2018年12月28日 更新

一人暮らし大学生でもできる生活費節約術で節約の効果を体感しよう!

一人暮らしを始めると月々の収入と支出のバランスを考えて生活する必要がでてきますね。食費や光熱費など、月にかかる生活費がどの程度なのかもわからないもの。月の収入を考慮し、一人暮らしの大学生でも無理のない範囲でできる、簡単なお金の管理・節約術を紹介します。

一人暮らしの平均的な月々の生活費はどのくらい?

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一人暮らしを始めたばかりだと、自分の月の収入と出費がどの程度かかるのか曖昧だと思います。まずは、一人暮らし世帯の平均的な月々の生活費を知っておきましょう。

一人暮らしの収入と支出の月額平均

一人暮らしの大学生昼間部の収入と支出の月額平均

収入=186,225円
【収入内訳 】
家庭からの給付=125,158 円
アルバイト=26,800円
奨学金=34,267円

支出=91,258円(通学費などを含めた学費を除く)
【支出内訳 】
食費=23,000円
住居・光熱費=38,833円
保険衛生費=3,067円
娯楽・し好費=12,592円
その他の日常費=13,767円
これは、大学生の一人暮らし世帯の月々の収入と支出の平均額を示したもの。
収入面に関して、仕送りや奨学金は月々のお金がある程度決まっていますね。アルバイトに関しては、旅行の予定が入っている月の前月はシフトを増やしたり、試験がある月は勉強のために減らしたりと多少の増減はありますが、ある程度は自分で調整ができるところです。

支出の面では、家賃や通信費など月々の決まっている金額があり、交際費や娯楽に使用するお金に関しては、月々の費用が変動しやすいものです。このデータをひとつの基準に月々の生活費のバランスを見直してみましょう。

節約をするために確認すべきことは?

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・これから節約を始めようと考えている人
まずは月々の収入と支出を確認しましょう。そこから、自分はどの分野にどのくらい節約できる余地があるのか、それぞれのバランスを見比べてみてください。それが節約へのはじめの一歩です。
・すでに節約を始めている人
節約した分のお金をしっかり貯金したり、自分の目標にしたものに費やしたりできているでしょうか。
例えば、食費を節約できていたとしても交際費が管理できておらず、食費で節約した分、またはそれ以上を交際費に使っていることに気づかず過ごしてしまっているかもしれません。そうならないよう、一つの項目だけでなく生活費全体に目を向けてみましょう。

節約の第一歩! 収支を把握する方法と管理のメリット

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節約のための第一歩は自分の月々の収支の現状を把握することです。では、どのようにして、自分の収支を理解すればいいのでしょうか。ここでは、その方法を紹介します。

収支管理が節約のモチベーションに

収支を把握するために1~2ヵ月間の記録を取ってみましょう。この期間に、月どのくらい何にお金を費やすのかを把握し、自分の収支の大枠を理解します。その後も毎月管理を続けていくことがベスト。お金の流れが可視化され、無理のない節約計画にも役立ちます。また、目で見える形で節約の効果を実感できれば、嬉しくなりますよね。節約に限らずですが、今後継続していけるモチベーションを保てることも収支管理をおこなう大きな利点です。

楽に収支管理する方法は?

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では、実際に収支を管理していくための管理術を紹介していきます。自分に合った収支管理を探してみましょう。

便利な家計簿アプリを上手に活用

現在はさまざまな家計簿アプリがあり、手軽に月の収支を記入できておすすめです。多くの便利な機能があるので、どの機能が必要なのか試してみるのも良いかもしれませんね。

主な機能として多くのアプリに見られるのが、レシートを読み取って入力してくれるものです。文字打ちの面倒な手間を省いて手軽に管理できます。
その他の機能としては、銀行の口座やクレジットカードとの連携ができて、いくら預金があって、今月いくらの引き落としがあるのか見える化してくれる便利機能があるものも。その上、使いすぎている場合はアラートで知らせてくれるため、使いすぎの防止にもなります。
貯金目標を設定してくれる機能があるものなら、節約した分をついつい使ってしまいがちな人も、貯金しようというモチベーションがうまれやすくなります。

<番外編>アプリ管理も苦手という人には

中には、アプリでの管理も面倒だと感じる人や、アプリを試したがあまり合わなかったという人もいるかもしれません。そんな人は、各分野、食費なら月30,000円(例)、交通費7,000円(例)など、それぞれで月に使う分だけ袋分けにし、その金額内で1ヵ月過ごすという方法もあります。

こんなところを見直そう。節約できるものはある?

