【マイナビeカレ優勝チームインタビュー】気になる学生の素顔や大会の裏側を大公開!#esports

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皆さんこんにちは!学窓ラボ、学生ライターの塚本日向です。

大学のサークルといえば運動系のものから文化系のものまで、幅広くありますよね。その中でも最近徐々に増えつつあるサークルがeスポーツサークルです。外出が厳しい状況でも、家にゲーム機があればサークル活動ができるので、これからもどんどん広がりを見せていきそうですよね。学生向けの大会も増えており、プロ顔負けのプレイを披露する学生も沢山います。

今回は3月に開催された、マイナビ主催のVALORANTeスポーツ大会「マイナビeカレ〜esports全国大学選手権〜」で優勝した、日大ペンギンズチームAの皆さんにインタビューしてきました!普段どのようなサークル活動をしているか、大会の裏話やメンバーの素顔についてお伺いしてきました。VALORANTやeスポーツについて詳しく知りたい方は、大会についてのレポートもあるので、そちらを読んでみてください!

狙い撃つ青春!VALORANT esports全国大学選手権をレポート!#esports

優勝した学生たちの素顔に迫る!

――最初に、皆さんの学部や学年、ゲームとのつながりについて教えてください。

uron選手(以下、uron):生産工学部4年のuronです。FPS※1とかを始めたのは中学1年生とかで、PCで、AVAっていうゲームをやっていました。自分が競技としてやろうと思ったのは本当に大学シーンが初めてですね。サークルに入ってなんか大会あるっていうのを知って、そこからようやく競技の意識が出始めましたね。
※1 FPSとはファーストパーソン・シューター(First-Person Shooter)の略で、主に一人称視点で進行するシューティングゲームのこと。

あんび選手(以下、あんび):経済学部2年のあんびです。僕はゲームがもともと好きで、それこそゲームボーイとかちっちゃいころにやっていて、PCゲームを始めたのが小学6年生でした。その時はMacBookでやっていて、そこから一年半ぐらいでゲーミングPCを買って、メジャーなタイトルを始めたところで競技に興味を持ち始めました。

cL0wN選手(以下、cL0wN):法学部3年のcL0wNです。僕のFPS 歴は高1からPCゲームを始めて、大学入ってからもeスポーツの競技シーンはやりたいなと思ってました。半年前ぐらいに、名古屋の大会に出る時、初めて競技として本気でやりたいなと思ってそこからやってます。

Light選手(以下、Light):商学部3年のLightです。FPSは高校1年生の時に始めました。競技として始めたのは、サークルに入ったまだ人数が少なかったんでお前出ろって言われて(笑)。先輩たちと一緒に大会とかに出たり、そもそも人と一緒にやることが初めてでした。

Gent選手(以下、Gent):生物資源科学部4年のGentです。PCゲームやったのはVALORANTが初めてで、リリースされてちょうど1ヶ月ぐらい経った時に、パソコンを買って始めました。競技シーンに興味を持ち始めたのは、高校の同級生とランク回してて、みんなでやる楽しさがあってそれを極めたいなっていう興味を持ちました。

――皆さんは一日平均でどれくらいゲームをやっていますか。

あんび:ずっとやってます!寝るかゲームするぐらいなので。マイナビの大会の一週間前にアメリカに帰っていて、時差ボケで寝れなくて、27時間ぐらいゲームしていました(笑)。配信したほうがいいレベルでやってますね(笑)。

――デバイスの中で一番こだわりを持ちたいものはなんですか。

uron:使ってて差が出るなって思うのはモニターですかね。マウスはもう完全に好みだと思ってて、モニターは一番差が出るかなって思ってますね。

cL0wN:俺はキーボードだと思いますね。VALORANTはストッピング大事ですし。

uron:一般的に見たらモニターってけっこう大事だと思いますね。

――大事なことを聞き忘れていたんですけど、皆さんのVALORANTでのゲーム内最高ランクを教えてください。

uron:自分はイモータル1※2です。ほかはあんびがイモータル3、cL0wNもイモータル3、LightGentがイモータル2です。
※2 イモータルとはゲーム内ランクであり数字が大きいほどランクが高い。VALORANTをプレイする人口の中でトップ1%が到達できると言われている。

(左からGent選手、Light選手、cL0wN選手、あんび選手、uron選手)

日大ペンギンズはどんなサークル?

