「僕がいないと飛行機が飛ばない」という意識を持つことが大切!ANAで航空機のライン整備に携わる先輩社員に、仕事や会社の魅力を聞いてみた。

「将来の“なりたい自分”がまだわからない」という悩みを抱えるみなさんに、いろいろな企業で活躍する先輩たちの姿を通してロールモデルを見つけてもらう企画「#先輩ロールモデル」。
今回は、空からはじまる多様なつながりを創り、社員・お客様・社会の可能性を広げていくことに取り組んでいる【ANA】で働く先輩社会人にインタビュー。羽田空港で航空機を整備している先輩社員に、仕事内容や学生時代に取り組んだことについてお話を伺いました!
2018年度入社
「ライン整備士」として、飛行機が空を飛ぶために要求される安全性の確認や、故障してしまった航空機の不具合箇所の修理を担当。またパイロットやCAを始めとするさまざまな職種の方とコミュニケーションを取りながら迅速・的確に不具合の修復を実施し、定時運航に努めている。
――まずは自己紹介をお願いします。

ANAラインメンテナンステクニクスでライン整備士をしています、羽田整備部 整備4課に所属している吉田裕太と申します。2018年度に入社して、今年で社会人7年目の29歳です。A320という小型機の整備免許を所有していて飛行機のライン整備を行なっています。
――お仕事をする際のモットーを教えてください。
モットーは2つあって、1つ目は、楽しく仕事をすることです。仕事は人生の中でも長い時間取り組むものなので、楽しみながら仕事をしていきたいと考えています。2つ目は怪我をしない、怪我をさせないことです。整備士なので、ます自分が怪我をしたり、仲間をけがさせたりしないことがとても大切です。それが結果的に航空機の安全にも繋がります。
――仕事は楽しいですか?
とても楽しいです! 整備作業は整備する箇所が毎回違うため、単純作業ではないので楽しいですね。
――整備作業とはどのようなことをするのですか?
お客様が使用する飛行機の整備点検をします。CAやパイロットとコミュニケーションを取りながら定時運行に努めることが仕事です。
――整備とは具体的にどのような部分の整備を行なっているのでしょうか?
私たちライン整備士は、特定の箇所ではなく航空機全ての部分を整備しています。ANAのグループ会社には、エンジンの整備や電子装備品等の整備を行う会社もありますが、私たちライン整備士は、航空機に搭載されているものであれば基本的に何でも整備します。 (整備の範囲に関してはドック整備も同様にすべての部分が対象です)
ライン整備士は飛行機が飛ばない夜の時間を使って、5時間から6時間かけて交換できる部分の整備を日常的に実施しています。
――ドック整備士とはどのような整備を行うのでしょうか?
ドック整備士は車検のようなイメージで、さまざまな部分を取り外さないと触れられない機体の奥の部分まで整備します。ドック整備に入るまでの日常的な整備を実施するのがライン整備士の仕事内容です。
――吉田さんが航空整備士を志したきっかけを教えてください。
私は広島県出身で、高校の時に野球をやっていたのですが、その時に飛行機雲を作りながら飛行機が飛んでいる空を見たのがきっかけです。得意分野が理数系だったので、整備などができるのでは無いかと思って目指しました。
――整備士は文系の人でもなることができるのでしょうか?
昨年か今年度から文系の方も採用されるようになりました。理系文系問わずに挑戦できる業界になったので、ぜひ、文系の方にも興味を持ってもらえれば嬉しいです。
――整備士にはどのような流れでなることができるのでしょうか?
私は大学の学科が機械工学科だったので、全く飛行機に関係ない分野でした。入社をしてから訓練を行い、飛行機整備の資格を取得しました。専門学校に行って勉強してからでないと就けないというわけではありません。
――大学生の時に飛行機の勉強は必要ですか?
大学生の頃はアルバイトや遊びもしっかりしていました。入社してから1年間、整備基礎訓練という訓練を受けて仕事をしながら学ぶ時間があるので、飛行機の勉強を行う必要はありません。入社後はANAの就航基地に配属されて、実際に飛行機を触り業務をしながら勉強していくという流れになっています。
――就航基地の配属先はどのように決まるのでしょうか?
