【例文あり】生産管理職の志望動機 アピール力のある書き方とコツ

【例文あり】生産管理職の志望動機 アピール力のある書き方とコツ

2021/04/22

自己分析

志望動機

工場を最適に、安全に稼働させることにやりがいを感じる生産管理の仕事がしたい! けれど、志望動機はどう書けばいいの? ここでは、製造業の生産管理職の志望動機はどう書けば強くアピールできるのか、そのコツと例文、またNG例も紹介します。

生産とは、人や社会に必要とされる製品を生み出すことです。たとえば工場での生産活動では、生産管理職は以下の役割を担います。

・需要予測や過去の実績をもとに、たとえば半年先の生産計画を立てる。急な大口注文やキャンセルがあった場合は、生産計画を調整する。
・生産計画にそって原料の調達や人の配置を行い、生産活動を開始する。
・生産活動を見守り、「品質を保つ、工場内での火災や人の怪我といった事故を起さない、計画された納期までに必要な数を出荷する」ことに責任をもつ。

アピール力のある生産管理職志望動機を書くヒント1
生産管理の仕事内容を知ることが、職種志望動機を書くスタートラインです。しかし、「生産管理職とは」で紹介した内容は、調べればすぐにわかる他の応募者も知っているレベルです。つまり、このレベルの知識だけでは、よくて、他の応募者並みの志望動機しか書けないということです。アピール力のある志望動機を書くためには、さらに研究し、理解を深める必要があります。

上級の生産管理者と並みの生産管理者

アピール力のある志望動機を書くためには、並みの生産管理者ではなく、上級の生産管理者に対する理解を深める必要があります

そこで、生産管理チームの中で、納期厳守や品質維持に最終的な責任を負う上級生産管理者は、誰に対して、どのような責任を背負っているかを考えてみましょう。

上級生産管理者が責任を負う相手1

従業員。

生産計画書を作成する、工場内を巡回する、営業員とのコミュニケーションを通して急な発注が舞い込む可能性を探る……これら生産管理に伴う作業の先には、生産された製品が上げる利益があります。この利益があるからこそ、従業員やその家族が文化的な生活を営めるわけです。よって、生産管理者は、従業員とその家族に対して責任を負っているわけです。

上級生産管理者が責任を負う相手2

ユーザー。

製品を必要とするユーザーがいるからこそ生産活動があり、生産管理者が存在できるわけです。製品が「医薬品ならば、命を運ぶ輸送機器の部品ならば」と考えることで、生産管理者はユーザーの健康や命に対して重い責任を負う仕事であると理解できます。

アピール力のある生産管理職志望動機を書くヒント2
特に、ユーザーに対する責任を自覚して応募していることをアピールすれば、製品を作る過程しかイメージできていない他のエントリーシートと一線を画す内容となるでしょう。 そこで、「別の生産物の原料が混入した医薬品を出荷してしまった」、「性能を満たしていないものを、データを偽造して出荷した」などの事例を調べてみましょう。あなたの生産管理職理解を深める助けとなるでしょう。

生産管理職に求められる資質

生産管理職で活かせる自分の強みを書けるようになるために、求められる資質についても調べましょう

生産管理職には、工場を最適に稼働させる技術者としての技能ばかりでなく、

・改善に限界を設けず、知恵を絞ることを継続する姿勢
・職場を安全に保つための整理整頓意識
・リサイクルのルールを遵守するなどの規律性
・データを都合よく改変しないなどの公正性
・EMS(環境マネジメントシステム)に関する国際規格等の知識をアップデートし続ける勤勉性 が求められます。

加えて、
・日々、繰り返されている手順や行動に対する問題意識(改善につながる)
・災害等で必要な材料等が調達できなくなった場合に備えておく想定力
・原料の需要が高まり価格が高騰する等の変動をいち早く察知するアンテナ

これら求められるものと関連する自分の強みを紹介することが、アピール力のある志望動機作成に繋がります。

アピール力のある生産管理職志望動機を書くヒント3
アピール力のある志望動機を作成する手っ取り早い方法は「聞く」ことです。会社説明会や社員との座談会で、「どのような思いをもって働いているか、必要とされる能力や資質は何か」を質問しましょう。職種志望動機に書く内容は社員から集めるという意識で就職活動に取り組みましょう。

生産管理の志望動機の一例

まずはNG例をご覧ください。何が欠けているか、足りないか、間違っているかを知ることが、よりよい志望動機作成の第一歩となります。

生産管理職志望理由 NG例

生産管理職は製造現場の中核を担う重要な仕事と感じ志望しました。(※1)工場内の多くの方と密なコミュニケーションをとりながら、安全・安心な生産環境を実現したいと考えています。(※2) 大学生活では勉強にもっとも力を注ぎました。中でも、生産工程管理の授業に力を注ぎましたので、この知識を仕事に活かせると考えています。(※3) 最後に、御社は「製品の進化は社会の発展に寄与する」との社是を掲げておられます。貴社の一員として、この実現に汗をかきたいと思います。(※4)

NG例の問題点

※1:「製造現場の中核を担う大切な仕事」だけでは抽象的で、生産管理職に対する研究が浅いとの印象に。たとえば、「品質・納期を守らねばならない理由はなぜか?」に対する自分なりの考えを加えると、「中核を担う大切な仕事」という一文に説得力が加わる。
※2:「安全・安心な環境」という切り口は間違っていないが、その実現方法が「コミュニケーション」だけでは掘り下げが足りない。
※3:生産管理に関連する授業名をあげて力を注いだとアピールしているのはよい。しかし、掘り下げが足りない。授業で紹介された事例や学んだ方法論などを書き加えるとよくなる。
※4:職種志望動機と会社志望動機は別物なので、社是や経営理念に触れるのは会社志望動機にとっておこう。代わりに、生産管理職で活かせる自分の強みを紹介しよう。

