箕輪厚介が学生の不安に本音で回答 - 普通の就活、普通の働き方って何ですか?

学生の窓口編集部

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春の新生活シーズン。学生の皆さんも就職や就活、進学などで新しいスタートを切る方が多いはず。今頃はきっと、希望と不安のはざまで胸をドキドキさせていることでしょう。


そこで今回は編集者であり、実業家としても活躍する箕輪厚介さんをゲストにお招きし、「働くこと」をテーマに座談会を実施。大学生の皆さんが抱える不安や疑問について、一切建前なしの本音でお答えいただきました!

初回のテーマは「普通の就活」「普通の働き方」について。それではさっそく、どうぞ!

「普通の就活」「普通の働き方」の是非を問う

――まずはみなさん、自己紹介をお願いします。

中野:法政大学3年の中野です。今は広告業界やメディア企業を中心に就活しています。別業界の企業の1社より内定をいただいていますが、まだ就活は継続するつもりです。

奥津:早稲田大学3年の奥津と申します。私は今、IT業界と人材業界で1社ずつ内定をいただいていて、そのどちらかに入社しようかと考えています。

片江:名古屋経済大学4年、片江と申します。もう就活は終わっていて、4月から人材業界の企業に入社が決まっています。今日は社会人としてのお話を箕輪さんにうかがいたいと思い、名古屋から参りました。

久保敷:明治大学2年の久保敷と申します。就活は少し先ですが、今日は就活に対する漠然とした不安を解決できたらいいなと思っています。

箕輪:ありがとうございます。幻冬舎の編集者、箕輪です。また、自分個人の会社も持っていたり、いろんな企業の顧問やYouTubeをやったり、ラーメン屋、サウナ屋をやったり……いろいろ好き勝手してる感じです。

――それではさっそく最初のテーマ、「普通の就活」「普通の働き方」の是非について。みなさんは就活や働き方において、どのような「普通」を疑い、どのように行動したいと考えていますか?

 大学3年生の中野さん

中野:そもそも日本の就活というスタイルそのものに疑問を感じていて、マイナビやリクルートを代表とする、就職情報を提供する会社が主導するからこそ、こうなっているわけですよね。学費を払って大学に通っているのに、その時間を使ってわざわざ就活することにかなり違和感を覚えています。社会に適合するための第一歩だと言われれば、そういう見方もできるのかなとも思うのですが……。

箕輪:めちゃめちゃ尖っとるやん!(笑)

中野:あっ、すみません(笑)。

箕輪:いや、いいんじゃないでしょうか。そういう考えも。

友達や親の意見はどこまで大事にすべき?

 大学3年生の奥津さん

――奥津さんはいかがでしょう?

奥津:私としては、「普通の就活」というのは「どんな企業に勤めるか」みたいなことだと考えています。周囲の友人たちは「大手がいいんじゃないか」「メガベンチャーに入りたい」という感じで、私自身すごく比較してしまっています。

箕輪:うんうん。

奥津:あとは親世代の考えの影響も大きいですね。私は今、2社から内定をいただいてますが、「より名前が知られてる方に行きなさい」と勧められることも多くて、そこでまた考え方が流されちゃっている気がしています。なので自分自身、何を大切にして働きたいのかっていう部分を一度しっかり考えて、意思決定しなければいけないなって思っています。

――やっぱり親御さんの意見は大事ですか?

奥津:私はあまりそこに囚われたくないなと思っているので、そんなに考えないようにはしてるのですが、やっぱり身近な相談相手として大きな存在なので、割と流されてしまいそうになるときはあります。

――一応お聞きしますが、箕輪さんは就活中、親の意見は……

箕輪:聞いてないです。

――ですよね(笑)。それでは続いて、久保敷さんよろしくお願いします。

 大学2年生の久保敷さん

久保敷:私はまだ2年生なんですけど、大学生活は学業が一番大事なのに、将来の仕事のことも並行して考えなきゃいけないというのが難しい気がしていて……。まだいろいろ吸収したいのに、「もう周りが就活し始めているから、自分もやらなきゃ」って流されそうになります。

就職が早期化してることに疑問を感じていて、もうちょっと自分が将来何をやりたいか、どういうライフスタイルを送りたいか、みたいなところをすり合わせる時間があってもいいのかなって思います。

箕輪:ね。就活って早くなってるみたいだよね。僕のときは3年の春からだったんだけど、それが今は2年生くらいからインターンとかやるんだっけ?

久保敷:そうなんです。

箕輪:じゃあ本当に早いよね。何のために受験勉強を頑張ったかよくわかんないよね。大学で遊ぼうと思って入ったのにね。

一同:(笑)

箕輪:やっぱり大学としては自分たちの特長の一つとして就職実績が欲しいのかな。他校が頑張るならうちも頑張んなきゃ、ってどんどん競争になってる。本来は皆さんにとってはあまり関係ない理由だよね。でもそうなっちゃった以上、激化した競争に乗るか、それとは関係なく自分のペースで生きるか、決断するしかない。

これは就活に限ったことじゃないけど、一番つらいのは「なんかこれ違うよな」と思いつつやることだから。やるなら自分の中で納得したほうがいい。「こういう世の中だから、もうそれに乗っかって勝とう」みたいな。だけど、「そんなのおかしい。私は自分の4年間を全うしてから就活するんだ」って思うなら、それはそれで全然いいと思う。

世界一周したいけど、周りは就活中、どうするのが正解?

