あなたのストレス値を点数でチェック!どんな出来事がストレスになる?『発達性トラウマ 「生きづらさ」の正体』#Z世代pickブック
こんにちは! Z世代ブックピッカーのひっき(出版甲子園実行委員会所属)です。
突然ですが、みなさんはストレスを感じていますか? レポートやテスト、単位、就活にアルバイト……生活の中にストレスにつながるものはたくさんあります。
今回は「ストレスの原因」について、公認心理師・みき いちたろう氏の著書『発達性トラウマ 「生きづらさ」の正体』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)よりお届けします。
何がストレスになるのか?
日常においてどのようなイベントがどの程度ストレスになるのかについて、社会学者のホームズ(T.H.Holmes)とレイ(R.H.Rahe)がまとめた「社会的再適応評価尺度」と呼ばれるものがあります。さらにこれを日本に適応できるようにした表があります。
■勤労者のライフイベント(ストレス得点)表
(夏目誠 大阪樟蔭女子大学名誉教授の研究による)


このように眺めると、意外な出来事が高いストレス値を示していることがわかります。誰もが体験する日常のちょっとした変化やイベントが30点、40点という値になっています。そして、これらストレッサーの合計値と精神疾患との関連(リスク)を調べたところ、400点以上で78.8%の方が、300点台で67.4%、200点台で61.2%、100点台で57.1%、100点未満でも39.3%がリスクあり、となることがわかっています。驚くのは、100点未満でも、4割近い人に精神疾患のリスクがあるということです。私たちは、日常の出来事であっても重なると容易にバランスを崩してしまうことがわかります。
なぜシマウマは胃潰瘍にならないか?
ストレスに意外なほど脆弱な私たち人間ですが、動物はどうなのでしょうか?
ストレス学者のサポルスキー(RobertM.Sapolsky)の著書に、『なぜシマウマは胃潰瘍にならないか』(シュプリンガー・フェアラーク東京)というものがあります。

本のタイトルが示すように、動物には、いわゆる人間のようなトラウマはない、と考えられています。例えば、シマウマなどはライオンに襲われると、その瞬間は血圧を上げ、ストレスホルモンを出し、一目散に逃げます。しかし、危機を脱すれば、ストレス値は下がります。もしかしたらまた襲われるかも? などと考えてくよくよしたり、フラッシュバックに襲われることはありません。
人間とは違って動物が特別というわけではありません。哺乳類として私たちと同じようなストレス処理のプロセスを働かせています。ただ異なる点は、その場でサッとストレスを処理して、平常な状態に戻ること、あれこれと想像を働かせたりしない、ということです。
シマウマのストレス処理のあり方は、ストレス学者に言わせれば、理想的といえます。
対して、私たち人間は知能が発達した代償として、「また、同じことが起こるのでは?」といった想像や、「もっとこうしていれば……」などと後悔にとらわれてしまいます。ストレスは物理的な脅威が目の前になく想像しただけでも起こります。高度な精神の営みは、ストレスを慢性化、長期化させてしまうのです。
Z世代ブックピッカーのレビューコメント
収入の増加、自分の昇進・昇格といった、一見良いことのように思えることでもストレッサーになり得るということに驚きました。ですが、収入が増加した場合を例にすると、収入が増えることでお金の使い道が増え、ゲームのし過ぎで睡眠時間が大きく減少したり、貯金が増えたことにより結婚に踏み切ったりするなど、上位のストレッサーに繋がっていくのだと思いました。人間は動物と異なり、些細なことからでもストレスを感じるものだと割り切っておくことで、気楽に生きていけたらいいなと思いました。
『発達性トラウマ 「生きづらさ」の正体』
著者:みき いちたろう 発売:2023年2月17日 定価:1,320円 (税込み)
発行:ディスカヴァー・トゥエンティワン
詳細ページ:https://d21.co.jp/book/detail/978-4-7993-2934-4
書籍レビュー:
読み終わる頃には、今までうまく言語化できなかった不安な感情が何だったのか気付けるようになると思います。「自分を大切にすること」は当たり前にすべきことなのに、意外とできていなかったことに気付かされました。また、人を尊重するためには、その人のことを受け入れることから始めますが、自分の想像の及ばない人に出会ったとき、「何かしらの生きづらさを感じているのではないか」と想像を働かせ、受け入れ、尊重できるようになれたら良いなと思いました。




























