが、一般的に坂本龍馬で知られています。そのような文化があるので、若い人だけでなく年配の方の中にも、名前が難読漢字であることを理由に、日常的に通称を使用することはよく「ある」のです。通称使用には法的制限は特になく、キラキラネームとは異なりますが、職場で「旧姓」を「通称」として使用し、活躍する方はたくさんいらっしゃいます。
■改名したり、読み方を変えられるってホント?!
法律によって名前そのものを変える「改名」や「読みの変更」を行うことも可能です。ハードルが低いのは、「読みの変更」です。「読みの変更」は、住民票の登録を行う役所で「読み方の変更」手続きを行います。例えば、冒頭であげた「愛(らぶ)」を、手続きで「愛(あい)」に変えることができます。「改名」は、家庭裁判所で行う必要があります。15歳以上であれば単独での申し立てが可能です。改名にあたっては、「名の変更をしないとその人の社会生活に支障を来す」場合とされ、単なる「個人的趣味、感情、信仰上の希望等では足りない」とされていますが、「奇妙名前である、難しくて正確に読まれない、外国人とまぎらわしい」なども事由として認められています。
キラキラネームを持って大人になった人の中には、「名前ネタで初対面の人とでも盛り上がれる」、「営業で一発で覚えてもらえた」などの肯定的な意見も沢山あります。同じ境遇同士の人と出会えたら、話が盛り上がるかもしれませんね。