最先端のデジタルマーケティングを先取りし、顧客に“夢”を見せられる。アドビのパートナー戦略立案担当が語る仕事のやりがい

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プロフィール:後藤 南斗

経歴:学生時代には自らが執筆するブログやSNSに商品を掲載するプロモーションを企業に提案して旅費を賄い、世界30カ国以上を旅。

その時の経験から良いコンテンツ・サービスは国・年代を問わず愛されることを肌で感じ、マーケティングに強い興味を持ちアドビに入社。現在はデジタルエクスペリエンス事業部(デジタルマーケティングのソリューション)でパートナービジネスの戦略立案、マーケティング施策も多く手掛けておりウェビナー登壇多数実績あり。

海の近くに住んでおり、仕事前のサーフィンが日課。

「将来の“なりたい自分”がまだわからない」という悩みを抱えるみなさんに、いろんな企業で活躍する先輩たちの姿を通してロールモデルを見つけてもらう企画「#先輩ロールモデル」。

今回は「アドビ」で働く先輩社会人にインタビュー。デジタルエクスペリエンス事業部(デジタルマーケティングのソリューション)でパートナービジネスの戦略立案を担当する後藤南斗さんに、日々の仕事内容や学生時代に取り組んだことについてお話を伺いました!

学生時代編 スポンサーを自ら探し出し、世界中を旅して回った学生時代

――後藤さんはどんな学生時代を過ごしていたんですか?

高校までは野球をやっていたのですが、怪我でリタイアしたのをキッカケに、心機一転して英語の勉強を始めました。ただ英語の勉強をするのでなく、外国のカルチャーや食生活、生活習慣などに興味を持ち、そこから発展するかたちで世界の人々がどんなサービスを使っているのかというところにまで関心を寄せ、ひたすら深堀りしていました。

――具体的にはどのような国に関心を持たれたのでしょう?

本当にいろんな国に関心を持ちました。大学を休学してバックパッカーの旅もしていて、30カ国くらいは回ったと思います。特に南米や中東などに長い時間を割きました。日本とはまったく違う文化に触れたことで、視野も広がったと思います。

――学生時代に一番頑張ったことは何ですか?

旅をするに当たっての、お金の工面だと思います。旅に行くことは誰でもできますが、旅をするにはお金がかかります。僕はアルバイトだけでなく、企業を訪問して「御社のサービスを旅の中で使って、SNSをやブログでレビューするので、広告費をいただけませんか?」と頼んで回りました。

計100社以上にメールして、返事がきたのが10数社で、実際に訪問させてもらえたのが5〜6社程度。最終的には3社がスポンサーになってくれましたが、これは本当に貴重な経験になりました。

――他に仕事で役立っている学生時代の経験があれば教えてください。

高校時代は全寮制の高校に通って甲子園を目指していたのですが、途中で怪我をしてしまったせいで、僕は甲子園でもアルプスでメガホンを振ることになりました。でも、怪我をしたあとも「チームの役に立とう」という視点に切り替え、部員全員の私生活をマネージする「私生活のキャプテン」というポジションに自分の居場所を見つけました。

――就活前にやっておいたほうがいいことは何かありますか?

気になっている会社のサービスを自分ならどうやって売り込むか、ロールプレイをしてみるといいと思います。そうすることで、その会社が何を売って、どう利益を出しているかがわかるからです。

「売る」という観点で考えれば、競合にはどんな企業があるのか、会社の強みは何かなど、第三者的な視点を持つこともできます。就活で役立つ情報を収集するいい練習にもなると思います。

――今の会社を選んだ理由を教えてください。

直感ですね(笑)。「アドビ」って聞いたときに、どの会社よりもワクワクしたんです。サービスが世の中に与えているインパクトもかなり大きいですし、一般的な知名度もあります。

実は、アドビは“変わり続けている会社”で、PDFの生みの親であることは有名ですが、世の中で求められるコンテンツが写真になればPhotoshopを出したり、動画全盛期になる前からPremiere Proを出していたりもしたので、「アドビは人間をワクワクさせる会社だ」と思って、とにかく突き動かされました(笑)。

社会人編 デジタルマーケティングを先取りすることで「お客様に夢を見せられる」

――今のお仕事の内容について紹介していただけますか?