久保敷:それに関して質問がありますが、例えば就職する前に世界一周したいなって思っているんです。でも、周りは就活してるし、金銭的な問題もあるし、これから生きていくうえでどうしたらいいんだろうっていう不安が勝っちゃうんですよ。そういうときってどうすればいいか、なにかアドバイスとか……

箕輪:絶対に世界一周したほうがいいでしょ。だってさ、別にどうにでもなるでしょ。



久保敷:なりますかね……(笑)

箕輪:なるでしょ。逆に、今から「飢え死にしろ」って言われても無理じゃない? 絶対に生きていけちゃうでしょ。だからもうなんもないのよ、悩むことなんて。

久保敷:……そうなんですね(笑)

箕輪:そう。そういう“本当にやりたいこと”が一番貴重だから。特に学生時代の“本当にやりたいこと”ほど貴重なものはないから。自分の中で将来のために確固たるものがある、とかじゃないなら、やりたいことをやったほうがいいよ。

もし、「俺は絶対にサッカーのプロ選手になるんだ」って決めている人が、「プロになる前に世界一周旅行したいな」とか言うなら、それはやめたほうがいいと思う。でも、そうじゃないのに、「みんなが就活してるから」っていう理由で世界一周を諦めちゃうのはもったいないよね。だって、本来はそういうことをやるために生まれてきたようなものじゃん。

それと、不安を持ちながら世界一周してもあまり楽しめないから、そこは自分なりに戦略を練ったほうがいい。みんなが就活しているなかで、逆に世界一周することが武器になることもあるじゃん。単純に旅行するだけじゃなく、海外で経験を積んで就活に活かすとか、自分なりの前向きな戦略を持つこと。世界一周を諦めるより、むしろプラスに持っていけばいいんじゃないかな。

久保敷:ありがとうございます。

――ちなみに箕輪さんはそういう戦略を持っていたんですか?

箕輪:就職先として一般的な企業は自分には合わないと思っていたので、働くならテレビ局か出版社、もしくは沖縄の会社しかないって決めてました。で、マスコミ業界は倍率が高いから全部落ちて、沖縄のリゾートホテルでパラソルを差す仕事をしていました。浪人して早稲田に入るという人生の遠回りをしたのに、「中学生でもできる仕事に就いたわ〜」とか思ってた。

でも、その会社がリーマンショックで倒産。2回目の就活ではめちゃくちゃ自己分析して、それでもやっぱりテレビ局か出版社か沖縄の会社しかないって決断して、結果として出版社に受かった。特別な戦略はなく、自分には番組や書籍を作るような「面白い系の仕事」しか考えられなかったんだよね。あとは沖縄が好きだったので、「別に全然稼げなくても、沖縄で暮らせたらそれはそれでいい人生かな」とも思ってた。

――当時からだいぶ腹がすわっていたんですね(笑)

箕輪:僕のような考えが普通だと思ってたんですけどね。それが、それまで普通に遊んでたのに、みんな「就活」ってなった瞬間、急に大人みたいなこと言い出して。びっくりしましたね。それまで全然接点もなかった企業を受けていくじゃないですか。「えっ、嘘だろ。その企業とどういう出会いがあったの? いや、どうしたんだよ、みんな急に大人になっちゃって」って(笑)

「お金を払ってでもやりたいような仕事を選ぶ」という価値観

 

大学4年生の片江さん

――就活を終えた片江さんは、どうでしょう?

片江:親や友達、学校の先生とかと就活の話をするなかで、「やっぱりこの業界はこういう印象があるよね」「この業界はあんまいい話は聞かないね」とか、なんかこう日頃から印象操作の世界で生きてる僕たちのような学生は……

箕輪:なに、急に陰謀論みたいな(笑)

片江:あ、いや、そうじゃなくて(笑) 実体験として、例えば親に僕が「こういう業界に行きたい!」って目をキラキラさせて相談しても、「そっちにいっちゃうんだ」って言われたりして、当時は結構グサッときちゃってました。

箕輪:まあ、親としては心配なんだよね。

片江:心配で言ってくれてるとは思うんですけど、やっぱり親世代の業界イメージもあれば、僕世代の業界イメージもありますよね。そこは割り切って考えなきゃいけないのかな、と思います。実際、僕は自分が本当に行きたいところに行こうと思っていたし、その思いを貫き通して内定が決まったので、すごく嬉しいんですけどね。

箕輪:結局、自分で判断せずに決めたことって絶対に後悔するから、自分で判断して決めた方がいいよね。ただ俺も親だからわかるけど、やっぱり子どもって頼りなく見えるというか、「この子、大丈夫かな」って思っちゃうんだよ。それも本人からすれば関係ないんだけどね。

――ちなみに箕輪さんは、今からまた就活することになっても、考え方は就活当時と変わらないですか?

箕輪:そこは悩みますよね。当時はインターネットでお金を稼ぐ考えのメディアはなかったけど、今はYouTube配信などビジネスが大きく状況が変わってるので。むしろ今なら出版ビジネスだけの会社は絶対に受けない。時代の変化に合わせて考え方も変わるけど、エンタメ的な仕事しかできないだろうっていう部分は多分変わりません。寝ないで働いてもつらくない仕事、金払ってでもやりたいような仕事を選ぶ。

僕が一番大変だった時期は、埼玉の家から1時間半くらいかけて毎日通勤してたんだけど、そのときはホリエモンの本を作ってたんだよね。学生のときからホリエモンの本や動画を見ていて、いつか会いたいなって思っていたから、本人の本を作るなんてほとんど遊びみたいなもんじゃん。だから通勤にも耐えられた。でも、それがやりたくない仕事だったら、もう確実に辞めていましたね(笑)


次回は「自分の『熱狂』をどう見つけ、どう活かす?」をテーマに箕輪さんと学生が意見交換します。乞うご期待!

執筆:猿川佑
写真:猿川佑
編集:金井唯

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