――サークルについて聞いていきたいんですけど、サークルは全体でどれくらい人数がいますか。

uron:今は春になって一年生が入ったので、だいぶ増えて大体100近くはいるかもしれないです。アクティブユーザーはVALORANTカスタムが4チーム作れるぐらいなので、20人ぐらいですね。イメージとしてVALORANTは20~30、LoL※3は2,3人ですね(笑)。
※3 LOL(League of Legends)は、マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナのゲームのこと。

――LoLは結構前からやられてますよね。

uron:LoLはだいぶ前からやっていて、プレイヤーに最高ランクのチャレンジャーはいるんですけど、LoLの学生大会がなくて、活動したいけどできない状況ですね。

――普段の練習はどういった場所で行っていますか。

uron:そもそもが日本大学の公認サークルではないので、ちょっと公認化したいなって思いでやっていて...簡単にできる感じじゃなくて苦労しています。なので学校の部室とかは特になく、自宅で練習している感じですね。

――春の新歓はオンラインと対面両方で行いましたか。

uron:そうですね。新歓用のdiscord※4サーバーを作って、カスタム開いたり、サークルの説明をして、コロナが収まってきたので4月末に対面で顔合わせを行ったりしましたね。
※4 Discord(ディスコード)は、オンラインコミュニケーションツールであり、主にゲーマーが交流のために使用する。

――日大ペンギンズのチームAとBはどのように決まりましたか。

uron:元々名古屋の大会で組んだのがチームAなんですけど、そのときは2チーム出す方針がなくて、マイナビさんで大会やるってなったときに2チーム出せるって聞いて、チームBは新しく作った感じでした。 

(真剣な表情で話してくれるあんび選手、uron選手)

マイナビeカレを優勝してからの反響

――改めて、マイナビeカレ優勝おめでとうございます。優勝した感想を教えてください。

uron: 大会は出ていたんですけど、優勝自体が初めてだったので、優勝っていう形をつくれたのが嬉しいと思いました。あとはこういう場でインタビューとか取材受けて、良いな〜と思いながら余韻に浸りましたね(笑)

Gent:このチームメンバーで固定してから結構長いんですけど、チームとしては練度が高まってきた時の優勝だったので、努力が実ったというか、一つのチームでメンバーを変えずにやり続ける大切さっていうのを実感できて嬉しかったです。

――周りの反響とかはどんな感じでしたか。

uron:地元の友達とかが大会見たりしてくれて、キャスター陣とか豪華だねって羨ましがられました。

Gent:親からは変わっているねと言われました(笑)。自分は他の家族が全くゲームしないので、自分がPC買うときもやめとけって感じだったんですよ。あまりにも自分がPCゲームにハマりすぎて、それでおめでとうとは言われながらも引かれた感じになりましたね(笑)。

――ゲームをしていて未だに後ろめたいと思うことはありますか。

cL0wN:父親結構硬いタイプで、ゲームを全くしてこなかった人なので、ゲームをしてると「何遊んでんだ!」みたいな感じで。優勝するまでは勉強しろばっかりだったんですけど、日本一になったらやってもいいんじゃないって言って緩くなりましたね。

――キャスターの方と写真とか撮られましたか。

uron:全体で撮ったんですけど、バタバタしてて撮れなかったです。サインとかもらおうかなって思ってたんですけど(笑)

――現在は大体どれくらいの間隔で大会に出ていますか。

uron:そもそもオフラインでやるような学生大会がなくて、去年の大会が無くて大会どうしようかなってなったときに名古屋の大会に出ました。それまでは不定期で学生大会があれば出ていた感じです。

