書類はスムーズに通るのに…
二次面接まではだいたいいけるのに…
なかなか最終面接までたどりつけない!
あなたがもし、そういった悩みを抱えているのであれば、そこには必ず原因があります。最後の面接には「最終面接」という名前が付いていますが、実はそれまでの面接とは大きく異なります。
それまでの面接が「ジャッジする」ための場であるのに対し最終面接は、
入社意思を確認するための場であり、
入社を決定付けるために口説く場です。
つまり、企業は最終面接の前段階で既に、ほぼほぼ内定を出しているようなものなのです。つまり、最終面接になかなかたどりつけない人というのは「ほぼ内定」を出すことができない人ということになります。「ほぼ内定」を出すことができない人というのは具体的には、3つのポイントで決め手に欠ける人です。
1,自社志望度が弱い
2,企業選びの軸が弱い
3,キャラが弱い
それぞれを詳しく説明していきましょう。
最終面接で、「内定を出したらウチに来ますか?」と聞いて「はい」と答えた人にしか内定を出さない会社も多いので、人事は最終面接者に会わせる前に志望度を高めようとします。ですので、志望度が上がりきらない場合、最終面接に通さないケースも。ただ、最終面接で社長が口説くのが名物となっている企業もあり、各社で多少の差があります。
企業選びの軸が弱いと、ほぼ確実に、最終面接には進みません。初期段階であれば、企業選びの軸が弱い学生も「まだ就活が始まったばかりだから」と見逃してもらえるケースが多くあります。しかし数ヶ月かけて就活を行ってきた学生が、未だに仕事観があやふやなのは人事から見て非常に不安を感じるのです。企業選びの軸がしっかりしていないと、せっかく自社に入社しても早期退職に繋がりやすくなるため、採用に二の足を踏むことになります。
簡単に言うと、印象に残らない学生ということです。ある程度、素直で優秀で…という学生は多くいますが、その中で人事や経営者に強く印象付けるキャラクターというのは意外と重要になってきます。最終面接者(社長など)が人事に「この学生はどんな人か?」と聞くことがよくありますが、人事の口からスラスラとアピールポイントが出てくる学生であれば最終面接者もイメージをアップした状態で面接に臨むことになります。
就活は数ヶ月かけて行う、「自分」と「仕事」を深く知る機会。たった数ヶ月間であっても、人事は学生の成長度合いを見ています。一次面接の時に比べてどのように成長したか?もPRになることを覚えておきましょう。
文・森暁子
【プロフィール】森 暁子(もり あきこ)
人事採用コンサルタント兼、人事ライターの肩書きも持つ。ベンチャーから大企業まで様々な企業にて人事業務をコンサルティングする。人事ライターとしては、年間800人の面接経験を活かした人事目線の文章が人気。趣味で朝活を行う。共著に「ソーシャルメディア時代の朝活術」( アスキー・メディアワークス)。