デジタルエクスペリエンス事業本部に所属し、パートナー営業を担当しています。

デジタルエクスペリエンス事業本部というのは、対企業向けにデジタルマーケティングのソリューションを販売する部署のことですね。パートナー営業は、“代理店さんに自社製品を売ってもらう”ことをミッションとしています。

――この仕事ならではの特徴的な作業を教えてください。

一般的に「営業」というと、おそらく電話でアポを取って、訪問して、提案して、商談して……というイメージだと思いますが、私たちの場合は全然違います。

アドビは分業化がかなり進んでいて、営業でもインサイドセールス、フィールドセールス、テクニカルセールスなど役割が分かれています。私の所属するパートナーセールスでは、パートナーに対してアドビの製品を紹介して、より理解を深めてもらうための勉強会を実施したり、パートナーが提案方法で悩んでいたら一緒に提案内容を考えたり、そういったパートナー周り全般の営業を担当しています。

――今の仕事のやりがいを、どういうときに感じますか?

強いインパクトを与えられるというところが一番のやりがいだと思います。デジタルマーケティングって、一般の消費者側からはあまり見えないかもしれませんが、どの企業も陰ではすごい努力をしているんです。

マーケティングソリューションに導入しようと手を出そうとすると何千万円、何億円という投資が必要になってきます。日本の会社は利益上げるためにコストカットに走る傾向がありますが、コストカットに走るのではなく、むしろアドビのマーケティングソリューションに投資して収益を上げましたという会社さんが出てきたときはすごくやりがいを感じますし、嬉しくなりますね。

――この仕事の面白いと思う点や魅力について教えてください。

アドビは外資系のソリューションベンダーでアメリカに本社があり、個人的には、アメリカの技術を日本に輸入して展開するという考え方なんです。

実は日本のデジタルマーケティングは先進国と比べて5〜10年ほど遅れていると言われています。でも、だからこそ「アメリカではすでにこんな取り組みがあるんですよ」「この先にはこんな景色が広がっているんですよ」と時代を先取りしてお客様に夢を見せられますし、そこは面白い点だと思います。

――この仕事に求められるスキルはなんですか?

自分で考えられる力は間違いなく必要です。個人的に、アドビは「どうしたらいいですか?」という質問は通用しない会社だと思っていて、「僕はこう思っているのですが、先輩はどう思いますか?」といったアプローチで物事を考えられないと、コミュニケーションが進まないと思います。

そのうえで、自分の行動に責任を持つこと、スピーディーに意思決定することも大切ですね。英語については絶対ではありませんが、できたほうが圧倒的に得だと思います。

――これまでで一番印象に残った仕事について教えてください。

数ヶ月前に、僕が一から立ち上げをしたパートナーさんが自分たちでお客様を見つけ、アドビ製品を提案して売ることができたのですが、このときはかなり嬉しかったです。

プライベート編 大切なことをサーフィンが教えてくれる

――オフタイムの過ごし方をお聞かせいただけますか?

湘南方面に住んでいるので、基本的にサーフィンをしています。仕事前にサーフィンをして、夕方もまだ波があればサーフィンしに行って……平日でも土日でも、波がある日はとにかくサーフィンをしています。あとはドローンを飛ばすのが好きなので、天気がいい日などはドローンで映像を撮って編集して寝る! といった感じです(笑)

――プライベートの中で、何か仕事に活かされていると思うことはありますか?

サーフィンって、波を待つ時間があるんです。来た!と思っても乗れない波があったり、来ないと思ってたらめっちゃ乗れる波がきたり……波と会話しながら待っているイメージですね。

ビジネスもそうだと思っていて、当たると思っていた製品がヒットしないこともあれば、当たらないだろうと思っていた製品がヒットして、すごく大きな波になって世の中を変えることもあります。合理性ばかり重視していると、どうしても直感力が鈍っていきますが、直感の中にこそ大事なものがあるということはサーフィンに学んでいる気がします。

――最後に、大学生にメッセージをお願いします。

もしかしたら、就職した一社目で自分の人生が決まると思っている人もいるかもしれませんが、そんなことはないと思います。僕自身、アドビに入社して楽しく働いていますが、これからのキャリアはどうとでもできますし、一社目はあくまで通過点に過ぎないかもしれません。

すべての道筋が一社目で決まるわけではないので、就活は大変だと思いますが、できるだけ肩に力を入れずに学校生活を楽しんでほしいと思います。


文:猿川佑
編集:学生の窓口編集部
取材協力:アドビ株式会社

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活字中毒の中年編集者です。暇さえあれば本やウェブコンテンツを読み漁っています。 文章や言葉で読者を楽しませたり、悩みに寄り添い勇気づけられるよう、日々悪戦苦闘しながら言葉を紡いでいます。

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