【歴史を探求してみよう♪】江戸時代の人々はどんな暮らしをしていたの?『中学校の歴史が1冊でしっかりわかる本』 #Z世代Pick

かんき出版 デジタル・プロモーション部

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こんにちは。Z世代ブックピッカー・lunaです。
みなさんは歴史の授業どれだけ覚えていますか?

「覚えることが多くて嫌いだったけど、今なら歴史もおもしろいかも」という方も多いのではないでしょうか?

代々木ゼミナールで日本史の講師をしている重野 陽二郎氏は、歴史を学ぶことの意義をこう述べています。

歴史は、人々が暮らしてきたあゆみであり、行動の“あしあと”です。昔の人々が書き残した書物などを手がかりとして、それらをじっくりと読み解いていくのが、歴史という学問のおもしろいところです。

文明の発展、大衆に受け入れられてきた文化、国と国とのつながりなど、過去に起こった出来事は、私たちにいろいろなことを教えてくれます。歴史に学び、歴史を知ることで、未来を豊かにすることもできるのです。

そこで今回は重野 陽二郎氏の著書、『中学校の歴史が1冊でしっかりわかる本』より一部抜粋して、歴史の面白さをお届けしたいと思います!

※本記事は重野 陽二郎著『改訂版 中学校の歴史が1冊でしっかりわかる本』(かんき出版)より一部抜粋し、再編集したものです。

江戸時代の人々はどんな暮らしをしていたの?

1.江戸時代の武士と町人はどんな様子だったの?

江戸時代には、豊臣秀吉時代の太閤検地ちや刀狩などで定まった身分が行き渡わたり、武士・百姓・町人という身分制に分かれました。江戸や大名の城下町には、武士と町人が集められて住んでいました。
武士は、政治を行う支配者の身分であり、幕府や藩の役職を担当し、米や領地などの俸禄という給料を与えられました。また、名字を名乗って刀を差す帯刀などの特権が認められ、支配身分として名誉や忠義を重んじる道徳意識を持ちました。
町人は、商人や職人から成っており、町に住んで幕府や藩に営業税を納めました。町ごとに、町役人が選ばれて自治を行っていました。町の運営に参加できたのは、家を持つ家持や土地を持つ地主に限られ、多くの借家人は日雇いやものを売り歩く行商で暮らし、店の奉公人や職人の弟子は幼いころから主人の家に住みこんで仕事を覚え、独立を目指しました。

2.江戸時代の百姓と村はどのようだったの?

江戸時代、全人口の約85%を占めたのは百姓でした。ほとんどが村に住んで農業を営む農民で、大部分は自給自足に近い生活を送っていました。農民は、農地を持ち年貢を納める本百姓と、農地を持っていない水呑百姓などに分かれていました。村では、名主(庄屋)・組頭・百姓代など村方三役という村役人が選ばれ、村の自治を行っていました。
農民に対し課せられたのは、主に収穫した米の40%~50%の年貢でした。幕府は、村の自治に頼って年貢を取り立ててやりくりしていました。幕府は、安定して年貢を取るため、土地の売り買いを禁じたり、米以外の作物の栽培を制限したりするルールを定めました。五人組という連帯責任のチームをつくらせ、互いに監視させて犯罪を防止したり、年貢の納入を行わせたりしました。

3.江戸時代の身分制度って?

江戸幕府は、支配者である武士と、百姓・町人という身分を全国にあてはめて支配しました。治安の維持や行政、裁判を担当する武士を高い身分とし、商人や職人などの町人より、年貢を納める百姓を重く捉えていました。
そのほか、百姓・町人の身分のほかにえたひにんと呼ばれる身分がありました。えた身分の人々は、農業をして年貢を納めたり、死んだ牛馬の処理を行い、皮革業や細工物の仕事をしていました。そのなかには、役人のもとで犯罪人の逮捕や処刑の役をする人もいました。こうした人々は百姓や町人と同じように社会を支えていましたが、百姓・町人から疎外され、住む場所や服装などで厳しい制限を受けていました。こうした身分制度は武士の支配に都合よく利用されていたのでした。

■実際に読んでみた感想
この本は、まだ歴史を学んだことがない人やこれから学ぶ人におすすめしたい一冊です。見開き1ページで1つのトピック※(下記イメージ参照)について書かれている構成になっています。扱っている内容は、中学校で習う歴史の初歩的なもので、視覚的に覚えられるように関連したイラストや人物の肖像画が付いています。トピックの最初には、そのトピックの流れを大づかみするイラストがあります。これによって、文全体を読まなくても大まかな流れを理解することができます。

また、上の方に書かれている年表で、一目でどの時代に起こった出来事かということがわかります。そのため、自分の苦手なところなどやりたい単元から読んでいっても問題なく時代が把握できます。最後に「コレだけはおさえておこう!」という確認問題で自分の理解度を単元ごとに確認できるコーナーや、内容が簡単だと感じた人のための補足情報が書かれている「ひとことポイント!」を活用することで、より深く理解できるのかなと思います。(luna)

※見開き1ページ1トピック

改訂版 中学校の歴史が1冊でしっかりわかる本
定価 : 1,375円(税込)
判型 : B5判
体裁 : 並製
頁数 : 152頁
ISBN : 978-4-7612-3038-8
発行日 : 2021年5月19日

■著者情報
重野 陽二郎( しげの・ようじろう)
◉─代々木ゼミナール日本史講師。神奈川県厚木市出身。
◉─大阪市立大学文学部卒業。大学卒業後より大学受験予備校の講師を務め、2001年から代々木 ゼミナールの講師となる。「日本史論述」「ハイレベル日本史問題演習」「センター試験日本史」「高校日本史」など、代ゼミで開講している日本史講座をすべて担当し、あらゆるレベルの受講生から絶大な支持を得る。
◉─講習会では、一部講師しか開講が認められていないオリジナル単科講座(「重野陽二郎の日 本史」)も担当。現在は本部校(東京・渋谷区)・大阪南校・福岡校に出講し、「詳説日本史講義」「標準日本史問題演習」が全国の校舎・サテライン予備校に映像配信されるなど、全国区の講師として活躍中。
◉─文学部日本史学科で学んだ視点から、史料をもとに歴史をさまざまな角度より俯瞰する講義 を展開する一方、歴史の“語り部”としてストーリーを生き生きと語るその授業は、生徒から「わ かりやすくておもしろい」「歴史なのに楽しい」「歴史の本質がわかった」との声多数。日本史学科に進学し、高校の日本史教員になる受講生も多い。
◉─著書に、累計15万部のベストセラー『改訂第2版 センター試験 日本史Bの点数が面白いほど とれる本』をはじめ、『重野式スーパーシート 日本史Bの必勝講義』『センター試験 日本史Bの点数が面白いほどとれる 超重要問題の解き方』『大学入試 日本史B論述問題が面白いほど解ける本』『センター試験 ネライ撃ちの日本史B』(いずれもKADOKAWA)などがある。

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