2021年05月12日 更新

家賃はクレジットカード払いがおすすめ!? 一人暮らしの学生も耳寄りのメリット

最近ではキャッシュレス化が進み、現金を持ち歩かなくても多くの店で買い物ができるようになりました。実は、家賃も例外ではなく、クレジットカードで支払える場合には、毎月の振込作業でラクしたり、支払いでポイントを貯めたりと、いいことがたくさんあります。家賃のクレジットカード払いについて知っておくと、時間とお金の節約に役立ちますよ。 家賃をクレジットカードで払うメリットや注意点について解説します。

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家賃はクレジットカードで払えるの?

はじめての一人暮らしでは家賃をはじめとして、暮らしに関する支払い方法を、手探りで知っていくことが多いでしょう。
慣れないうちは振込用紙を使ったり、ATMでの振込をしたりと支払い方法もバラバラかもしれませんね。クレジットカードが使えると、ガス代や電気代だけでなく、家賃もまとめて払えて、わざわざ銀行のATMに並ぶ必要もなくなり、生活費の管理もラクになるでしょう。

しかし、全ての物件がカードで払えるわけではありません。

家賃をクレジットカードで払えるかどうかは管理会社次第

どこの管理会社で部屋を借りるかによって家賃の支払いの方法が違ってきます。
部屋探しの仲介業務をメインに行っている会社であれば、家賃の支払い方を決めるのは物件を管理している大家さんです。大家さんがイヤだと言えば、たとえ大手の業者であってもクレジットカードでは支払えません。

物件探しの仲介から管理・集金まで全ての管理を任されている賃貸管理会社であれば、家賃についても独自に決められるため、カードで支払えることがあります。

家賃をクレジットカードで払える物件は増えてきている

なぜクレジットカードで支払えるケースが少ないのかと言うと、クレジットカード支払いでは貸主側に手数料が発生するためです。口座振込は借り主が手数料を負担するのが一般的ですが、クレジットカード支払いは手数料を貸し主が負担することになります。
仮に3%の手数料が発生すると仮定した場合、50,000円の家賃で実際に手元に入ってくる金額は48,500円。1年間では、月1,500円×12カ月で18,000円となります。クレジット払いにする人が増えればそれだけ、負担する手数料の額も大きくなります。

しかしながら、クレジット決済なら毎月決まった日に引き落とされるため、払い漏れが防げます。賃料の未払いは貸し手にとっては頭の痛い問題です。借り主に連絡して振込の催促をするなどといった手間が省けるため、最近ではカード払いが可能な物件も増えてきています。
また、月々の家賃はカード払いに対応できなくても、入居時の初期費用だけはカード払いに対応してくれるところもあるので、これから引っ越しを考えている方は事前に管理会社に確認してみましょう。
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管理会社によってはクレジットカードの種類が指定されていることもある

部屋探しをするときは、管理会社によって使えるクレジットカードの種類が指定されている場合もあるため、どのカードが使えるか事前に確認しておくことをおすすめします。

また、未成年の場合は、クレジットカードを作る際に親の同意が必要になるのが一般的です。スムーズにクレジットカードを作成するためにも、両親に事前に話を通しておきましょう。自分でカードを発行しなくても、家族カードを持たせてくれることもあります。

一人暮らしの学生にもおすすめ!家賃をクレジットカードで払うメリット

家賃の支払いがクレジットに対応している物件数も増えていますが、クレジット払いにするメリットにはどのようなものがあるのか、一緒に見ていきましょう。

ポイントが貯まる

1つめのメリットはポイントが貯まるということです。カードの種類によってポイントの還元率が決まっていて、たとえば1%ポイント還元だと50,000円の家賃だった場合、毎月500ポイントが貯まります。

1カ月で貯まる額はそこまで多くなくても、1年、2年の長期間で考えるとかなりの金額になってきます。貯まったポイントはそのまま家賃の支払いに充当したり、商品券や食品などと交換したりできます。

銀行振込の手数料を省くことができる

2つ目のメリットは銀行振込の手数料です。自分の口座がある銀行と相手側の銀行が同じであるかどうか、また同じ銀行であっても同じ支店かどうかで手数料が違ってきます。振込先によっては数百円の手数料がかかるため、年単位で考えると相当の額になります。

クレジット払いにすれば、基本的に自動引き落としなので、銀行に行く手間も省けます。うっかり振込を忘れてしまい、延滞料を払う心配もありません。住居の近くに銀行がない場合や「毎月銀行に行くのが面倒」という方にとっては大きなメリットではないでしょうか。
ただし、物件によっては、カード払いの手数料を借り手側が負担する場合もあるので、前もって確認する必要があります。
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一人暮らしの学生が家賃をクレジットカードで払う注意点

家賃のカード決済はメリットが多く、お得なことばかりのように思えます。しかし、お金の管理をきちんとしていないとカードが使えなくなったり、家賃の支払いができなくなったりします。

ここでは一人暮らしの学生が家賃をクレジットカード払いにする場合に注意すべきことを詳しく解説します。

買い物や旅行でクレジットカードの限度額を超えないよう注意する

クレジットカード払いをするときは、カードの利用限度額に気を付けましょう。学生が持つクレジットカードは、社会人よりも限度額が低めに設定していることがあります。その理由は、学生は社会人のように収入が安定していないためです。そのため、カード会社が貸し倒れのリスクを回避する目的で、限度額を低めに設定しています。

普段の買い物でもクレジットカードをメインに使っていると、すぐに限度額に達してしまう可能性があります。家賃は毎月の大きな出費であるので、クレジットカードで支払うときは、限度額を考えて利用しましょう。

翌月に銀行口座から引き落としとなるため、口座残高に注意する

口座残高にも注意が必要です。家賃以外にほかの買い物で使用した分も合わせて引き落とされるため、ある程度まとまった金額を口座に入れておく必要があります。カード会社によって締め日は異なるものの、基本的には使用した翌月か翌々月に口座から引き落とされます。

振替日に残高が不足していると、家賃の支払いに影響が出てしまいます。クレジット払いは、後払い方式です。忘れた頃にまとまった請求が来て慌てることのないように、普段から収支管理をきちんと行うようにしましょう。

まとめ

家賃のクレジットカード払いは管理会社によって対応が異なります。クレジットカード払いの可否や使えるカードを事前に管理会社に確認しておきましょう。

一人暮らしの学生にとって毎月の固定費を節約できるクレジットカード払いは魅力的です。しかし、限度額や口座残高をこまめに見ておかないと支払いに支障をきたすこともあります。注意点も理解したうえで、上手に家賃のクレジットカード払いを利用しましょう。
監修:矢野 翔一
有限会社アローフィールド 代表取締役社長 関西学院大学法学部法律学科卒
宅地建物取引士、管理業務主任者、2級FP技能士(AFP)等、数々の保有資格を活かしながら、学習塾、不動産業務を手掛ける。 また、暮らしやお金のアドバイザーとして、引越しや住宅ローンといった暮らしやお金の悩みに対してアドバイスを行っている。
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