【車に雷が落ちたら⁈】乗っている自動車に雷が落ちたらどうなるの? #もやもや解決ゼミ
日常に潜む「お悩み・ギモン」=「もやもや」を学術的に解決するもやもや解決ゼミ。今回は、「車に雷が落ちたらどうなる」がテーマです。
雷は、人の近くに落ちると、場合によっては命を落とす可能性がある危険なものです。では、もし自動車に乗っているときに、その自動車に雷が落ちたらどうなるのでしょうか? 中にいる人が危険にさらされることはないのでしょうか?
「雷害対策」を研究する中部大学の山本和男先生に答えていただきました。

車に雷が落ちても大丈夫?
雷が自動車に落ちても、車内にいる人には影響はありません。これまでも400~500の落雷による事故の調査を行ってきましたが、車に雷が落ちた瞬間にビリっとした、ピリピリとしたという声はありましたが、人が傷ついたというケースは一件もありませんでした。
なぜ車に落ちても大丈夫なのというと、車は金属で覆われているからです。電気の理論で「ファラデーケージ」があります。金属などの導体でできたケージ(かご)の中では外部の電気の影響を受けないというものです。
車は金属で覆われているため、雷が落ちても車の金属部を伝ってタイヤから放電するので、車内にいる人は金属に触れていない限りは安全です。
ドアを開けた状態であっても、運転席に座っている状態であれば安全ですが、体の一部が車の外に出ていればリスクは高まります。運転席から出ようとしていて、車の屋根よりも頭が高い位置にあれば危険ですし、運転席のドアから手を出している場合も、リスクが高まります。
落雷で車は壊れない?
ひと昔前の車と比べ、最近の車にはさまざまな電子機器が搭載されています。そのため、車に雷が落ちると、ほぼ100パーセントの確率で何かしらの電子機器が壊れます。
車を制御する機能が失われるたと、例えばエアバックが勝手に開いてしまったり、ドアロック機能が解除されなくなったり、さまざまな影響が出ます。
雷で車内にいる人が傷つくことはありませんが、雷によって車が故障して、車内や周辺の人に被害が出る可能性はあるのです。
また、雷が車に落ちた場合、車内に居続けることは果たして安全かというとそうではありません。落雷で電子・電気機器が故障すると、バッテリーの過給電によって火災が起こる可能性があるのです。
車内にいる状態で火災が起こると非常に危険です。もし車に雷が落ちた場合は、そのまま走り続けず、まわりの安全を確認して車を停車しましょう。
その上で、ある程度車に詳しい人であれば、バッテリーの端子を外して、過給電にならないようにできれば完璧です。対処法が分からないのなら、ロードサービスに連絡しましょう。

◇けつろん!
自動車に雷が落ちても中の人は安全です。しかし、車が故障する可能性があるため、そのまま走り続けず、ロードサービスなどに相談すると安心とのことでした。ちなみに、山本先生によると、周りに高い建物がない平野部では雷が車に落ちる可能性は高まるとのこと。雷注意報や警報が出ているときは、できるだけ周りに何もない平野部での走行を避けた方がいいかもしれませんね。
◇教えてくれた先生
山本和男先生
Profile
中部大学 工学部電気電子システム工学科 教授。同志社大学大学院 工学研究科電気工学専攻博士課程(後期)修了。神戸市立工業高等専門学校を経て、2012年に中部大学 工学 准教授に就任。2019年より現職。
文:大西トタン@dcp
編集:学生の窓口編集部



