NG例を改善した例文1 生産管理職志望理由

生産管理職は製造現場の中核を担う重要な仕事と感じ志望しました。私が重視するのは、品質維持と納期厳守です。理由は、生産活動とは「必要とされるお客様あってこそのもの」と考えるからです。お客様の健康や安全、他の生産物の信頼性(※1)を託されているとの思いをもって働くことをお誓いします。 大学生活では勉強に、特に生産工程管理の授業に力を注ぎました。少量多品種生産のライン稼働率をIoT活用で最大化を目指す事例は興味深く、もしも貴社に入社できましたら、この知識を現場で活かしたいです。 最後に、私の長所は報連相姿勢が身についていることです。少しでも違和感があれば放置せず上司に報告し、事故やロスを未然に防ぐよう行動できます。このような私ですので生産管理職で活躍できると考えています。よろしくお願いいたします。

※1:半導体やモーターなど、最終製品のコア部品を製造している場合を想像してください。コア部品の品質・性能が劣れば、最終製品に不具合が起き、最終製品メーカー(顧客)の信頼を失墜させてしまいます。

例文2「あなたが生産管理職に向いている理由を記してください」

「自分にとって適職であるかを自己分析したうえで応募しているか」を審査するために、「応募職に向いている理由」を問う課題パターンもあります。

例文2「あなたが生産管理職に向いている理由を記してください」
私は研究活動において、指導教員と密にコミュニケーションをとることを心がけています。理由は、指示に対する理解があいまいなまま作業を進めないようにするためです。これにより、小さな誤解が生じる手戻りという大きな不効率を避けられています。(※1) また、常に作業計画書を作成してから取り組んでいます。理由は、自分自身が作業の進捗状況を正確に掴めることと、進捗の報告を指導者に行うにあたっては、この作業計画書を常に拠り所とするためです。これにより、指導者は、前回の報告と比較しやすく、より正確に私の状況を把握できています。(※2) 最後に小さなことですが、重大な事故は小さな気のゆるみから生じると考え、プライベートを含めて身の回りの整理整頓や時間管理に気を配っています。(※3) このような私ですので、ユーザーにお届けする製品に責任をもつ生産管理職に向いていると考えています。

例文2は3つの要素で構成されています。

※1:複数の分業体制がとられる中で稼働する工場において、一つのミスが全体に及ぼす影響の大きさを踏まえていること、そのため、指示の正確な理解とコミュニケーションが重要だと理解していることをアピール。
※2:堅実な作業姿勢と相手の立場に立って報告する姿勢をもっていることのアピール。
※3:工場における事故は、人命にもかかわる重大な結果をもたらします。この点に対する意識を明確にもっていることをアピール。

この例文は一例にすぎません。生産管理の仕事内容、必要とされる資質と一致する自分の強みや長所を取り上げて作成しましょう。

例文3「当社を志望する理由」

NG例で職種志望動機と会社志望動機は別物であると解説しました。混同しないように会社志望動機の一例を紹介します。違いを明確に確認してください。

例文3「当社を志望する理由」
「社会に貢献できる」ものつくりの一員になりたいからです。貴社が生産するA製品(例えばモーター)は、B(例えば自動車)やC(例えば医療機器)などのさまざまな製品に組み込まれており、それらの製品を通して社会の幅広いシーンで活躍されていることを知ったことが(※1)、貴社志望のきっかけです。 A製品に興味をもったのは、ロボット制作がきっかけです。それまでは、自動車やPCなどの最終製品にばかり関心が向いていましたが、製品が性能を発揮するためにはさまざまなパーツが必要であり、それらのパーツの中でもA製品に将来性を感じました。(※2) 政府が掲げる脱炭素世界の実現において、A製品の重要性はますます高まると考えています。(※3)A製品の軽量化や省電力化を、製品設計や研究開発の方々と協力し実現することが目標です。(※4)

例文3は4つの要素で構成されています。

※1:志望企業の製品の特徴や価値に具体的に触れ、会社研究を深めていることをアピール。
※2:製品に魅力を感じたきっかけを加え、業界志望が強いこともアピール。「志望会社の製品に将来性を感じている」は、お約束の一文。
※3: 10年、20年先の世界や日本の未来像と製品の関係に触れると、製品の将来性を感じているというアピールに説得力を加えられる。製造業は10年、20年先の未来社会を考え研究開発しているので、国内外の政府や国際機関が発表する目標や提言にアンテナを張り、志望業界に関連するものを取り上げよう。
※4:入社して実現したいことを加えることが重要。また、チームワーク意識も加え、会社にとって望ましい人材であることをアピールしている。


監修・文/岡 茂信 (おか・しげのぶ)
現在東証1部の情報システム開発企業での採用選考経験を元にジョブ・アナリストとして独立。大学及び就職イベントでの講演、有名企業に対し採用アドバイスを実施。著書に『就職活動がまるごと分かる本』『エントリーシート完全突破塾』『自己分析 適職へ導く書き込み式ワークシート』『仕事のホントを知る!見る!考える!インターンシップ』がある。また、「岡茂信の就活の根っこ」(http://ameblo.jp/okashigenobu/)で就活の土台となる旬な情報を発信している。

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