1位アメリカ、2位香港、3位韓国……日本酒を愛飲している外国ランキング
海外で日本産のお酒が好評を博していることをご存じでしょうか。世界的な和食ブームに乗って、日本産のお酒の輸出も好調になっているのです。今回は、そのお酒の中でも「清酒」についてです。和食には日本酒だ! が広がっているのでは!? という話です。
■日本産お酒の輸出金額は17%も増えた!
2015年(平成27年)2月付けの国税庁の「酒類の輸出金額・輸出数量の推移について」というリポートがあります。このリポートには2014年(平成26年)までの「酒類」の輸出推移がまとめられています。
まず、日本産のお酒全体の輸出量は、
●2013年:7万7,197キロリットル ⇒ 2014年:8万7,796キロリットル
と、実に1年間で「1万キロリットル」も増加しています。対前年比で約114%です。金額ベースでは、
●2013年:250億9,700万円 ⇒ 2014年:293億5,100万円
で、1年間で「42億5,400万円」増加。対前年比で約117%です。数量の増加率に比べて金額ベースの増加率の方が高いですから、単価の高いお酒の販売が拡大していると思われます。お酒の輸出金額は3年連続で過去最高を記録! なのです。
■清酒の輸出金額・輸出数量は過去最高レベルに!
世界の和食ブームがけん引しているのでしょう、「清酒」の輸出金額・輸出数量は共に過去最高を記録しました。
●2014年の「清酒」輸出数量:1万6,316キロリットル(対前年比:100.7%)
●2014年の「清酒」輸出金額:115億700万円(対前年比:109.3%)
こちらでも輸出金額の伸びの方が大きいです。やはり、より高額な清酒の輸出が拡大しているのでしょう。
では、どんな国・地域で日本の清酒が愛飲されているのでしょうか?
輸出先を見てみますと……。
■日本酒(清酒)の輸出先 Top10
第1位 アメリカ……41億2,800万円
第2位 香港……18億2,900万円
第3位 韓国……13億1,400万円
第4位 中国……6億9,000万円
第5位 台湾……6億3,800万円
第6位 シンガポール……5億1,200万円
第7位 カナダ……2億9,000万円
第8位 オーストラリア……2億7,000万円
第9位 イギリス……2億4,000万円
第10位 タイ……1億8,700万円
1位はアメリカですが、2位香港から6位シンガポールまでずらっとアジアの国・地域が並びます。特に2位の香港と5位の台湾はすごいですね。人口もそれほど多くないのにこの金額ですから。伸び率の大きいのは、4位の中国(対前年比132.0%)、シンガポール(対前年比133.6%)です。この2国では清酒需要が急拡大しているようです。
また、このTop10以外の国・地域をまとめた「その他」の輸出金額の伸びも「対前年比119.3%」となっていて、世界規模で清酒の愛飲者が増えていることを裏付けています。日本産の清酒が世界でファンを拡大しているのはうれしいことではないでしょうか?
⇒データ出典:国税庁「酒類の輸出金額・輸出数量の推移について」
https://www.nta.go.jp/kohyo/press/press/2015/sake_yushutsu/01.pdf
(高橋モータース@dcp)