狙い撃つ青春！VALORANT esports全国大学選手権をレポート！#esports

2023/05/23

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皆さんこんにちは！学窓ラボ、学生ライターの塚本日向です。

突然ですが、皆さんはesportsを知っていますか？少し前までesportsは、一部ゲーマーの間でのみ認知されていましたが、最近では徐々に認知が拡大しています。実際、世界中で開催される大規模なesports大会では、観客数や賞金額が年々増加しており、ゲームがスポーツとして認知されるようになってきています。

そんな中マイナビは、esportsを楽しむすべての大学生が頂点を目指したくなるesportsイベントを新設すべく、「マイナビeカレ〜esports全国大学選手権〜」を初開催しました。今回、その大会の決勝戦が秋葉原で行われたので、実際に現地で観戦してきました！esportsに興味のある学生の皆さんは必見です！！

VALORANTってどんなゲーム？

今回の大会は、VALORANTというゲームで行われました。5対5で行うシューティングゲームで、プレイヤーたちは攻撃側または防衛側のチームに分かれます。目的地に爆弾を設置するか、または敵チームを全滅させることで勝利を目指します。一般的な勝利条件は13本先取で、最初に13本取得したチームが勝利となります。ゲーム内のキャラクターには、それぞれ異なる能力や武器があり、プレイヤーはチーム戦略や個人の技術を駆使して勝利を目指すゲームです！

VALORANTは、現在世界中で大会が開催されており、今最も勢いのあるゲームです。個人的に魅力だと思う点は、緻密な戦略や協力しないと勝ちにくいという点です！協力しないと勝てないので、スポーツさながらの戦略が求められます。また、他のゲームに比べて、チーム内で活発なコミュニケーションが求められるので、実際にプレイしているときは喋りっぱなしです笑。

↑実際のゲームプレイ画面

学生たちの個性豊かな入場！

VALORANTについての理解が深まった所で、ここからは当日の試合の様子をお届けします！
会場はベルサール秋葉原という、十数年前からesportsイベントを行ってきた歴史的な場所で行われました。実況解説は岸大河さん、OooDaさん、yukishiroさんの三名で、世界大会も実況する有名なeスポーツキャスターです。またコスプレイヤーの伊織もえさんもアンバサダーとしてMCを担当していました。オンライン予選を勝ち抜いた出場チームは4チームあり、それぞれに人気配信者や元プロなどがコーチとして指導していました！羨ましい...！

キャスター陣からの大会紹介の後、早速選手入場。選手たちはゲームのキャラクターのポーズで入場して、それぞれのリーダーからの意気込みを発表しました。チームロゴが入ったユニフォームも着ており、気合十分。

アーカイブがYoutubeに残っているので、時間がある人は是非見てみてください！

↑日本大学チームBのYackY選手とロゴ入りユニフォーム！

【準決勝１】近畿大学 VS 日本大学チームA

ここからは当日の試合の様子をお届けします！

準決勝第１試合は日本大学率いる「日大ペンギンズチームA」、近畿大学率いる「近畿大学esportsサークル」の対決。攻撃側からスタートした「日大ペンギンズチームA」は、近畿大学の守りをいとも簡単に突破し、驚異の6本連取でスタート。なんとか前半は9:3で折り返したものの、近畿大学としては気の抜けない戦いが続きました。

後半が始まり、近畿大学が奮闘するもスコアは12:5で、あと一本取られたら試合終了という状況まで追い込まれてしまいました。しかし、ここで終わらないのが近畿大学の強さ。リーダーの韻波句徒（インパクト）選手の活躍もあり12:9まで詰め寄ります。

会場は大盛り上がりで、この頃から立ち見のお客さんも増えてきました。このまま近畿大学が勢いに乗るかと思われましたが、最終スコアは13:9で「日大ペンギンズチームA」の勝利！今大会の決勝へ駒を進めました。

印象的だった選手は味方のサポートや、索敵を行う役割を担っていた日大ペンギンズのGent選手。終始冷静な立ち回りでチームを支え、日大ペンギンズの勝利に大きく貢献していました！