(楽しそうに話すLight選手、cL0wN選手、あんび選手)

普段の練習や元プロのコーチングを受けて

――普段の練習や今回の大会に向けたadeコーチとの練習について教えてください。

あんび:大会がある時は事前にこの日集まれるよねっていうのを、メンバーのスケジュール聞いて予定立てて、その日はスクリム※5して反省会をします。それ以外は各々プロの試合を見たり、ランクマッチやエイム練習したり、個人練習して鍛えています。その他にも一般のセミプロとか、アマチュアのチームとスクリムをやっています。
※5 スクリム(Scrim)は、競技用語であり、他の競技チームとの実践的な対戦を行う練習のこと。

uron:元々大学シーンの中だと、フィジカル面とかに結構自信があったんですよ。行っちゃえば行けるじゃんみたいな適当なノリでやってました。名古屋の大会もそれで準優勝取れちゃって。adeさんのコーチングが入って、チームとしてやるべきことが明確になって、前よりも丁寧になりましたね。

事前に三回分コーチングの機会があって、あとはadeさんが個人的にやろうよってお声がけしてくれました。あとは教えられたことを元に、自分で練習した感じですね。

――adeコーチのコーチングの指導方法はどんな感じでしたか。

uron:一回目のスクリムでは、タイムアウト中とか、その場その場で相手はこうしてくるから、こうしようねみたいなのを提案して頂きました。あとは、試合終わったあとにこういう作戦刺さるよねみたいな事を、教えていただいた感じですね。全体的に随時修正して教えてもらっていた感じです。

――試合終わったあとadeコーチからご褒美は有りましたか?

uron:いやちょっとあるはずだったんですけどね...(笑)。焼肉っていう話だったんですけどなくなりました。

――ちなみに普段見ているプロ選手やチームはありますか。

uron:個人的にはロール(役割)がスモークなんで、FLのSyouTaさんとかが好きです。海外の試合もサークルのdiscordサーバーで声掛けして、一緒に見たりとかはありますね。サークル内で観戦は結構してますね。

あんび:海外のしか見ないんですけど、NAVIのShao、suygetsuのクラッチ※6強い選手が好きです。
※6 クラッチ(clutch)とは、不利な状況や絶望的な状況から逆転勝利を達成すること。

cL0wN:国内だとCRのMeiy、FLのCLZ、海外ならTenzみたいなジェットが上手いプレイヤーが好きです。大会でも最後の方はゴリゴリいっちゃって、テンパってました(笑)。

Light:応援しているチームはZETAですね。最近はJDT面白いなって思って応援してます。

Gent:自分もZETAで、好きな選手がDepさんとLazさん。Lazさんはエイムを参考にしてた人で、Depさんは自分が絶対できないムーブやエイムをするので好きになりました。真似しようとは思わないんですけど、レベル違うなって意味で好きです。

(仲の良さがうかがえるほど、皆さん笑顔が素敵でした!)

オフラインと練習環境の違い

――オフラインの環境は普段の練習環境と違いましたか。

cL0wN:全く足音が聞こえなかったですね。オフラインは全然違いました。普段モニターアーム使っているんですけど、モニターの足が手に当たって、マウスパッドの位置調整に苦しみました。みんなガチャガチャ当たりながらやってたよね(笑)。

uron:オフラインだからといって、特別緊張はなかったです。一回目のオフラインで名古屋に出たときはみんなガチガチで全然寝れない人もいて、朝みんな酷い顔をしながら会場入りしていました(笑)。

――経験しているから慣れていた感じですか。

uron:そうですね。ホワイトノイズ※7とかも一回経験していたので、そもそもある前提を考えていました。個人的に、一回ホワイトノイズを経験してから、家に帰ってもその設定にしたりしていたので二回目は慣れていましたね。
※7 オフライン環境で、観客や会場の音が聞こえないようにするためのノイズ。