コツコツ貯金することももちろん大事ですが、ちょっとした知識と手間で節約できる出費は、意外とたくさんあるものです。毎日の生活を振り返って、今よりも出費を抑えられるものがないか探してみましょう。

スマホなどの携帯代・ネット代

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ネット代は、人によっては大きく節約できる項目。自分の使い方に応じて最適なものを選ぶようにしたいですね。最近はユーザーもかなり増えつつある格安SIM。移行するだけで毎月の携帯料金が一気に半額以下になるケースも珍しくありません。

端末代の分割払いが残っている場合や、家族で同一キャリアを使っている等、現在契約しているキャリアを変更できない事情が特にないのであれば、格安SIMに切り替えてしまうのは携帯代を抑える一案になるでしょう。ただ、たくさん通信するようであれば、キャリアの大容量プランのほうが、お得でストレスフリーに使える場合もあります。使い放題で回線も安定している、固定回線を自宅に引くのか、ポケットWi-FiでスマホでもPCでも場所にとらわれず使いやすいようにするのか、スマホの通信だけですませるのか、自分の使い方を考えて選べると良いでしょう。

食費

・買い出しに行くときは必ず「買うものリスト」を作ろう
食材の買い出しに行く前に、必ず「買うものリスト」を作って持っていきましょう。
お店ではリストを見ながら、そこに記載したもの以外は買わないようにします。こうすることで、ついつい余計なものや無駄なものを買ってしまうということがなくなります。

・コスパの良い食材で自炊にチャレンジ!
食費を抑える最も効果的な方法は、やはり自炊です。外食やレトルト、冷凍食品は手軽ではありますが、自炊ができるならその方が安上がりです。
食材を選ぶ際には、コストパフォーマンスの良い(値段が安く量が多い、栄養価が高いなど)ものを選ぶことも、食費を抑えて賢く自炊するコツです。旬の野菜はほかの時期に比べて値段が下がりやすく、栄養価も高い傾向にあるので、よく食べる野菜の旬を覚えておくと良いですよ。
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光熱費

・電気の契約アンペア数を下げる
電力会社や契約プランによっても異なりますが、電気の基本料金は契約アンペア数をもとに計算されていることがあります。
同時使用する電化製品がそれほど多くないのに、過剰なアンペア数で契約していれば、それだけ無駄な料金を払ってしまっていることになります。一般家庭でテレビやエアコン、照明、冷蔵庫、炊飯器、電子レンジといった家電を同時使用すると想定した場合の必要アンペア数が40A~50A程度ですから、一人暮らしであれば、最大でも40Aあれば十分なはずです。
生活様式次第では、30Aや20Aに下げても支障がない人もいるでしょう。自身の毎日の生活で、どれだけの電化製品を同時に使用しているかチェックしてみてください。

・支払い方法で節約しよう
光熱費の支払い方法を、口座振替やクレジットカード払いに切り替えることで節約できる場合もあります。たとえば東京で水道料金の支払いに口座振替を選択した場合、毎月50円が請求金額から割引されます。そして、クレジットカード払いに対応しているサービスであれば、カードの種類によっては公共料金の支払いでもカードのポイントを貯めることができます。貯まったポイントで買い物したり、様々なサービスを受けたりして、賢く活用しましょう。

交際費

交際費は光熱費などと違い、突発的に発生することが多い出費で、その金額も計算しづらいところがあります。
こういった出費を意識して節約するのはなかなか難しいですが、交際費にかける出費の平均値は7.9%程度という統計が出ています(総世帯平均/総務省統計局 平成28年調べ)。交際費節約の目安として、この平均値をなるべく下回るように心がけましょう。
とはいえ、交際費を毎月完全にコントロールするのは難しいかもしれません。そういった場合は、年間のトータル支出で意識するようにしましょう。交際費がかさんでしまう月があったら、その前後の月で出費を調整し、年間で平均値を下回るように管理してみましょう。

まとめ

生活費を管理することは何にどのくらい使い、どのくらい節約できるのかの判断材料になります。自分がいくら節約できているのか、目に見える形で体感できると、節約を続ける意欲にもなります。
アプリや家計簿など自分に合った管理方法を見つけて、無理なく節約に取り組みましょう。お金の管理能力は将来にも役立つ能力なので、今のうちから慣れておくことが重要です。自分のお金を管理する癖をつける機会にもなりますよ。
監修:和田由貴
消費生活アドバイザー
暮らしや家事の専門家としてテレビ・雑誌・新聞などのメディアで活動。私生活では2人の子を持つ母で現役の節約主婦でもあり、日常生活に密着したアドバイスを得意とする。「節約は、無理をしないで楽しく!」がモットー。消費生活アドバイザー(内閣総理大臣及び経済産業大臣事業認定資格)/家庭の省エネエキスパート(診断・指導級)など多数の資格を保有。
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