↑第10ラウンドでは、日大ペンギンズのあんび選手が4人倒すプロ顔負けのプレイを披露

【準決勝２】明治大学 VS 日本大学チームB

準決勝第２試合は日本大学率いる「日大ペンギンズチームB」、明治大学率いる「Meiji e-Sports Club」の対決。攻撃側スタートは明治大学。日本大学の守りを突破するチーム力を見せるものの一進一退の攻防が続き、7:4で日本大学がわずかにリードする展開に。前半終了の最終ラウンドでは、明治大学のsora選手が驚異の4キルでチームを救い、勢いをつけたまま7:5で折り返しました。

後半が始まり、日本大学の2本連取を含めてスコアは11:8。追い詰められた明治大学は、amikat選手の武器を交換し、オペレーターを持たせました。1発で相手を倒すことができる強力な武器ですが、リロード時間が長く、弾薬も限られているため、正確な狙いと戦略的な運用が求められます。ハイリスクハイリターンな戦略をとった明治大学でしたが、この作戦が功を奏し12:12の同点まで持ち込みました！

VALORANTでは同点の場合「オーバータイム」という延長戦が行われ、攻撃側と防御側が交互に攻め合い、最初に2本先取したチームが勝利となります。会場のボルテージも最高潮の中、ここから伝説とも呼べる試合が始まります。

両大学が一歩も引かない戦いを見せ続け、19:18の日本大学リードで迎えた第38ラウンド。ここまでチームの切り込み隊長として引っ張ってきた、日本大学のYackY選手が意地の2キル。オーバータイムで何度もチームを救ってきた明治大学のZeLc選手との1on1を制したのは....YackY選手！最終スコア20:18で「日大ペンギンズチームB」の勝利となりました！プロでも中々見ることのないスコアまでもつれ込んだこの試合は、今年見た中で一番面白い試合でした。

↑4キルしてチームを救った明治大学のsora選手

【決勝１】日本大学チームA VS 日本大学チームB

決勝は先に2試合勝利した方の勝ちで、日本大学の同門対決になりました。攻撃側からスタートしたチームAは、チームAたる所以を見せるかのような華麗なパフォーマンスを披露しました。

3:1とチームA優勢の中、ここでチームBのごんごん選手が今大会最高のプレイで会場を沸かせます。人数状況が2人対5人という圧倒的に不利な状況の中、ごんごん選手は1人で相手選手5人を倒し見事にラウンドを取りました！ごんごん選手の活躍もありましたが、そこからはさすがの活躍を見せるチームA。最終的に9:3で前半を折り返し、強さを見せつけました。

後半が始まり、このままチームAが勝利するのかと思われましたが、一筋縄では行かないのがチームB。ラウンドを取られはしたものの12:9まで詰め寄ります。準決勝で長丁場の戦いを終えて、本来なら疲れているはずですが会場にはリーダーの麺麭酵母（ぱんこうぼ）選手のチームを鼓舞する声が響き渡っていました！最終スコアは13:9でチームAの勝利となりましたが、チームBも意地を見せつけてくれました。

↑決勝に向けてピースを見せる麺麭酵母選手

【決勝２】世紀の一戦の勝者は…

チームAの勝利により後がなくなったチームBですが、果たして同門対決はどちらが制するのか...

第2試合はチームBの攻撃からスタートとなりました。第1試合の勢いをそのままに、アグレッシブなプレイが増えてきたチームAはチームBの攻撃をものともしません。特に第1試合から調子のいいcL0wN選手は勢いそのままに敵をなぎ倒していきます。前半の折り返しスコアは9:3で圧倒的なチームA優勢のまま試合が展開されました。

後半はチームAのリーダーでもあるuron選手の固い守りにより、チームBはついに12:4まで追い込まれてしまいます。しかしここでもチームBリーダーの麺麭酵母選手は声を出し続け、チームの雰囲気を盛り上げていました！迎えた17ラウンド目では、チームAでここまで素晴らしい活躍を見せてきたあんび選手の3キルにより決着。最終スコア13:4で「日大ペンギンズ」チームAの勝利となりました。おめでとう！負けてはしまいましたが、チームBは間違いなく今大会で一番会場を盛り上げてくれたチームでした！

最後の勝利インタビューでは、選手一人一人から今大会の思いや、esportsに対する情熱が語られ、選手全員が拍手に包まれる大盛況の中「マイナビeカレ〜esports全国大学選手権〜」は幕を閉じました。