組織が適性を判断して決めます。希望通りに全てが通るわけではないですが、意見を聞いてもらえる環境はあります。私は希望通りの配属先に就くことができました。
――一番記憶に残っている仕事で壁にぶつかった経験を教えてください。
勉強したことが理解できていなかった時ですね。自分の理解が及ばずに航空機を修理しきれなかった時に、勉強が足りなかったという気持ちになります。そのような時は、知識経験が豊富な先輩方や同期にフォローをしてもらいながら飛行機を修理します。 壁にぶつかった時は、自分の能力を把握した上で、周囲に助けを求めながら問題を解決するようにしています。
――どのくらいの規模の人数で働いているのでしょうか?
ANAラインメンテナンステクニクスでは現在およそ1500人の社員が働いています。羽田空港基地は約650人ほどいるのですが、それを6つの課に分けています。早番、遅番、夜勤で勤務時間を分けて、約80人が同じタイミングで出勤するイメージです。
――仕事のやりがいは何ですか?
整備士はお客様と直接関わる職業ではないですが、CAやグランドスタッフを通して「この飛行機はキャンセルされると思ったけど飛ぶことができて良かった。ありがとう。」といった趣旨の言葉をお客様から聞いた時は嬉しく思います。
――吉田さんにとっての仕事とはどのようなものでしょうか?
資格を持った整備士が、安全運航のための出発前の最終点検をしないと飛行機は飛ぶことはできません。謙虚に「僕がいないと飛行機が飛ばない」という意識を持ちつつ、日々仕事をしています。
――学生時代にやっておいた方が良いことはありますか?
英語をやっておけばよかったと思っています。整備士は英語と関係ないように見えますが、飛行機は海外で作られているのでマニュアルが英語で記載されています。
今は毎日英語に触れているので、だんだんと理解できるようになってきました。業務上外国籍のパイロットとも関わることがあるのでリーディングやスピーキングなど、満遍なく学んでおけば良かったと思っています。
――大学時代に力を入れてやっていたことはありますか?
野球を小学生の頃から続けていたので、大学1年生まではサークルで野球をしていました。2年生の頃からはアルバイトやインターンシップなどのやりたいことをやる時間に使いました。2年生の夏休みにグランドスタッフのインターンシップを経験して、お客様と触れ合う機会や、航空会社に触れる機会を作りました。
整備関係の仕事や、鉄道会社のインターンシップも学生のうちに経験しました。鉄道会社に関しては、同じ交通機関ですが、飛行機とどのような違いがあるのだろうという点に意識して取り組みました。
――吉田さんはどんな学生でしたか?
遊び・バイト・勉強の3点を基本に過ごしていました。航空業界に入りたいという意志は固かったですが、色々な経験をしました。特に社会人になってからは長期的な休みが取れないので、フィリピンに2週間から3週間ほど滞在した経験が良かったなと思っています。
社会人になってから長期間とるのは難しいので、学生のうちに長い時間を使わないとできない経験をすることが大事だと思っています。
――就職活動のアドバイスをお願いします。
自分を美化させないことが大事だと思っています。謙虚で素直で堅実な学生が欲しいと、どこの会社も考えると思うのですが、そんな人間ばかりでないことも、採用をする側の人は知っています。素直にしっかりと自己分析や会社の分析をして、どのように貢献できるかを正直に説明することが重要です。
また、面接の中で、結論を先に述べるのが大事です。今のうちから結論を先に言って、その後に肉付けするという話し方を覚えておけば、社会人になっても役に立つと思います。
――大学生へのメッセージをお願いします。
しっかりと遊んで、しっかりと経験を積むことを大切にしてください。就活や入社してからの勉強は大変な面も多いですが、「あの頃しっかり遊んだから今は頑張ろう」というマインドでいれば、就活や勉強が嫌になってくることはあまりないと思います。頑張ってください!
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