――結構観客が多かったと思うんですけど、緊張はしませんでしたか。

cL0wN:自分の席にはモニターがあるんで、あまりお客さんの顔が見えなくて。ステージに上がるときに緊張したぐらいですね。会場の手前はサークルメンバーがいたので、ホーム感ある環境でやれました。

――決勝は2マップ連取でしたが、どのような気持ちでプレイしていましたか。

cL0wN:わかんないですけど、いつも通りやったら勝てるって分かってたんで、味方信じて好きにやろうって思って一生前に出てました。刺さってなかったですけど(笑)。

――このチームで一番強い人はだれですか。

cL0wN:俺以外いないかな(笑)

uron:みんな自我強いんでこのチーム。

cL0wN:結局みんなクラッチしたら俺が最強って言うもんね(笑)

――自分のクリップとかハイライトは頻繁に見ますか。

全員:しょっちゅうですね(笑)

uron:それこそ、サークルのtwitterで出すために、PV作ったり大会のハイライトを作ったりもしましたね。編集したこと無いんで行き当たりばったりだったんですけど、出さないよりは出そうみたいな感じでした。

現在のeスポーツシーンに向けて

――現在のeスポーツシーンに対して感じている課題はありますか。

cL0wN:大学生のシーンで言えば、もっと大学生だけの大会とかはほしいなって思いますね。プロシーンは見てて、シーズンが終わったらプロが解雇されちゃうのは、選手たちも給料安定しないだろうし、チーム的にもいい印象じゃないなって応援している身からすると思います。商売道具みたいになってるのはなんか...って思います。

――自分たちで大会を作ろうみたいな動きはありますか。

cL0wN:自分たちが名古屋の大会優勝できたら、他の大学に話し持ちかけてリーグじゃないけど、スクリムより本気でやるものができたら良いのにって話が出てたけど準優勝で...(笑)。

uron:いまちょっとやりたい企画とかあったりして、大学側がやってるプロジェクトに学生のやりたいことを支援してくれるものがあるんですよ。そこをちょっと今やろうかなっていう方に動いてます。せっかく日本一になって、大学シーンだと名前出せるようになってきたので、生かせたらなって思いますね。

――サークルの中で運営をするメンバーは決まっていますか。

uron:ある程度メンバーは決まっていて、サークルの代表やLight含めて7~8人が主導でやっている感じです。厳格に決まってるわけじゃないですけど、この人はVALORANTカスタム、SNS担当みたいな感じで分担は行っています。

――今後のサークルとしての予定や方向性を教えてください。

uron:できれば優勝できたので二連覇できたらという思いが大きいですね。それ以外については学生大会が直近で発表されていないので、大会があればって感じです。

これからの進路や展望

――最後に現時点での進路やこれからの展望を教えてください。

uron:自分は地元に就職が決まっているので、eスポーツ業界に携われるのは大学生のうちかなって感じで、将来的に携われたら面白いかなって思いますね。

あんび:まだ決まってないので、eスポーツが今後どうなっていくのか様子見しながら、携わりつつ考えていきたいですね。

cL0wN:俺はまじで何も考えてなくて、やばいなって(笑)。VALORANT最高ランクのレディアント行きたい気持ちと、就職したい気持ちで葛藤してて。レディアント行こうかなって思ってます。さすがにやばいなって焦りは感じてます(笑)。

Light:自分も何も考えてないです。大学4年間遊ぶ時間伸ばしたいなって思ってます(笑)。

Gent:自分は夢があって、動物のお医者さんの学科にいるのでそっちに行きます。今の自分の学科が6年制なんですけど、4年生から学業が大変なので、頻繁に大会出たりとかできないんですけど、出れる大会は出て関わっていきたいなって思ってます。

――皆さん今日はかえってからVALORANTですか。

uron:今日はみんなでご飯行って、そのあとは何も考えてないです(笑)

(ちょっと緊張した様子の選手たち)

――日大ペンギンズチームAの皆さん、ありがとうございました!

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文:学窓ラボ 学生ライター 塚本日向
編集:学生の窓口編集部

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