地球の北と南で「台風の渦の向き」が違うのは本当か? #もやもや解決ゼミ

日常に潜む「お悩み・ギモン」=「もやもや」を学術的に解決するもやもや解決ゼミ。
「地球の北半球と南半球では台風の渦を巻く方向が逆になる」という話を読者の皆さんも聞いたことがあるかもしれません。これは本当のことなのでしょうか?
今回はこの疑問について『横浜国立大学 台風科学技術研究センター』に教えていただきました。

「コリオリ力」によって風の向きが曲がる
「地球の北半球と南半球では台風の渦を巻く方向が逆になる」は本当です。北半球の台風は反時計回り、南半球はその反対に時計回りに渦を巻きます。
まず結論からいってしまうと、これは「コリオリ力」というものによって生じます。
「コリオリ力」というのは、地球の自転による「見かけ」の力です。
台風というのは低気圧です。周辺よりも気圧が低いですから、高気圧から低気圧に向かって風が吹き込みます。しかし、地球が自転しているので、北半球の場合は、その風の方向は進行方向に向かって右に曲げられます。
その結果、北半球の低気圧は反時計回りの渦を作ることになるのです。
ところが、南半球の場合には北半球とは反対に、進行方向とは左向きに曲げられます。その結果、南半球の低気圧は時計回りの渦を作ることになります。
「コリオリ力」のポイントは、以下のようになります。
・コリオリ力が働く向きは、水平速度ベクトルの向きに直角で、北半球では進行方向に向かって右、南半球では左の方へ向く。
・物体を加速・減速させたりはしない。
・緯度に依存。赤道=0、極=最大
・物体の質量に比例する。
・物体の速度 に比例する。
・空間・時間スケールの大きい現象に顕著。

◇けつろん!
台風が北半球では反時計回り、南半球では時計回りというのは本当です。これは地球が自転しており、そのために生じる「コリオリ力」という見かけの力によります。
教えてくれた先生
『横浜国立大学 台風科学技術研究センター』
文:高橋モータース@dcp
編集:マイナビ学生の窓口編集部
取材協力:『横浜国立大学 台風科学技術研究センター』
https://trc.ynu.ac.jp/


























